第188話 みんなでキャンプに来て修行したり色々なことをしたようです
不必要に物を要らなくするのも何処へと。感極まるほど世界は丸く収まっているかもしれない。
俺は今滝に打たれている。世界の心理を見抜いたような気がする。
この山にある天然のダンジョンが本来の目的である。
山に出天高き波動を感じる。ここは良いところだな。山はすべてを癒す虚空の森林という感じなのか。
自分でも意味不明なのはわかっている。世界を普遍的に感じるより、大胆にもっとこう遊び感覚に受け取った方が有利だと俺は思う。
俺はふんどし姿で滝から出て着替える。
その出で立ちからどこの修行僧だと思われるが……はてまてなんでこうなったんだっけな?
遠くの方で当夜とセイと魔刀とマヤちゃんがいる。
蒼威ちゃんも来ている。想美ちゃんもだ。
今日はキャンプに来たついでに修行しているのだ。
クロンにトラネにテルネアスにイルミナみんな来ている。
お爺ちゃんとお婆ちゃんは置いてきたがお年寄りなのでここまで連れまわすのは良くないからな。
3泊4日のキャンプでどこまで自分を見つめなおせるか勝負だと思う。
本日はお日柄も良く当夜とセイと魔刀とマヤちゃんと一緒に天然のダンジョンに来た。
未攻略のダンジョンがまだ残っているなんてな。
最初はゴブリンとかいう懐かしいメンツが出てくるが余裕で倒していく。
自動解体で自動で素材に分解されるゴブリン。
ゴブリンの牙とか角はいまじゃあポピュラーな素材だな……
買取価格も角は200円で牙も200円と大した稼ぎにはならないがまあ一応拾っておく。
奥に行けば奥に行くほど強いモンスターが出てくるタイプで階段が出てこないタイプのダンジョンだどうも今回のは。
かなり奥まで来たけどオークジェネラルが出てくる程度だ。
途中転移の祭壇と同じ効果の転移ポータルが出現しているがかまわず進む。
「しっかし……張り合いがないわね……」
「セイ……そこまで油断するな相手はたかがモンスターだ」
「そうですよ油断できないのは魔術師ですし」
「悪い魔術師は倒すのだーーーー!!」
「そういえば拓郎さん力を付けた探索者犯罪者のニュース見ませんでした?」
「ああっ……そういうことは起きるとは思っていたが……この前1人捕まえといたよ稲荷仮面で」
「そうなんですか拓郎さん……ならまあいいですけど全国の犯罪をそこまで防げるかという話ですね」
「まあそこだよな……さてかなりのとこまで来たぞ……」
俺たちは最奥まで来た。と思われる。
ディノオークエンペラーが出現した。
オメガフレア(極滅覇道)で燃やし尽くした。
当夜が暗黒魔術を使用した。スランが酸弾をアオマサが星弾を発射した。
マイカが触手攻撃を放った。セイが聖光魔術を使用した。
想美が闇魔術の闇の砲弾を発射した。マヤが念動力でディノオークエンペラーを弾き飛ばした。
テルネアスが神魔銃で爆殺する。イルミナが氷魔法を使用して吹雪なる稲妻を放つ。
ディノオークエンペラーは粉みじんになる。
ダンジョンをクリアしたので外に出た。
張り合いがなかった。簡単すぎる。とまあ今回の目的はあくまでもキャンプだ。
ダンジョンではないからな。
とりあえずみんなで戦闘訓練を行う。
魔術を回避したりたまに受けたりする。
「なあ当夜……その暗黒魔術な……もうちょっと詠唱を短縮できないか?」
「なるほど……暗黒の弾丸! より暗弾!! みたいな感じか?」
「いや当夜もうちょっと実戦だと長い詠唱じゃねえか……」
「世界を優雅に受けながす孤高の存在……闇夜の中に受け継がれる破壊の弾丸……龍闇の殲滅弾!!!」
チュドーーーーン!!! と凄い破壊力の暗黒魔術を放った当夜。だが詠唱が長いのが玉に傷だ。
だが魔術は本来魔法と違い詠唱は一番大切なのだ……それをいきなり短くするのは到底難しいのだと当夜は説明する。
蒼威ちゃんの魔法を見てみるといい拓郎は見せてみた。
「水玉の破弾!!」
これだけでかなりの威力の魔法を放てるのだ。
拓郎はさらに自分の魔法を見せる。
「オメガフレア!!」
「どうだ……このくらい短くても威力が出るんだ……悪い癖は直さないとな」
「そうだな……暗黒の弾丸!!」
「まあかなりの威力だな……ただもっと名前には拘るほうが威力が出るのかな当夜の場合は」
「そうだな……俺の場合名前には拘るな……」
そう言って俺と当夜はイメージトレーニングをするために山を駆けた。
そしてお互い魔法と魔術の打ち合いをしていたのだった。
蒼威ちゃんと想美ちゃんとセイが話しているようだ。
「あの二人仲良しですねずいぶんと」
「男友達あんましいないからね後は雪兎君ぐらいだしもしくは村正さんか」
「当夜は昔から私の幼馴染だからかなり良い奴だぞと言ってみる」
修行をみんなでしにきたのもつかの間だ。
そう言ってキャンプは3泊4日過ぎ去っていった。
帰り支度をして帰り家でボーッとする。
「ご主人様~どうしましたか?」
「リーフル……俺ってこれ以上強くなれると思うか?」
「もちろんです! 強くなりたいと願うなら私たち武器たちが力を貸しますから大丈夫です」
「そうだぞご主人様……フレイムだってご主人様に貰った命だしご飯を食わせてくれるなら強くなれるぞ」
「フレイム……よしっダンジョンに行くか! リーフルも一緒にな!!」
「はいっご主人様参ります!!」
俺の強さに限界なんてないと感じた日だった。