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第183話 たまたまテルネアスがいてくれたおかげで大惨事は避けられたようです

 日本橋ダンジョンの635階層の攻略を進めている。本日もお日柄よく、ダンジョンの攻略は順調のようです。


 当夜とセイと潜っている。マヤちゃんは今日は来ていない。


 その代わりにテルネアスが来ている。


 最初見せたときに何だこの娘の清純なオーラはと驚かれたが。


 テルネアスのオーラが清純確かにそうだ。だが当夜ビビらなくてもいいだろ、確かにテルネアスは只者ではないが。


 年齢不詳で謎の人物だというのは納得だ。未来から来たという設定なのは俺だけが知っている。だが不穏な空気が流れそうになっても俺はフォローする。


 テルネアスはこの時気づいていた。なんでだろう警戒してないというかなんか無警戒だった。


 636階層を進んでいた。テルネアスは側についてくれていたが、何やら様子がおかしい。


 どうしたんだろうと心の中に直接聞いてみる。


(どうしたんだ? テルネアス? なんかさっきからそわそわしているぞ)


(つけられている…………何者かに…………)


(なんだと距離は?)


(300メートル後方から…………それと前方からも250メートル先からも…………)


(俺が気づかなかったのはどういうことだろ?)


(拓郎は元々光のほうの人間だから…………気づかないのは無理もないかもその刺客もかなり気配を消すのが上手い…………普通の人間じゃないかも…………)


 俺は気配感知を限界まで振り絞ると確かに何やら不穏な空気でつけている人物が3人いる。


 前方にも2人いる。なかなかの隠密具合で気配を消しているがなんとか感知できる。


 3人の気配がさらに気薄になった。そして俺たちの後方からかなりのスピードで近づいてきた。


 そして魔術らしきものを放ってきた。


 その瞬間だと当夜もセイもやっと気づいたようだ。


 平和ボケしていたのかもしれない。強力な魔術らしきものを放ってくる刺客。


 俺は躱して応戦するまでもなく、刺客の側に一瞬で移動して殴り飛ばす。


 腹に一発ずつ入れていく。前方の刺客2人もスランとサクラたちに任す。


 当夜も魔術をぶち当てる。セイも光の魔術で倒そうとする。


 殆ど俺が腹に一発入れて気絶させた。


 片付いたときに当夜とセイが話し合っていた。


「やはり刺客が……来てしまったか」


「やはり俺たちは狙われているようだな……」


「なんか心当たりがあるのか?」


「魔術連合の新しい連合ができたんだ最近」


「そいつらは五名家の黒雲と光魔をよろしく思ってなかった……だがこのようなことが起きるとは……」


「このままだと新興勢力の魔術師連合と元々あった古い魔術師連合との間で戦争が起きるかもしれない」


「戦争だと……なんか不吉な気配だな……本当にそんなことが起きるのか?」


 俺はいつも以上に魔術師という奴らの存在がわからなかった。


 だが魔刀やマヤちゃんに想美ちゃんも魔術師だ。


 彼ら彼女らにも迷惑がかかるのかと思うとなんか見過ごせない話だ。


 とりあえず気絶させた魔術師たちはダンジョン協会に引き渡した。


 なんとも言えない気分だ。


 だが暗礁の雲は狼煙は上げられたのかもしれない。


 想美ちゃんにつけられている紙守りからアラートが鳴る。


 俺は想美ちゃんのところに飛ぶ。



「拓郎さんこいつらが……」


 もう一人想美ちゃんと一緒にいるのは魔術師の友達タマちゃんという友達だ。


「なんやあいつらがいきなり魔術街中で撃ってきたんですよ~魔術は街中で撃つのは禁止なのにですよ」


 見ると黒いローブを着た怪しげな魔術師連中が5人ほどいた。


 しかも皆「魔術師に新しい時代を我らのもとに!!」とか叫んでいる。


 新興勢力の魔術師連合が敵のようだな。


 俺は5人の魔術師を殴り飛ばした瞬間的に。


 全員気絶させた。


 だが魔術師の連中はさらに問題を起こそうとするようだ。


 そこに一人の幹部クラスの魔術師がこちらに来た。


 だがその瞬間蒼威ちゃんの紙守りがアラートを発信した。


 千里眼で見てみると蒼威ちゃんが攫われてしまったようだ。


「増宮拓郎……私たちの邪魔をするんじゃない……水野蒼威は我らが預かった……よって我らに服従しろ!!」


 ぶちっ!! 俺はキレてしまった。久々に俺の仲間に手を出されてしまって明らかに冷静になれなかった。


 瞬間的にオメガフレア(戦慄ノ爆翔破封)を使い幹部クラスの魔術師を炎の中に閉じ込めた。


「貴様!? こちらには人質がいるんだぞ!? こんなことしてただで済むとは思えないでいてもらいたい……」


「殺すぞ?」


 俺は地獄の炎を浴びせてやった。


 幹部クラスは虫の息だった。殺しはしないぞ……この程度で終わらすのは俺の機嫌が良いうちだ……


 蒼威ちゃんは眠らされているようだ。しかもマヤちゃんまで攫われているようだ。


 魔刀は重傷を負っている。俺はアグニスとマリンを魔刀のところに送った。


 だがここでさらにアラートが鳴る。心空が眠らされた。そして転移魔術でどこかに転移してしまった。


 だが俺にはどこにいるか掌のようにわかっていた。


 心空とは契約を結んでいるからお互いの位置は把握しているのだ。


 俺はすぐに時空転移した。


 スランに蒼威ちゃんを任してスランを蒼威ちゃんのいるところに飛ばす。


 俺は悪の魔術師のアジトらしきところに飛んだ。

ここまでお読みいただきありがとうございます。

これからも頑張って書いていきます。休みの日は少し忙しいので更新頻度が下がります。

ブクマ、評価お願いします!! 面白く書いていきます。

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