第181話 魔術師たちは想美ちゃんと合流して魔刀もいる中なんだこの雑魚はと嘆いたようです
今日も今日とて日本橋ダンジョンに来ていた。今日は想美ちゃんと当夜とセイさんと魔刀君とマヤちゃんと待ち合わせだ。
魔術師仲間らしいから会っておこうと思ってセッティングした。
ただ想美ちゃんとは当夜もセイも初対面らしい。
そんなところでみんなと会った。
「拓郎さん……魔術師の連合か何かですかこれは?」
「拓郎……この想美とかいう少女はなんだ……いくらなんでも弱すぎる雑魚かと思ったぞ」
「当夜さん!! 暴言は慎んでくださいよ初対面ですよ~!!」
想美ちゃんが怒っている。変だな結構想美ちゃんとは自宅ダンジョンでも潜っているのに雑魚扱いとは……実は嫉妬しているのか?
「そうよ……当夜は少しだけ嫉妬しているのよ……まあ実力は確かに私たちより微妙に低いけどね……無名の当幻家とは言えないが……まあそこそこの家よ最近まで知らなかったけどね」
「まあなんだ。想美はそこそこ実力を上げてきているからなんだあまり意地悪しないでくれよ当夜、セイ」
「魔刀君も相変わらずね……」
セイがそんな感じで遠くを見るが……なんだろう、黄昏ているのか? どうしたんだろ? 不安になるぞ急にキャラが変わっていると……いや変わってないか。こんなキャラでもあるのかセイは。
そうして6人でパーティを組んで日本橋ダンジョンに入ることにした。
マヤちゃんは「にいにいたちはいつも会うとこんな感じなんだよね~」とご機嫌に言っている。
そんなに魔術師たちは仲が良いのか……でもそうではないらしい。
当夜とセイは幼馴染で魔刀は二人の先輩みたいな感じらしい。
とまあ日本橋ダンジョンのモンスターは手ごわかった。
ただ6人ともあろうとなかなかの強さなのでみんな普通に強い。
623階層なのにゴブリン種が出てきた。
珍しいな、ゴブリンオルスとかいう個体名だ。何をしてくるんだ?
武器のようなものは持ってない。だが何かがおかしい。奴がゴブリンオルスが手をこちらにかざして来たら、何かめまいがするような。
そして想美ちゃんが倒れた。
なんだ!? 足が少しだけ重い……これは……呪いか何かか?
俺はオメガフレアをぶち当てた。そうして何とか倒した。
なんだったんだろうな? そこまで強そうに見えなかったが呪いのような何か不可思議な力を使うゴブリン種か……警戒しないに越したことはないか……
それとも魔術的な何かなのだろうか? とにかくわからないので深くは考えないようにしようと思う。
次出会ったら何かお見舞いしないとな。
624階層まで進んだ。
逆襲のスライムハンターナイトとかいうよくわからんユニークなモンスターが出てきた。
スランに対してかなりの強さだった。
スライムに対して攻撃力が高いようだ。
スランの酸弾が効かなかった。
そんなん馬鹿なと思うだろ? でもスライム系の攻撃を無効にするモンスターだった。
マイカも驚いていた。私の女王魔法が効かないですって!? とな。
ただ当夜の暗黒魔術とか魔刀の魔術刀は効いていた。だからそこまで強くないが弱ったなこんな俺の従魔をピンポイントで狙い撃ちしてくるモンスターが出るとは思えなかったわ。
想美ちゃんは暗黒の渦巻き弾丸とかいう魔術で敵を翻弄していた。
マヤちゃんは雷魔術を使い敵をビリビリにしていた。
なんていうかマヤちゃんも想美ちゃんも強くなっている。
だが625階層でユニークモンスターと出会った。
殺人機械メトロGR-032型。
様々な鋭利な刃物と銃器を備えてる機械だ。
見たときダンジョンのモンスターというより人口的に作られたような存在に見えたが魔力のようなもので動いているからダンジョンのモンスターであることが分かった。
銃をぶっぱなしてきたマシンガンを乱射してきた。
俺たちはそれを防御結界で防ぐ。しかし接近してくるそして大斧で叩き切ってくる殺人機械。
想美ちゃんは暗黒の剣と雷炎の槍を生み出した。それらを合成して殺人機械に放った。
当夜は闇の重圧を喰らわせる。セイは光の槍をぶつける。マヤちゃんはサイコキネシスで殺人機械を浮かして壁に突撃させる。
俺はエアブラストカッターデストロイをぶつける。風の鋭利な破壊的な刃は殺人機械を粉砕するのに十分だった。
油断しなかったのが良かった。気を抜いていたら思わぬしっぺ返しを受けるところだった。
実際動きが常人では避けるのは敵わないだろうと思われるほど異常に遥かに魔物らしく怖い魔物だった。
さて先を進み続けるとするか。だがここまではよかった。
五月蠅い蠅が寄ってくるとは思わなかった。
最悪にめんどくさい厄介な敵が出てくるとはな。
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