表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

199/386

第180話 黒雲の魔術師は光魔の魔術師と出会うようです

 今日も今日とて日本橋ダンジョンに当夜と潜る。


 だが当夜を迎えに行ったらら少女と仲良くしている当夜の姿があった。


「あらあなたは……当夜の男友達?」


「君は?」


「名乗り忘れましたね……私は光魔聖華こうませいかです。セイと呼ばれています」


「俺と同じ魔術師だ」


「俺も魔夜間魔刀やマヤちゃんと友達だぜ」


「魔夜間魔刀だと……!? 拓郎お前はどこまで魔術師のことを知っているんだ?」


「魔夜間と黒雲に光魔は5代名家の3つを占める魔術師の名門家系ですよ。一般人は知らないでしょうけど」


「残りの二つは?」


五茅ごぼう六読ろくよみという十血に関してご存じかな?」


「おいセイ……それは一般人に言っていいことなのか?」


「この人は一般人じゃないでしょ……内包するオーラから何かまで明らかに素人じゃないわ」


「そこまでばれてたか……なお十血に関しては少しだけ知ってる」


「そうなのか……なら教えなくていいだろ首を突っ込むことじゃない」


「それなら自分で調べるけどな……」


「やめておいたほうがいい……十血は基本的にかなりの戦闘集団だ命を賭けないといけないぞ?」


「死ぬっていうんだな……まあ魔術師と十血の関係性なんてどうでもいいけどな」


「じゃあ知らないほうがいいこともあるわよ」


 とまあ今日はセイと当夜と共にダンジョンを攻略することになった。


「あなたは危険そうねなんでも首を突っ込むから……だからあなたは監視対象になりましたあたしの」


「とかなんとか言ってるけどお前の彼女が」


「セイは俺の彼女じゃない! 幼馴染だよ普通の」


「当夜のことは引っ込み思案だけど実力は折り紙つきよ……でもまあまだ子供ね」


「俺はいつでも力をつけているからな、強くなることに関しては一流を目指したい」


 そんなこともあり今日本橋ダンジョンの617階層を攻略している。


 ギガトロールが3体も出現するとは思えなかった。セイは槍を持っている。


 それを振りまわしてギガトロールに魔術槍撃を喰らわした。だがギガトロールは肉体的強度がかなりあるらしく、少し腹を抉るような傷をつけたがまだ動けるようだ。


 それどころか体が少しずつ再生している。再生のスキルを持っているのは厄介だ。


 ギガトロールはトロール種の上位種だ。かなりの強さだから警戒するのに越したことはない。


 ギガトロールがトロールブレスを吐き出した。闇の重圧が迸る。だがセイは聖光魔術で聖光の波撃で相殺した。


 その後当夜が闇の爆砲弾をぶつけた。闇の爆破の砲撃がギガトロールに襲い掛かる。


 俺も光爆剣で切り倒していた。だがギガトロールはタフだから一撃では死なない。


 だが俺の攻撃は別のようだ。普通に死んだ。当夜とセイの魔術だとなかなか倒せない。


 俺も魔法をぶつけるがかなり練度が違うようだが……少し勝手が違う。


 当夜やセイの魔術は威力やための間とかよりも効率を重視しているように感じる。


 魔力効率である。


 当夜の場合溜が長くて威力がバカ高いがセイに関しては威力は中の上程度で溜がほぼないし沢山撃てそうなほど乱射できる。


 ギガトロールたちを魔術でなんとか倒したようだ。次に出てきたモンスターはハリケーンウルフジャック4体だ。


 いきなり出会うと風魔法を使用してきた。ハリケーンウルフジャックだけにハリケーンを巻き起こした。


 当夜は対魔結界を張る。セイも対魔結界を張る。俺は素で耐える。少し体がぴりぴりしたがなんてことはなかった。


「拓郎さん……あまり言いたくないけど、あなたいくらなんでも出鱈目過ぎない?」


「そうか? この程度の魔法なら肉体の強度で耐えられるぞ? 普通に」


「拓郎が出鱈目なのは今に始まったことじゃない……俺も少しばかり驚かなくなった」


「まあ俺はもっとお前たちが思うほどもっと出鱈目なんだけどな」


「えっこれ以上出鱈目な実力を隠しているんですか……これはさらに監視を増やさないといけませんね……」


 とセイが不敵な笑みで俺を睨んでいた美しく笑いながら……今思ったけどセイはかなり美少女ということに……まあ当夜のことが好きなんだろうとは思えるけど。


 ただここで絶望を感じられる敵が出現した俺以外がな。


 ストライクドラゴニュートロード。

 ネームドモンスター【ガルバライド】が出現した。


 久々にヤバそうなモンスターだ。


「クシュウウウウウゥゥゥゥ……」


 これはSSランクのモンスターではないだろうか?


 当夜とセイがガルバライドを見た瞬間血の気が引いたように驚愕の表情を見せる。


「拓郎! 速く逃げないと!!」


「ヤバいぞあいつは……死ぬレベルだたぶん……」


「まあお前ら二人は下がってろよ……たぶんすぐ終わるから」


「はぁ? あんた何言ってるの? あんなの化け物レベルのオーラが見えないの!?」


 俺はアグニスを召喚する。そして二人で攻める。左から光爆剣で斬る。


 右からアグニスが切り倒す。ほらもう終わった。どうやら強くても俺たちの敵じゃなかったようだ。流石に一人だと苦しいけどな……いやまあ本当はいけるけど念のためにな。


 セイはあんぐりと俺を見つめていた。そして狂喜的笑みを浮かべると俺をロックオンしてきた。当夜はやはりかという感じであきれて俺を見ていた。


 当夜よ俺はお前を俺レベルの出鱈目に育てるつもりだぞ。お前の妹を助けないといけないしな。


 そんな感じもあって620階層のボス部屋の前まで来ていたところだった。


 さてもうひと踏ん張りしますか。次はマリンとアルマゲルを出すとするか。

ここまでお読みいただきありがとうございます。

よければブックマークと評価で☆5をして貰えたら幸いです。

これからも頑張って書いていきます。是非ご覧ください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ