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第177話 俺の従魔と武器たちはいつも通り頑張るそうです

 見つけたようだ。日本橋ダンジョンで俺は隠し部屋を見つけた。


 こういうのはかなり得意になっているが、嗅覚がかなりあるとは自負していたが、簡単に見つかるものだな。


「リーフルの五感強化のおかげですね!」


「うん……まあそうだよな」


 リーフルが近くにいるだけで無限回福とダメージ吸収と五感が強化される。


 ここまでアビリティの備えた伝説の武器はそうはいない。


 まあリーフルは正確には伝説の武器ではないのだが。それは置いておくとする。


 隠し部屋には宝箱が3個あった。鑑定によると1つは罠のようだ。


 だがデストロイボックスマスターならSランクの罠モンスターだから何かドロップアイテムがあるかもしれない。


 俺はその罠の宝箱を開けるとデストロイボックスレジェンドだった。


 これはSSランクの罠モンスターかな?


 なかなかの強敵の出現に俺は歓喜した。普通じゃないモンスターならドロップ品がかなり豪華な可能性があるからだ。


 光爆剣を抜きヒカリに呼びかける。


「いくぞヒカリシャイニングバーストスラッシュだ」


「了解! 拓郎……」

  

 そうしてシャイニングバーストスラッシュをぶち当てる。波動的に収束する剣の波動撃はデストロイボックスレジェンドを破壊した。


「グガガガガガガガガガガガガガがガガガ……」


 倒したようだ。なんとドロップ品が出たようだ。スキルスクロールだ。


 中身は【神永凌駕】というスキルだ。


 効果は……知力が100倍になる。物凄く頭脳が上昇する。すべての物の洞察力が遥かに上がる。


 もう2つの宝箱も開けるとスキルスクロールが2つもあった。


 中身は【暗黒の滅仮面】と【白虎王】だ。


 暗黒の滅仮面は展開型のスキルだ。暗黒の滅仮面を装備しているときは敵からの魔法攻撃とブレス攻撃を95パーセントカットする効果がある。さらに肉体を強化して滅波動を放てるようになる。肉体強化は30倍だとか。ただし効果時間は3分だけだとか。使えるか使えんのかわからんスキルだ。


 白虎王は白虎の王の力が使えるとか。ステータスがかなり上昇するとか。これも最大効果時間は20分と微妙な長さだ。


 なお俺の獲得経験値10倍が今は獲得経験値20倍に成長した。


 必要経験値1/15にもなった。これで普通の人より300倍の効率の差がある。


 現在のレベルは1458だ。かなり上昇したほうだ。もっとレベルを上げられると思いひたすらレベルを上げている。


 日本橋ダンジョンは今587階層まで進んでいる。


 そろそろ敵の強さが酷い有様だと思われる。


 竜種が普通に雑魚レベルで出てくるし、オークロードが一度に7体も出現するのだからかなり厄介だと思う普通の奴だと。


 今もブラックドラゴンを光爆剣で叩き切ってやるところだ。


 つってもブラックドラゴンは弱いほうのドラゴンだからそこまで強くないが。


 怖いのは人型で強いタイプの敵だ。


 昔竜魔人というとんでもない強さの人型の魔物がいたがあまり最近はそういう強い奴には出会わないが。


 リーフルが俺の側でひたすら聖波動を放っている。


 俺や仲間を癒す波動だ。時間を逆行して状態を戻すためにいかなる傷や部位欠損ですら直してしまう。


 他にも風魔法を使い敵を攻撃してくれる。剣なのに魔法が使えるのは反則的だが最近になって出来るようになったらしい。


 こっそり練習して習得したとか。まだ風魔法と水魔法ぐらいしかできないけどそれでも立派だ。


 もともとは魏刃化ぎじんかした時は性能が著しく落ちるものだがリーフルは違う。


 かなりの努力をしていたのだ。俺ですらわかる。彼女は儚げでとても愛嬌があるけど逞しいのだ。


「どうですか……リーフルはお役に立てているのですか……ふええんご主人様」


「大丈夫だ問題ない」


「そうですか!! ならばもっと頑張ってしまいましょう! おー!!」


 凄く可愛いのがリーフルのいいところだ元気なところも。


 590階層のボス部屋だ。ボスは強欲の破壊騎士。リーフルが補助をする。スランも最近は頑張っている。


 エビルマージスライムに進化を果たしてそろそろ次の進化が控えている。


 スランもレベルの上がり方が半端ない。


 現在スランのレベルは789だ。レベル800で進化しそうだ。


 強欲の破壊騎士をスランが酸弾で倒す。


「バッシュビュルビョシュ!!」


 三回の酸砲弾で強欲の破壊騎士と呼ばれるAランクモンスターが倒される。


 こいつは攻撃力が異常なほど高いモンスターだったが紙とは言えないが耐久が低いのでそこまで強くない。


 だがスランの酸弾とか酸砲撃は正直言って反則技だ。


 相手のいかなる防御壁を無効化して突破してしまうほどの威力を誇るのだから。


 しかも初撃が速く回避が困難だからこそ敵のモンスターはいつも攻撃を避けられないでいた。


 しかもスランは命中のスキルレベルをMAXまで上げているからどんなに回避性能が高い敵でも避けるのは困難である。


 スランはそれだけではなく分裂で多数のスライムを創り出すから数の多い敵でも余裕で対処できる。


 スランはどんどん化け物じみてくるからなんか将来が少しだけ心配だ。


 俺でも手を付けられなくなるかもしれないからだ。そんなことはないけどなスランとは仲が良くいつも仲良しだから。


 サクラはいまも頑張っている。


 刀の使い方が達人のそれであり、動きに切れがある。アグニスが強力タイプなら。サクラは手数を増やして神速の速さで動いて敵を逃がさない速攻タイプでもある。ただアグニスとサクラどっちが剣士として上なのかというとわからない。


 二人が戦ったところなんて見てないからわからないのだ。


 サクラはいつもトレーニングをかかせないで稽古に夢中だ。


 フェンリルが出現する。通常のフェンリルでもAランクモンスターだからかなり厄介だ。


 しかも最上位の雑魚モンスターだ。本来雑魚とは言えないレベルで駆け出しの探索者だともちろん返り討ちにあうだろう。


 しかもフェンリルの上位種というかボスモンスターの中にはブラックフェンリルやフェンリルロードやフェンリルレジェンドとか終焉のフェンリルとかがいると思われる。


 これは俺の想像なのだが、上位種のフェンリルはなかなか厄介だと思う。


 まだ出会ってないが、かなり厄介だろう。


 サクラは自身の刀を振り抜きフェンリルを切り伏せた。


 綺麗に神速の刀捌きでフェンリルを斬り倒した。


 見えないとは言えないがかなりの速さで動きに無駄がない。とてもじゃないがこの辺の雑魚は相手にならないだろう。サクラは本当に最高の刀っ娘だ。俺の自慢だ。


 そんな感じで595階層までくる。


 サクラは頑張っている。リーフルも健気に頑張っている。スランも猛烈に強くなっている。


 なんていうか俺の方が負けちゃいそうなほど最近さぼっている。もっと達人のようにスキルがなくても最強になりたい。


 だからあえて総てのスキルを切って光爆剣だけで頑張っているときもあるが、それでもなんとかなる。


 でもたまに予想外の動きを見せる敵もいるかもしれないから油断できない。


 俺もだれか師匠を探さないといけない。


 昔は天星さんという人に教えてもらってたが……どこか達人はいないのだろうか?


 そんなわけで今日もダンジョン攻略を進めていた。


 限界なんてないように。

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