第167話 ランキング制度により探索者たちは血眼になりランカーを目指すようです
2022年11月3日からランキング制度が始まった。
ダンジョンでのモンスターの退治度つまるところ強いモンスターを狩れば狩るほど貢献度が上がり、ダンジョンを攻略すればするほど貢献度が貯まっていくようだ。
謎のランキング制度をカウントする謎の魔道具が製造された。
正式名称は『ダンジョンランキングカウントポインター』通称『DRCP』なんだが『貢献度ブレスレッド』とか『成果ブレスレッド』とかの俗称もある。
こんな物をつけてもいいことあるんかというと1月ごとにランキング発表があり、そこでランキング10位以内に乗れば報酬として商品が貰えるとか。
パーティごとのランキングと個人ごとのランキングの2種類のランキングあるので両方商品を貰える可能性があるのだ。
そんな魅力的なランキング制度なのだが、拓郎は上手いこと実力を隠蔽しているのであまり目立ちたくないようだ。
そうだな……ランキング1位の商品が気になるからリスティと蒼威ちゃんと想美ちゃんとマヤちゃんのパーティを組ませて1位を狙わすか~
などと拓郎は考えていた。
雪兎はというとそこまで実力を隠していたわけではなかったので普通に1位を目指すのは良いのかなと考えていた。
別に自分の実力ばれてしまっても問題ないだろというスタンスだった。
月名も暗黒の神魔術を使えるのだと意気込んでいた。
東樹は1位を目指したいと考えていた。
ルミルとレウナの二人でさらに上を目指したいと考えていた。
主に日本橋ダンジョンと秋葉原ダンジョンの二つを攻略していたからだ。
紅蓮の拳はダークエルフの少女エナと共に日本橋ダンジョンの攻略を行っていた。
サバ味噌とキリリンとも日本橋ダンジョンでは攻略を行っているが、いかんせん実力が違い過ぎる。
でも紅蓮の拳はサバ味噌とキリリンを見捨てるなんて考えがなかった。
黒蝶もお兄ちゃんと一緒にダンジョンを攻略したいなと考えていた。
火葉さんも拓郎君は私ともダンジョン攻略したいなと考えていた。
紫陽花の姫騎士団も今回のランキング制度には興味津々である。
アリエルもかなり吸い込まれるように魔力的な自分を唯我独尊していた。
「ふっふっふふふ……ということで私紫陽花の姫騎士団抜けてナナナちゃんと組むことにしたから」
「なんだって~~~~!?」
とまあそんな感じのことが起きた。
夏美さんもアリスを捜索していたが今回のランキング制度で出てきてくれないかと考えていた。
ナナナとナナカとアリエルとナギのパーティ『セブンスターナギエル』が誕生した。
アリスたちはというと……裏日ノ本に来ていた。
どうやらもっと強い配下や強敵を倒したいために裏日ノ本に来ていた。
「ここはいいわね……自分たちの実力を試しまくれて……こんな世界があるなんてね」
「アリス様……ロウガいつまでもついていきます」
「ぶひっアリスはおらが守るんだ」
「そうだよ! アリスは僕が守るよ!!」
「メアも頑張ります」
タケルとデンドウはアリスを探しに裏日ノ本に来ていた。
「アリスは本当にここにいるんかいな?」
「たぶんな……あいつをお前のところに戻すんだろ?」
「ああっアリスは俺の……大切な妹だからな」
アリスはデンドウの妹のようだ。
●
(うむ……北海道のほうに出向している第12部隊との連絡が途絶えたか……やはり民間の誰かに出向いてもらわないといけないか……)
北海道のダンジョンは魔境のようだ。
人が既に避難しているようだ。
札幌ダンジョンの陥落をしないと北海道の人たちが大変なようだ。
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