第166話 勇人は名古屋ダンジョンでランキングに乗るようです
2022年11月1日
本日はかなり名古屋ダンジョンでの攻略が順調だ。
名古屋ダンジョンではすでに703階層まで到達したし。
自宅の裏山ダンジョンも618階層まで攻略が進んでいる。
マギアとの毎日もかなり順調だ。
だがそこの日常に追い風が来たのか……
捨て猫を拾いました。
なんだろう……かいつも通り名古屋ダンジョンに行く道を通っていたんですよ。
ついかいつまんで少し手前で降りたら公園によって見たくなって。
そして公園には段ボールが置いてありそこには汚らしい猫ちゃんが。
緑色の猫ちゃんでした。
なんとも可哀そうで可愛らしい猫だ。
仕方ないので拾ってうちで飼うことにした。
緑色の猫なのでミドリンと名付けた。
ミドリンはくぁわいいな……なんていうか癒される。
2022年11月5日。
ミドリンが意思疎通をしてきた。
なんということだ。この猫ちゃんはモンスターだったのだ……マジかよ。
勇人はミドリンがモンスターであることには少しだが気づいていた。
そしてミドリンと従魔契約を行った。
だって職業に従魔使いが出現しているんですよ。
仕方ないですよね。
ミドリンと念話で意思疎通が出来るようになった。
『ご主人様~~!! 拾ってくれてありがとうございますにゃぁ~☆』
『おおっ……ミドリン喋れるようになったか』
『はい、お陰様で』
『ミドリン……撫でていいか?』
『もちろん、是非!!』
そうしてナデナデもふもふした。
気持ちよかった。
そしてミドリンも一緒にダンジョンに潜ると言う。
『戦えるのか?』
『こう見えても魔物ですよ私は? 強いですたぶん』
『なら頑張ってもらおうか』
そうして名古屋ダンジョンに潜る。
708階層に来た。歩くこと数分でモンスターが現れた。
デスオーガが2体現れた。
『にゃお~ん。オーガですか……面白い、この程度の敵私の敵じゃにゃいです!」
『いけるかミドリン!?』
『はい、風魔法グリーンフローマダラ―ジュならば』
そう念話でミドリンが言うと強力な風の竜巻が出現した。
それがデスオーガ2体にぶち当たる。
飛んでいくデスオーガそのまま2体とも光の粒子となって消滅した。
「やるじゃねえかミドリン!」
『魔法は得意です風魔法なら特に! 他にも水魔法と土魔法と雷魔法が使えます炎も!』
「すげえなミドリンよくやった」
「すごいですねミドリンさん……私も負けてられないです」
マギアがなんか負けてられないと言っていた。
そして今日は712階層まで進めて転移で戻ってきた。
なんか名古屋ダンジョン支部がごたごたしている。
なんだろう? なんかあったのか?
とみていると……あれは雷鳴の聖騎士団だ……自称1位のパーティだな。
どうしたんだろマスコミとかも来ているし……
「いやいや雷鳴の聖騎士団の小泉光喜さんまだ若干25歳でパーティのリーダーを務めていて、今回のランキング制度の立役者なんですよね? 凄いですね感動しました!!」
「いえいえ……そこまで言わなくても」
なんだろう……? ランキング制度……そういえばネット上で噂になっていたが……新しい制度のことか……
ランキング制度。
名古屋ダンジョンが発端でついに実装された制度だ。
モンスターの素材をどれだけ収めたかやダンジョンをどれだけ攻略したかとかや色々な要因でランキングを決めるようだ。
なんか新しく発明された『成果ブレスレッド』とかいう腕輪をつけるだけで成果度がわかるとか。
主にモンスターをどれだけ倒したかというところと攻略度だなダンジョン深層への攻略度が分かる仕組みらしい。
すげえなとは思う。一応その成果ブレスレッドがあるとランキングに乗るとご褒美が貰えるらしい。
1月に1回程度だが。
なお勇人とマギアのパーティ『勇者と聖女と緑猫』は現在ランキング8位である。
なかなか高いのではないかと思える。
雷鳴の聖騎士団は1位。
暁の荒野は2位。
灰猫は6位である。
思うにどのようにしてランキングの貢献度がなされているのかどうもブラックボックスだ。
なんとなくよくわからない不正が起きてそうだ。
なおあくまでも名古屋ダンジョンでのランキングのみである現在は。
全国ランキングだとちょっと違う。
全国1位はというと……戦場の戦士部隊か。
これは確か自衛隊の部隊だったな。
東京の秋葉原ダンジョンを最前線を駆けている自衛隊パーティだな。
レベルもかなり高いらしい。
全員で7人の部隊だとか……なんだろうこの負けた気分は。
ランキング制度だなんて面白そうなことをするなとは思うが……
さてと明日はどんな風が吹くのかなと勇人は考えていた。
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