表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

182/387

第163話 勇人は名古屋ダンジョンで最強の力を手にするようです

 俺はマギアと一緒に名古屋ダンジョンに来ていた。


 名古屋ダンジョンは魔物が弱いが流石に507階層まで来たら強いモンスターが出てくる。


 オークジェネラルが4体。


 マギアは聖魔法でホーリージャベリンを放つ。


 俺は雷魔法でとどめをさす。


「サウザンドサンダー!!」


「お見事です勇者様」


「勇者様ってなんか照れるわ勇人で良い」


「それじゃあ勇人良い感じよ」


 でも名古屋ダンジョンは一番攻略が進んでいるのは事実だ。


 ダンジョンの階層ごとの広さもそんなに広くないし。


 出てくるモンスターも100階層までもスライムとかゴブリン、ウルフとかコボルトぐらいしか出ないし。


 101階層から200階層までもスライムの亜種とかゴブリンソードマンとかハイウルフとかゾンビぐらいであんまし強くない。


 201階層から400階層くらいまでもホブゴブリンにコボルトエリートとかも出てくる。


 401階層から500階層まででもいろいろなモンスターが出てくるがそこまで強くない。


 501階層くらいからまあまあ強くなると言った感じだ。


 実際自衛隊の名古屋支部とかはすでに720階層まで到達していると発表している。


 俺たちはまだまだだ。


 でも二人だけでここまで来れているのはまあなんというか結構やれていると思う。


 それに名古屋ダンジョンは宝箱からスキルの巻物が出るという噂だ。


 深層ほど出やすいとか。


 だから俺は隠し部屋とかを探しまくっている。


 ハイコボルトジェネラルを3体屠って、倒した後に508階層をうろうろしていると宝箱を見つけた。


 ラッキーすぎる。でも何が出るかはわからないし罠かもしれない。


 鑑定で罠じゃないことを確認して開けると、中から身代わりのペンダントが出てきた。


 これは命を肩代わりしてくれるペンダントだな。


 なかなか良い物を手に入れたようだ。


 これは俺が付けておくべきか……マギアがつけるべきか。


「私はいいから勇人がつけて」


「そうするか」


 そうして508階層でディアゴルシーニとかいう灰色のキメラのような頭がライオン、後ろ脚が蛇で、尻尾が植物の棘のような化け物を相手した。


 右上から袈裟切りした。ディアゴルシーニはあっけなく俺に倒された。


 勇人はレベルを兎に角上げる作業をしていた。


 現在のレベルは367でマギアが158である。


 獲得経験値5倍のエクストラスキルを所有しているのでレベルアップが速いのだ。


 必要経験値1/5もあるのでかなりの速さでレベルが上がる。


 しかもこの二つのエクストラスキルはパーティメンバーにも適応される。


 よってマギアのレベルもかなり上がりやすくなっているのだ。


 509階層に歩を進める。勇人は長めの迷宮を不屈の精神で進めていた。


「マギア! 体調は大丈夫か?」


「ええっもちろん大丈夫よ」


「そうか……ならもっと速度を上げるぞ」


「うん」


 勇人は強さそうなモンスターを探す。ハイウィザード5体が魔法を遠距離で撃ってきた。


 勇人は体を捻りつつ魔法を回避する。マギアもこの程度の魔法なら魔法障壁で防げる。


 そしてマギアは風魔法のエアブレストスピンを喰らわせる。勇人は勇者の剣で何度も斬りかかる。


 ハイウィザードは物理攻撃に弱いようだ。よって剣による攻撃では一撃だった。


 さらに次の階層に進む。


 510階層に来た。ボス部屋だ。名古屋ダンジョンでは10階層ごとに中ボスが出る。


 出てきたモンスターはダークナイトソウルキャリバー。


 暗闇の騎士で甲冑をしている暗黒の魂を備えた闇の騎士だ。


 かなりの速さで迫ってくる。速い!! 後ろに回り込まれた。


 マギアが妨害魔法を使い、ダークナイトソウルキャリバーの動きを阻害する。


 グラビトンという重力魔法で相手の重力を重くするのだ。


 これにより動きが重くなるので動きが結果的に遅くなる。


 ダークナイトソウルキャリバーは確かに動きが遅くなった。


 勇人はその隙をついて破断を使う。


 完膚なきまでに切り裂いた。だがまだダークナイトソウルキャリバーは動ける。


 這ってまで勇人に迫る暗黒の騎士は勇人を呪い殺そうとする。


 闇の呪詛を使うダークナイトソウルキャリバーはそのまま呪いと引き換えに死んだ。


 呪い耐性を持っている勇人の前では無駄に終わったようだが。


「危なかったな……呪い耐性のレベルが高くて助かったようだ」


「仮に喰らっていても私が解呪の魔法を使えばなんとでもなりますね」


「そうだなマギアは頼りにしている」


 そうしてさらに先を目指す。


 最強の力を目指してさらに先を……


 513階層でついにスキルの巻物を手に入れた。


「これがスキルの巻物……」


「どうぞ私は良いのでお使いください」


「いいのか?」


「はい勇人様のほうが将来的には強くなるので私よりも勇人が使うべき」


「そうだな……なんで様つけた」


「なんとなく……ダメだった?」


「いや別に」


 そしてスキルの巻物を使うと脳裏に『轟雷』と表示された。


 試しにモンスター相手に使うととんでもない威力のスキルだった。


「なんだこれ……途轍もない威力の雷だ……使用にはMPを300も使うが全体攻撃なうえに破壊的威力だし……むちゃくちゃだ」


「よし! いいスキルをゲットしたようだな勇人!」


「そうだな……かなりのものだこれは」


 勇人とマギアは名古屋ダンジョンを駆け回る。最強を目指すために。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ