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第158話 シャミーとアラキの希望的観測からくる夢想現実

 シャミーは今日もアラキと一緒に冒険する。


 非戦闘員のタイチ君とセラちゃんはお留守番。


 砂の城のダンジョンに潜り込み素材を集める。


 終わらせたくない夢がある。世界の時を止めたくない。


 空は青いうえに雲一つないから綺麗だな。


 生きて生きて生きていたい。


 アラキはカッコいい。時間的観測点からここはそうじゃない……


 私は怒りすらもわかないが、世界の全てを観測するには足りなすぎる。


 導きからくる反動的すべてはこうまでしない。


 アラキと出会えたことはなんとも幸運だった。


 でも……ここは希望が無いのか…………


 ダンジョンをある程度攻略して全てを終わらすまでに、こうしてその日暮らしをするしかないのか。


 暴れだす感情が無い私でもそこに至らない。


 最強となりたい私は血を奮わせる。


 感情的になるな……もっと全てを見てみろ。


 速さに限界は無い。力ある限り全力で行け。もっと出来るだろ。


 駆けるほどにぶっきらぼうに動く。


 アラキが横からくるオークジェネラルの棍棒に押しつぶされそうだ。


 オークジェネラルの足元に瞬撃の速さで届く。


 小剣を何度も斬りつける。何度も切ってしまう。そしてオークジェネラルの喉元に小剣を刺し込む。


「悪いな……シャミーなんかかなり強くなったな」


「そうかな……アラキはもっと強いはずなんだけどね」


「俺はパワーファイターだからな盾役でもあるが……まあシャミーは盗賊とか忍者みたいな戦闘スタイルだな」


 盗賊、忍者……ね確かにそっちの方向性だとお互いの弱点を補完できるかな?


 シャミーは知恵が回った。SPとかもそれ用のスキルを取ることにする。


 スキル『瞬動』、『隠密』、『連撃』を取得した。


 かなり役にたってくれると思うが。


 ダンジョンも38階層まで来た。


 レベルも73まで上がった。


 アラキは95あるらしいが……私の方が敏捷値の数値が高いようだ。


 だがアラキは頑丈な男だ。先ほどオーガに出会い殴られたのにけろっとしていた。


 かなりの怪力を誇るオーガなのにだ。


 私だったら吹っ飛ばされている。


 シャミーは自身の耐久力の無さに屈辱的な感情を抱いていた。


 しかしそれでもアラキを守れる女性になりたいと願っていた。


 アラキにだけ守られるのはもう嫌だと考えていた。


 そして猫魔族としてシャミーは進み続ける。



 2週間後、シャミーはレベルを100にまで上昇させた。


 スキル『獲得経験値2倍』を取得したのだ。


 これによりかなり早くのレベルアップを成し遂げた。


 アラキはこのスキルをどうやら取得できないようだ。


 シャミーは戦闘方法も迅速に敵を各個撃破する戦闘スタイルになっていた。


 速さが違う。猫魔族は従来速さが取り柄だと聞いたことがあるが。


 シャミーは圧倒的な素早さを獲得していた。


 そして無敵のスタミナも相まってかなりの持久力だ。


 ハイオーガですら彼女は一人で倒せるぐらいにはなっていた。



 砂の城ダンジョン100階層まで到達した。


「ついに来たな」


「はいアラキ……大丈夫ですか?」


「俺は大丈夫だ! シャミーもこそなんか焦ってるようなそんな気がするぞ」


「そんなことはありません……焦りは禁物ですよ」


「ふ~ん言うようになったじゃねえか」


「じゃあ行きますよ」


「おう!」


 そして砂の城ダンジョンの100階層のボスはリッチロードだった。


 骸の王がボスだ。かなりの強敵かと思われた。


 だがシャミーが十連高速斬でリッチロードを細切りにして、アラキが重圧断で破砕したらかなりダメージを与えたので、さらにシャミーが炎切斬を使い。


 アラキが覇鋼懐で破壊したら何とか倒せたようだ。


 そして100階層をクリアした特典として転移玉を手に入れた。


 これは一度行った場所に転移できるアイテムのようだ。


 魔力の消費も無いのでかなり移動が便利になる。


 さらにエクストラスキル『剣魔王』をアラキが取得し、シャミーはエクストラスキル『錬武神』を獲得した。


 剣魔王は全体ステータスに+500する効果で剣の攻撃力も上がる。


 練武神は武器を扱う実力が跳ね上がるし、全ステータスが+700になる。


 シャミーは小剣を扱う実力がうなぎ上りだった。


 それでいて職業が現在暗殺猫魔人だった。


 アラキは大戦士に対してかなりの機動力を誇る職業だった。


 そしてさらに各地で人々を救出して現在村人は12人まで増えた。


 村が出来ていた。


 買い取り屋というより素材を納入したら様々な物資を支給してくれる装置となった台座を中心に村が出来た。


 アラキとシャミーはそこの英雄だった。


 3か月後村人は25人までに増えた。


 アラキはこういう生活も悪くないなと思っていた。


 シャミーはさらに上を目指してアラキを守れると思っていた。


 二人の生活はまだ始まったばかりだ。

ここまで読んでくれたみなさん。

小説が面白いと少しでも感じるのならブクマ、↓の評価の項目から☆5の評価をしてもらうと嬉しいです。感想とかレビューもじゃんじゃん気軽にしてください。作者のモチベーション向上にも繋がります。ここまで読んでくれてありがとうございました。これからもお読みいただけると嬉しいです。応援感謝します。

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