第145話 神日本橋ダンジョンその3
161階層のブルームツンベアーが突きの崩壊を引き起こした。
サナとタクロウが手を繋ぎ、魔力を上昇させる。
そしてサナは天星魔導砲を放った。
拓郎は炎魔龍王を放った。
ブルームツンベアーは砕け散った。
「サナ大丈夫か」
「なによ子豚ちゃんのくせに……大丈夫よ」
天星魔導砲はなかなか癖の強い魔導のようだ。
だから少しだけ心配した。
サナは頑張っているのかな……
ユキトは憂いていた。
ルナが自分に近づいて来たのは照れ隠しもあったのだと言うことがわかったからだ。
「私はユキトに嘘をついていた……」
「何のことだ?」
「私は過去の記憶がある少しだけ」
「なんだそんなことか……イイゾそんなウソ」
「つうかそれはナナナの仕業だろ、ナナカと二人でナナミもか」
「それにはある意味非常に隠された秘密があるのだよ……」
「どんな秘密だ」
「隠していた方がいいこともあるということだよ」
とまあはぐらかされた……ナナナのやろう……秘密いっても俺は少しだけなら思い出していたさ。
162階層をみんなで駆けていたら、ひゅんなことにマヤちゃんがこんなことをぼやいていた。
「みんな強すぎるよ……マヤはサイコキネシスだけで精いっぱい」
「俺が教えてやろうか?」
「雪兎さんが? いいですねそれ」
「魔法は美夏さんに教えてもらえばいいですよ」
「うん!」
そうして実戦をを文字ってみんなで特訓していくことになった。
●
こんなところか……
166階層で地獄火炎隼を相手しているときに起きた。
サナとナナカが新たな七星神眼に目覚めた。
サナが無限星蘭眼で無限の星々から敵を攻撃する目だ。
かなりの凶悪な目だ。
ナナカが天元星女王眼でこの眼を発動中は魔力が20倍になる眼だ。
途轍もなくナナカ向けの眼である。
なんといえばいいのだろう。
ナナナが立ったまま呼吸をするかのごとく動かずに敵をバナナの爆弾で破壊しているようにむちゃくちゃだ。
バナナのブーメランを使うし、ナナナは規格外。
ナナカも歌で敵を凌駕するし、サナも天星砲系で敵を倒してしまうしなんというか。
ユキトはサイコガンを使いつつ、暗黒波動を駆使して敵を寄せ付けない。
魔刀君は魔神灯刀と呼ばれる強化形態を身に着けてなんとか相対している。
マヤちゃんは覚えたての魔法で敵を倒しまくっていた。
クロンは魔法剣を使いなんとか身体能力を強化して敵を倒しつつある。
シロンちゃんはまあ……聖魔法をなんとか使いこなしつつある。
そして170階層でボス戦かと思われた。
なんか雰囲気が神聖な場所になった。
神殿らしき場所に招待された俺たちは……そこには神らしき人物がいた。
「ようこそ我の居場所に……我が名はエアだ。神聖な神の名を刻むがいい」
とか言ってきて攻撃してきた。
「何の真似だ?」
「増宮拓郎よ。お主に興味がある。自分の力を試したくないのか?」
「いいぜ! かかって来いよ。このくらいわけではないからな」
俺は本気を出す。
殲滅の覇王。雷炎神帝。時空の想帝神。
全てのスキルを解放する。
俺の覇王の一撃が決まる。
簡単に言うと闘気と魔力に霊力を籠めた爆弾みたいな一撃が神様に決まった。
すると神様がなんか痛がっている。
「痛すぎる~~~~なんだこれ神魔聖域の結界がなかったら死んでいるじゃないか!! お主人の身でありながらこのような力を手にするとはチートだな? チート使っているだろ!!」
「なんかエア様小さくなってますね……」
「とうぜんじゃ! お主の力を食い止めるために力を使ったのじゃぁ……このくらい仕方ない」
「じゃあ俺の勝ちと言うことで……」
「むぅ~~~仕方ない今回はお主の勝ちだな」
「お取込みのところ悪いんですけど~いいですかな?」
悪の気配が瘴気を籠めてただよせる。
「だれじゃ!?」
「おまえは?」
「いえいえワタクシはサタニス様の僕のベルゼナウスと申します」
「悪魔だな悪い奴!!」
ルナが悪魔を悪い奴扱いする。
「確かに私たちは古より悪と名指しされてきましたのでこれからも悪をします」
「これより悪夢のダンジョンを天王寺に出現しますことを預言しておきます」
「なんだと!? 悪魔族がダンジョンを介入してくるのか?」
「そのようです」
そして1時間後外で天王寺にて悪夢のダンジョンが塔として出現した。
不可能を可能とするために俺たちは悪夢のダンジョンに挑戦することにした。