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第141話 テルミネスとテルミナス

「私たちが黒幕とばれちゃったか~」


「…………そうみたいね……黒幕だと」


「魔術師を操っていたのはテルミネスとテルミナスだったのか……」


 ユキトが驚愕の表情である。ナナナはなんか納得している。ナナカもだ。


「テルミ―双子姉妹ならよく考えたらその可能性もあったな!! としか思いつかない……」


「母さん……」


「あらテルネアス……いつからそこに……」


 テルミネスとテルミナスは双子の姉妹でゼロ・リバース学園長の姪にあたる。


「もしかしなくても……学園長もかかわっているだろ?」


「そうだよ」


 テルミネスがそんな挑発的に言ってくる。でも無表情だ。


 銀髪のロングでなかなか美人でテルミネスはテルネアスのおかあさんだとか。


「それより冗談でしょ何が目的なのよテルミネステルミナス!!」


 ナナミが怒る様に言い放つ。


 するとテルミナスが言い訳を言う。


「魔術師たちはぐれどもの魔力を生み出して君たちの戦気を引き起こしてそのエネルギーを集めて……おじさんが何かするみたいだから…………しか言えないというか知らない……だけどそこで魔神人魔悪人との戦争が関係しているとはおじさんも想定外だったんだろうな~」


「うんそうだねテルミネス……お母さんが未来からやってくるぐらいだから、そくらい未来の危機なんでしょうに……でも…………まあじゃあかなりエネルギー集まったから魔術師たちは解放してあげないといけないね……」


 指をパチンとすると洗脳が解除されたのか魔術師たちが我に返る。


 そしてテルミネスとテルミナスが案内する。


 とある建物……そこにはゼロがいた。


「ゼロ何が目的だ……」


「タケル君これでも世界の危機を救うために地球のダンジョン化を防ごうと頑張っているのに…………理解してくれませんね多分……」


「話を聞こうゼロ……」


「おやっタクロウ君もかなり立派になりましてたね……それよりKさんとエイコ君もいますね……」


 Kとエイコとは和解した。


「学園長の差し金だったのか!?」


「どうやらそういうことですね……」


「知ってた」


「うんまあそだよね」


 どうやらKとエイコの魔術や魔導は学園長に習ったものらしい。


 彼ら彼女らは学園長の一大プロジェクト一般人を育てたどこまで育つのか……? というものらしい。


 そして……魔悪人だが……時間の雄弁が閉ざす。


 テルネアスが七星の時計を使い蒼威ちゃんやみんなを連れてくる。


 イルミナもいる。

 ミストさんもなぜか連れてきた。


「ゼロのおじさん……つまりどういうことなん?」


「それはですね……ダンジョン化してますよね今地球は?」


 ゼロによるとダンジョン化している世界を救うためにエネルギーが必要だったとか。


 でもそのダンジョンに目を付けた魔悪人が現れて……その魔悪人を全て追いやるワープゲートを創り出したのだということらしい。


 そしてその魔悪人を全て時空の狭間のとある世界に送り返すのが目的だとか。


 そしてダンジョン化を止めるためにまだまだやらないといけないことがあるとか。


「ダンジョン化を止めるにはダンジョンを攻略しないといけませんが……魔悪人を呼び寄せないには……彼らを食い止める必要があります」


「つまり……」


「彼らのワープゲート塞ぐ必要があります」


 よって大魔法を行使して、魔悪人の力を封印するとか……やるならやれよと言うしかない。


 そして全員の魔力を使用して、それらの儀式が行われた。


 これにより魔悪人がゲートを使うことができなくなると言う。



 儀式は3時間ぐらいかかったもうすっかり夜だ。


 夜の8時くらい……


 そしてゼロとテルミネスとテルミナスの洗脳魔法で生き残った魔悪人を魔神人化することに成功する。


 もともと悪に染まっているなら正に染めればいいという判断だ。


 魔術師たちの呼び出した……といっても今回不穏なモンスターたちはそもそもゼロさんが洗脳した魔術師たちが呼び出した奴以外にもなんかいるとか……


「スパイみたいな連中の魔術師が紛れ込んでいましたねたぶん」


「そうなのか……」


「でもこれで安心だな」


「うんそうだね」

 クロンが頷く。

「よかったです」

 シロンが安心する。


「そういえばデンドウは?」


「さぁな……どうしたんだろあいつ?」


 そのころデンドウはアリスと対峙していた。



「なあアリス……もういいかげんに俺のところに帰って来てくれよ……」


「嫌よ……絶対にまだ私は魔女王になるためにはあなたのような愚兄のもとには戻らないわ」

 

「そういわずに……」


「そうだよ! アリスちゃんなんで戻ってきてくれないの!!」


「鈴音……来てたのか」


「あなたのもう一人の妹ね……この娘も壮大にお父様の血を引いているのね……」


「鈴音は魔無の娘じゃないから……そこまでじゃないぞ」


「あら鈴々さんもかなりの魔女と聞きましたよ。なかなかの力の持ち主でしょあなたの一族は」


「ぬかせ……お前が一番すげえくせによ」


「とにかくここはいったん退散させてもらうわよ……叔母様……リーネさんが生きているのは知ってたけど……母はどうしているのかしら?」


「あいもかわらず……魔女の国に帰っている」


「知ってたわよそのくらいあのネグレスト鬼婆ならそのくらい自由じゃないといただけないわかしら……」


「お前が言うか……今まで心配かけて連絡も遣さずにいたのに……」


「まあいいわお兄様……それじゃあバイバイまたね……今度は魔女王になっているから」


 そういってアリス達は消えた。


 兄である電導は見ているしかなかった。話しかけることはできたが……


「お兄ちゃん……アリスお姉ちゃんはなんで人類に復讐しようとするの?」


「わからん……まだあいつが人類に復讐するとかそんな細かいこと考えるほどあいつが器用とは思えんからな……」


 二人の兄妹は一人の妹を心配していた……どうすればアリスを救えるのかと。

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