第139話 ☆三年前☆ ナギとナナナとナナカ
七星レストランが再始動して、ナナナは暇だったが久々にクラスメートと会った。
「ナギっちおっはー!」
「おはようナナナちゃん」
「ナギさんお久しぶりです」
ナギさんとはなんじゃらほいと色々ありそうでこの蜃気楼空間では体験していないのでわからないのん。
「ユキトと朝のジョギング仲間なんだ……」
「雪兎と朝のジョギングをするのは私です」
「うちもジョギングするのん」
そうしてユキトが来るのを待つことに。
世間的には夏休みだからかみんなは遊びたい盛りなのに。
ユキトが来た。
タケルもいる。タクロウもいる。サナさんもいる。アマリちゃんも。
「なんだおまえらが急にジョギングしたいというからきたのによ~」
「ほんとですよ寝ていたいのに……」
「俺はダイエットのためにだから仕方なくな……」
「コブタちゃんが寝ていられると思っているの?」
「私はアイドルになるために……運動です!」
そんなわけでみんなで運動だ。
●
なんだかんだいってナナカ以外ついてこられる。
ふとっているタクロウでさえなかなかついて来ている。
サナがむしろ弱いぐらいだ。
ここでナナカに連絡が来る。
「なんかカナさんがラボに来て欲しいとかなんとか……?」
「カナが~? なんで?」
サナさんが嫌そうにする。
「カナっちのことだがらなんかあるのだほい」
「いきましょうよみんなで……」
ユキトが提案する。
というわけでみんなでラボに移動した。
●
「さっそくでわるいけど……ってアリスベルちゃんが来てるから」
「ハロ~」
アリスベルちゃんはアリスの娘さんらしいが未来のことはわからんけど……そうなるんだろうけどなんか不確定要素らしいし。
「アリスベルちゃん……一緒に遊ぶんだほい!」
「じゃあワタクシが犬のワッシュ君でナナナちゃんが猫のバナルン7世ですわね」
「バナルンは強いぞ~~~~」
「ワタクシも負けておりませんわ~」
「ナナカも遊ぶよ~~~」
3人は遊ばせ解くとして……単純に新発明の実験台になって欲しいとからしい。
カナさんいわく。
ナギさんも呼んだのは訳アリとか。
ナギさんとはあんなことがあったからな~
回想……●●
夏休み前……七夕7月7日に巨大空中都市に殴り込みをかける日。
ナギさんが来てくれた。
そして私も手伝うと申し出てくれた。
凄く有難かったが、僕は少しだけ危機感もあった。
ナナナとナナカはタケルとマキオとデンドウと一緒に巨大空中都市に潜り込んだ。
あ僕もいますよユキトである僕も。
そこには魂魄を備えた魂の獣がいた。
デカい、お城のように巨大な禁異の存在が波動のように重なり合う。
ゼロも一緒に来ていたのは言うまでもない。
ナナナはバナナソードを生み出した。
ナナカは言霊をぶつける。
「爆ぜなさい!」
ナナカの能力は言霊の使役。
言ったことが現実化する。
それに近い現実化魔術の行使だ。
魔術の域をすでに出ている。
もはや奇跡に近い。
ナナカは魂の獣を破壊するように動く。
デンドウは電磁波道のデコピンをぶつける。
タケルは殴り飛ばす。
マキオは巨大化して腕を奮う。
ナギさんはエネルギー弾をぶつける。
僕はサイコキネシスで吹っ飛ばす。
魂の獣はなんとかなった。
そしてゼロが後は私がするよと……言い後始末を行った。
お宝とかはなかった。
そして今に至る。
●
ナギさんは何かを言いたそうだ。
「ナナナちゃんとしりとりバトルしたい……」
「おっいいよん? なんでいきなり??」
「もちろん食べ物限定で……」
「よし、いつもの場所を貸そうじゃないか!!」
「ゼロ・クリアリバースいったいどこから湧いた……」
「うん……ナギさんの付き添いでね……タケル君そんなにいつも通りの対応は飽きたよ。それよりバトルなんて……いいね」
そしてナギさんとナナナちゃんとバトルが始まった。
しりとりじゃないのんとナナナは言っていた。
「やっぱり実戦で戦いたいと思った……」
「うちは戦闘力皆無だよん?」
「たぶんあなたは強い」
「ちょっと待てよ……ナナナが可哀そうだよ」
ユキトが前に出る。
「そうだよ……可哀そう」
「じゃあこっちも他にも呼ぶ」
そして呼び出されたのが、レンカとカエデだった。
「どうしたのナギちゃん? いきなり呼び出して?」
「そうよ私はゆっくり読書してたのに……」
「ごめんねレンカちゃんカエデさん」
そしてナギとレンカとカエデと三コンビとこっちはユキトとナナナとナナカの三コンビによりバトルが始まる。
いつものようにゼロが不思議空間で肉体的ダメージとかもろもろ無効化してしまう空間を創り出している。
なんというか出鱈目だ。
ナギさんは何かをうなっている。
「スピードを遅くする弾丸!!」
レンカちゃんはポニーテールを振りながら、槍を生成している。
そして投げ飛ばしてくる。
考察する行為の殺到を放ちながら戦慄の波動を感じる。
カエデが肉体を強化してレンカから武器を貰う。
サイバークロ―を手に取り拳に着ける。
ナナカが後ろに立つ。
「波動となりて世界を断つ」
「無効の弾丸」
ナギが放った弾丸がナナカに当たる。
するとナナカが膝をつく。
「しまった……」
「ナナカ……大丈夫か」
「雪兎お願い私の仇を打って」
どうやらナナカはここで退場のようだ。
雪兎は粉雪のように雪を具現化させた。
そして現場の空気を凍らせた。
文字通り気温を低下させた。
そして全員の活動を低下させた。
「もういいだろ!! このくらいで!!」
「なるほどなるほど……確かにこのくらいでいい」
そしてみんなを黙らした。
僕はなんか野蛮になってしまったようだ。