第134話 草化部星花
過去回。なお作者はいたってノーマルです。のであくまでもクサカベさんの境遇ですね……はいそれではお読みください。
クサカベ……
クサカベ……
「なんだよ……てめえら……?」
「てめえ臭いんだよ……だから殴らせろ」
「嫌だよ……なんで殴られちゃいけないんだよ??」
「いいからボコらせろよ……」
そうして僕はボコられた。
顔が膨れ上がるほどにボコられた。
股間も握られて、けつの中にも指を入れられた。
こいつらホモだ。ホモ過ぎる。
僕は男なのに……
「僕は……なんで生きているんだろ?」
「僕はそんなに不細工なわけでもないのに……」
「男にいじめられる……」
「でも女の子に興味があるわけではないし……」
「そうだな……とりあえず帰るか……」
クサカベセイカはいつもひとりぼっちだった。
でも学生時代はそんなこんやで普通に過ぎていく。
暴行されるのは日常茶飯事だが。
でもそのくらい……自分一人が犠牲になれば、いじめなんてないからと願っていた。
だがある日……
一つの空き教室が開いていたので様子を見ようと入ると、
女の子が暴行されていた。
服はほぼ半裸で、同級生の女が火のついたロウソクを垂らしてイタブッテいた。
カッターナイフで指とか肌に傷をつけていて、二人組の女? 高校生は、同級生の女の子をイタブッテいた。
「お前ら! 何してんだよ!!」
「あっ? なんだセイカじゃねえか男女の……うるせえなこっちはストレス溜まってんだよ!! てめえもやるといいよ……なんなら? やらしてあげようかこいつと?」
「ひっ……」
「…………僕はそんなか弱い小鳥には興味が無い……君たちに見たいな薄汚い狼ぶった豚にも興味が無い……からこの場からサレ!!!」
僕は精一杯の気持ちでこいつらをどうにかしたい一心でやめさせようとした。
するといじめ主犯格の女二人はすぐにこの場を去っていった。
そこには半裸の女の子と僕だけが残った。
「ありがとうございます……」
「いいよ……それより大丈夫痛かっただろ?」
「はい……ええとクサカベ君だよね? 隣のクラスの?」
「うん、そうだけど君はええと……名前?」
「…………ようこです洋子ですよ名前は……」
「洋子さんか……ありがとうね名前教えてくれて」
「ううん。こっちこそ……助けてくれて本当にありがと……私暗い性格で、いつも虐めれて……」
「あんなやつら死んでもいいよ! こんなことやめさせないと」
「うん……そだね。こんなこといつまでもいつまでも続いてたら死んじゃうよ…」
そんなことで今日は別れた。
僕もかなりマシになった。
もし昔の僕だったら見て看ぬふりをしていたのかもしれない。
そして運命の日がやってきたのだった。
ようこさんが高校をやめた。
そしてあるところに劇団に通うといいだした。
そして僕は高校をやめずになんとか3年間をすごして就職活動をしたが……無理だった。
そしてバンドマンになろうとしてギター片手に日本中を旅したがヒッチハイクで。
でもそれでもたまにホモっぽいやつには目をつけられて、たまに金の誘惑に負けて、してあげて……でもさすがにお尻はだめだといった。
そして3年ぐらいバンドマンもどきしてたが、それでも無理だった……そして僕は俺はホームレスになった。
言うなれば乞食だ。
軒下というより橋の下で僕は家を作り……コンビニとかスーパーのごみ箱をあさる日々が続いた。
そしてたまに野良猫に餌をやっていたら居ついてしまった。
「かわいいな……こいつらは……」
だが悲劇が起きた。
猫が殺された。殺された。
コロサレタ。コロサレタ。
死んだ。
引きコロサレタ。
そして僕は悲しんだ。
数日後……
僕の家に火が点けられた。
僕は住処を失った。
「どうしたらいいんだもうだめだ……ダメダ……死にたいよ、もう……」
「こんなところにあれっ……何か落ちてる……」
「これは拳銃? あれっでもそんなもの日本にあるわけ……?」
僕の中に暗黒の闇が訪れていた。
そして僕は服を盗んで、身なりを整えて、レストラン強盗をすることを決意した。
猫をコロサレタ恨みを果たすべく。