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第129話 破壊の星幻心




「うめえな……うめえよ……これも美味い……」


「ウェイター早く運んで!!」


「うめえよ……うめえよ……美味いこれも美味いよ」


 激しく動き続けている。ウェイターもウェイトレスの少年少女たちもだ。


 料理を作っている少年少女たちもだ。


 料理を運ぶのはいつもミミの仕事だ。


 しかし今はミミがいない。


 星明もいない。彼はお客様の想定の一つの夢を運ぶカエルのような紳士のようなトカゲのような人だ。


 両生類かもしれない。でもそんな夢を運ぶウェイターは、たまにも料理を手伝う。


「星明……いないのか!! どうしたんだ! いつもなら返事するだろ……!! おおい……おおぃ…………疲れたよ星明……」


「がんばれ孝太郎!!! そのくらいでへばってたら、こんな仕事にありつけないぞおおお!!」


「近藤さんはいいですよね付き合ってる彼女がいるらしいじゃないですか……」


「孝太郎……おまえも好きになる相手ができたら……いいこともある。そんなこともある!! だから心配するな!! もっと頑張れよぉ!!!」


「声がでかいですよ近藤さん…」


「まあいい……それより…もなあ……なんか変じゃないか……?」


「何がです近藤さん?」


「いや何気に静かすぎないか……さっきはかなりがやがやしてたのにな……?」


「そうですね。不思議ですね?? でもそういうこともありますよ……? たぶん」


「そうだなぁ……まあいいか忘れるか。俺たちは料理を作ることに専念すればいい……」


 そうして料理を作り続ける近藤と孝太郎は……熱い熱戦の中で培った野生の感に頼らざるを得なかった。のだがそれは少し後のことだ……


 そして休憩室では何かの激走が栗ひろられているようだ。





 …………………………あっれ? 起きましたが……あれ眼鏡メガネ……と………………?


 何やら静かですね?


「あれっ?」


「どうしてここにキララちゃんがいるんですか?」


「私は怒っている☆ こんなところで眠ってしまったかりみんおじさんのことが大好きだから突き放す!!」


 そういってキララちゃんは僕にダイブする。


 いうなれば頭突きだ。


 だが、それを僕は簡単に受け止める。


「どうしたんだい……キララちゃん僕なら相談にのるよ……」


「外が怖いのぉぉぉぉぉおおおお!!! いやなの~~~~☆彡 ここがいいいのママ~~~~~涙涙涙涙………………」


「そうかいそうかい……外が怖いんだね……良い子だ……いいこ……………………………………」


 そうやって僕は頭を撫でてやる……しっかりとやさしく抱きしめる様に。


「偉いな~キララちゃんは……こんなに泣く真似ができるなんて……」


「本当に☆! 泣く真似出来てる…………涙… そうなの? かりみんさん!! 本当なの?? ☆:;」


「そうさ……君は泣き真似が得意な人物なんだね……でもつまるところ……それは嘘つきだということでもあるんだけど……まあそれはいい……いいよでもね」


「そういうこともできるから人間は強くなれるんだ。だから人間は愛に生きている。愛は全てを許す箱庭なんだ……だからここにいる人たちは全てを愛している。だから君たちは強い。強いんだ……だから本当の意味で生きているんだ……死んでしまった人間がいるから君たちはそれを糧にして生き続けないといけないんだ…………だからきららちゃんはしっかり誕生したんだろ? お母さんのおなかの中から」


「かりみんさん……私お母さんから生まれてきてよかったの……? よかったんだよね!! ねえ答えて教えて……教えてねぇ……カリミンお兄ちゃん……教えてねぇ教えてよ…」


 気を少しだけおとしたきららちゃんは僕に語り掛けてきた。


 夢はもっていいのか……私の夢は将来絵本作家になりたいし、お歌の先生になりたいし、フィギュアスケーターにもなりたいし……プロの裁縫の先生というかぬいぐるみを創る人にもなりたいし……水泳の先生にもなりたいし……漁師にもなりたいし……ごはんを生み出す農家にもなりたいし……お天気お姉さんにもなりたいし……サーカスの売り子もしたいし……テレビの中のヒトにもなりたいし……自分でネットに声をあげて……有名なアイドルにもなりたいし……演奏家にもなりたいし……政治家にもなりたいし……有名な優しい市町にもなりたいし……村長にもなりたいし……狩人にもなりたいし……作家にもなりたいし……アニメを創る人にもなりたいし……実写の映画にも出たいしエキストラ役で……だし……声のお仕事もしたいし……文豪にもなりたいし……でもでもやっぱり普通の人にもなりたいし……でもでもでもでも……だから無理じゃないけどやっぱりやりたいし。


 そんな物凄く夢をもっているようだきららちゃんは……なんて儚い子なんだろう……僕が守ってあげないと…………。


「じゃあきららちゃん僕とお兄さんときららちゃんとの約束を結ぼうよ」


「約束??」


「僕は小説を書く。君は僕の小説作りをサポートする。そしてそのためになら僕は仮にどんなことが起きようが君を守ることを約束する。こういうのいいだろ? 約束ってこういうことだよ……」


 ぷわーーーーーーーん。 何かのベールのような枷が外された。仮実谷の血筋は……おっと誰か来たようだ……なお誰も来ない模様。………………さぁ君はそうしたのかね??


「う~~~~~~~~~~ん!!! そうする……そうするよ!!!!!☆彡 でもでもかりみんお兄ちゃん……? でもあたしなんか弱い人間だから……そんなに手伝えないよ?☆……??」


「まあいいさ……手伝えなくて別にいいよ……君の姿を見ているだけで僕は満足さ……うん満足なんだ」


「それならいいけど……なんで私なんて見てても楽しくないよ?」


「………………君は自分がとんでもなく普通にかわいいことに気付いてないのかい?? そんなんじゃあ将来悪い男どもに騙されて……廻されて穴という穴に埋められて……入れられて……出されて……殺されちゃったらどうするの…………」


「……うん。その時はそのときじゃないの?? でもそういう時は全力で逃げるんことでいいのかな~~??? あれっ~~~? でもそれはいいんと思うんです……でも逃げないと殺されちゃうよね……ならば対抗して齧り付いて……食い殺せばいいと思うよ?」


 ……途轍もなく純粋な眼で僕を見た……この子は…………確かに非常に純粋すぎる……本当に敵と呼ぶ人間……襲い掛かる人間を食い殺してしまうのかしれない……でもかみ殺すだけのことを食い殺すと認識しているのかもしれない……でもなんでこの子はこんなに純粋な目をしているんだ……???? 理解が追い付けない……この俺でも。


 この子の将来が不安だ……なにかいい方法はないのか……純粋すぎるからこそ……危険と言うか……正にも悪にも染まりやすい……ならば僕が導けばいいのでは…………そう思った……だからこそ僕には野望がある……ハーレムを創ると言う野望が……でも僕のことを理解してくれる人間はいない……この世界では一人の奥さんしかもってはいけないからね…………でもでも……さあどうする……年齢の壁もあるぞ……この世界では14才以下とセックスをすると捕まるからな…………さてどうしたもんか……この子はまだ肉体年齢は10歳くらいだ……実際の年齢は12歳ぐらいだが……どうしたもんか……。


「かりみんおにいちゃん!! 確かにでもでも私はね僕はね……俺はね吾輩はね拙者はね……あなたはね……ここはね……どこなのかな……?? それは君の強さを知っているからこそ。なんだ……あれっ?? どこかおかしかった?? かりみんさん……なんか苦しそう……?? でもつまらなくないよこの世界は夢と希望にあふれた……ユートピアだからね……☆☆☆☆☆!!! ????ぎがいだがふぜんだろよここはいうからでも死ぬのは嫌……7777ここはどこなのかな……???? 凄い油圧のベルトを締めれば殺せるだろおうよ…………」


「!????………………無理だよぉ……この子をほっとくなんて俺にはできねえよおおおおおおお!!!!!!」


 仮実谷は泣いた……死ぬほど泣いた心の中で……なんでこの子は純粋なんだこんなに怖いよ怖いけどこの子は狂気に染まったら……手を付けられなくなる…………嫌だこの子を悪の道にさしたくない…………ならばどうする……???


 あいつを殺せばいいのか………………行くか。


「どこ行くの……かりみやおにいっちゃん!?」


「あの犯罪者をしまつしてくるからここで待ってろよ……きらら…………」


「いやなのよ!! 基地外だろそれはぁ~??? お目前の夢はそんなもんかぁ~~~~~!???? ダロ! 死にたくないダロ? ならば子王道するするなぁ~よ☆ ナ、ナ、ナ?? イヤだろ…………あいつには触れたくないダロ? 気づけよぉてめぇみたいなやつがいるからこそ……死ぬんだろかりみやぁ~~~!? はっ!! 何いぅているんだ私!?? これは私じゃなくてもう一人の私が言わせたと言うか……あれっあれっ??? 可笑しいな……可笑しいな……??? あれ?? 可笑しいよ……!!!!! あいつ可笑しい……!! 死ねばいいんだよあんな奴!」


「あの豪快に食べてる背広のしっかりしている……金持ってそうな若者のことか……でもちゃらちゃらしてるな髪も泥みたいに茶髪で……ロン毛で……壊れたような……ヒビが入ったメガネしてるし…………そう言えばカバンもボロボロだな……なんだあの人……貧乏なのか?」


「知らない……糞みたいな人間だと言うことはわかるガ…………でも殺さないとそういう貧乏になる心を殺さないと……」


「心を押し殺しても……人間は強くなれないぞ……きららちゃん」


「嫌だね……死ぬよりも過酷な運命があるなら……乗り越えればいいんですよ……でもそれなら何さ……殺せばいい概念ごと……つねに気を配り、乗り越えれば死ぬよりも公開することはない。後悔先に立たずともいうだって……ねxえ……かりみんさんお兄ちゃん7なあなあ聴いてるの?????????」


 激昂している静かにだがゆっくりとイライラがたまっているように見える見て取れるきららちゃんの怒りのボルテージが上がっている……ヤバい……何かが起きそうなんだが…………………………あれっなんか外が光っているなぁ? あれは星?? が落ちてくる……??? へっ?



ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴオおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおがあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ、ちゅどん~ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



 川に隕石が落下した。


 川は崩壊と落盤により……大きな窪美のような…大きな巨大な井戸があるかのごとく埋まる様に穴が開いた。


 そして世界が揺れている……そして天から川に雷が辺り一面に雷が降り注ぎ……空が一気に暗くなる。


 そして大粒の涙のようなスコールのような大滝のような雨が降り注いだ…………


 そして世界が激震した……


 この建物が崩壊の危機に迫っていた……。


 死ぬような痛みを受けそうなとき……災害が起きる。


 この周辺の結界が破壊された。


 川の水がなだれ込んできそうになる。


「うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああちゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ喰ううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううん☆彡 死にたいよぉ死にたいよぉ嫌だそんんおあなのおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお嫌だぁ…………」


「…………つまりそういうことか」


 このあたり一面……刈宮市に緊急事態宣言が宣告された。


 人々は避難を開始したようである。


 この世界の人々を守りたいからこそ……時に天変地異が感情の暴走により爆発したのかもしれない。

 だから僕はこの世界を危機から守ると気づいたんだ。


 だってそれが僕の使命だから俺の使命だから私の使命だから……天命なんだ…………


 だからこそ運命を滅びの運命を変えて見せる……

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