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第109話 三年前●零神学園で起きた非日常その一



 巨大空中都市……なんだろうそれはそんなものが存在するはずがないが謎の化け物が現れた。


 それをあっさりとナナナとナナカがあっさりと退治してしまった。


 この子たちなんていうか常識的じゃないと言うか……


「当たり前だのんナナカちゃんはレベル6というこの国で最強の能力者のレッテルを貼れているからなのん!! でも私は大した能力がないからというか評価されていないのん!!」


「ええとそういえばナナナはレベル0なんだっけ…………あんなバナナ型のブーメランをどこに隠し持ってたのか知らんがどういう意味で無能力者なんだ?」


「それはこれ!! 開発中のカナさん特製の異次元ポシェットというかカバンなのん!!」


「カナさん特製?」


 カナさんってたしか太陽さんの妹の……大学生だよな確か……


「それはナナカが説明しましょうナナカが言うと嘘っぽく感じるでしょうが……カナさんは発明家でもあり魔導科学研究所にも所属してます」


 魔導科学研究所……!? なんか凄く複雑そうな匂いの名前が出てきたぞ……


「ナナカが説明すると魔導科学研究所は魔導科学を研究しているところです」


「うん……まあそうなんだけど……異次元ポシェットってナニコレ……どう見ても今の科学技術では不可能な代物だよね……」


「それには俺も驚いたよ」


 タケルさんが口をはさんできた。


「でもなユキト……この零神学園もそうだが……この異能力特区ではな科学技術が30年進んでいると言われているんやで」


「30年ですか……それは凄いですね」


「そうやで……今では無人ロボットに人工知能に安全装置として超能力者の大規模な破壊行為や虐殺行使などに対抗するために結界としてこの零神学園や隣の龍皇学園や超兆高校やハイテクシティメガロポリスシントウキョウでも広域アンチサイキックブロッカーという安全装置があるんやで、そこでは凄い学生たちが住んでいるから当然だろ。そろそろ夏休みだからな今日はええと7月6日だったな……おっ明日は七夕だななんか奇遇だな」


「七夕……」


 ナナカが暗そうに言う。


「そっか~明日は七夕か~~~~~☆」


 ナナナが少しだけ嬉しそうに言う。


 しかしだからと言ってあの空中都市のような巨大建造物に到達することは違う。


「まあいい……とりあえずお前ら子供たちであの空中建造物に行くなよな」


 太陽さんが警告を出す。


「私はもう仕事に行かないといけないから今日はもう帰る月名は置いていくからナナナとナナカやタケル君にユキト君は遊んであげてくれ……あと臨時講師のナナを呼んでおいたからナナを顧問につける」


「ナナさんはもともとうちらの顧問じゃなかろうかのんのん☆」


「まあそうだがあいつは臨時講師だからいつもいるわけじゃないからな」


「父上……あまり考えすぎないようにして欲しい」


「ああすまんナナカ……父さん心配しすぎだな」


「ナナナはお父さんを少しだけ元気づける~~~☆☆☆」


 そう言ってナナナが肩車してとねだる太陽さんに。


「はっはっは~ナナナはいつもお父さんに甘えるな~~」


「そんなことないのん、お父さんは仕事のし過ぎで疲労困憊なのん今日だって土曜日なのに……」


 太陽さんは答えることなく笑顔でナナナを肩車してそして帰っていった。



 なんか太陽さんが無理しているように感じられた。



「とまあとりあえずナナさんが来るまで……部室待機だ」


 タケルがそんなこと言っている。


「タケルおにぃちゃん!! 何故ですか!! あの空中巨大都市に殴り込みを仕掛けましょうよ隊長!!」


 ナナナがとんでもないことを言う。


 タケルはまたかって顔をして困っている。


「あのな~~~ナナナ……流石に子供だけでいける解決できる問題じゃないんだぞ? わかるか? あの巨大な怪鳥が現れたってことは……あの空中巨大都市にはまだ何か化け物がうじゃうじゃいる可能性があるんだぞ?」


「ナナナは冒険がしたいのです!! お兄ちゃん~~~☆ いいんにゃないか減るもんじゃないし~☆」


「ナナカはナナナの意見に……賛成です」


「流石我が血を分けた妹だ~~~☆ ナナカは賛成だ~~月名は月名はどうなんの~?」


「月名は行きたい!!! あのデッカイお空のお城に行きたい!!!」


「はい三票入りましたどうするかな~~タケルこのっ時点でわれわれの勝利は揺るがないぞだのん☆」


「…………くだらなくて言葉も出ない」


「あの~流石に危ないですよ~それにあんな高いところに行く方法ないですから無理ですよね?」


「??? なに言ってるんユキト?? 行く方法なんていくらでもあるじゃまいか?」


 ナナナが疑問形になっている初めて見る顔だ。


「ええとナナカが説明するとナナナが今からバナナを使ってバナナ型の乗り物を出すのでそれに乗れば……」


「なんだそれ……?? それもカナさんの作った魔導科学の産物だと言うのか??」


「ちょぅと違うんだなこれが~~バナナ型のというか私は……」


 そして黙ってしまうナナナ。どうした……? ナナナが途中で黙るなんて?


「まあいいや話そうかうちはバナナならなんでもできるというか出せるというかバナナ形態ならなんでも出せてなんでも使える」


「どういうことだ……?」


「おいナナナそう簡単に自分の秘密教えていいんか?」


 タケルが口をはさむ。


「いいんのよ……ユキトは特別だし」


「俺は特別じゃないのか……?」


「タケルはうちのわたしのお兄ちゃんであることはかわらんよ? でもユキトは弟みたいに感じるのん」


「僕は弟か……っていちおう僕の方が年上のはずなのに……」


 なんか腑に落ちない感じだ。


「ナナカはユキトのことを恋愛の対象と見ていると宣言します。じっさいフォーリンラブなのはナナナも同じでしょうが」


「ははっナナカありがとう」


「承諾と見て良いですか……ならば今夜にでもうちに泊まってチョメチョメしてもいいんですよlove」


 とりあえずナナカの子どもの戯言はスルーしたチキンなので僕。



「バナナなら常識は捨てても構わないのだよ……? わかるか少年?」


 ナナナがどや顔で発言する。どうみても調子に乗っている。


 そういうとナナナがバナナのような何かを出した。


 いや生み出したと言った方がいいのか? わからんそういうことなのか?


「これはバナナみたいに見える食べれるけど時計機能があるバナナなのん」


「なんだそれ?? どうやって時間がわかるんだ?」


「食べてもいいけどこうして皮をむいてみると中に時間が浮かび上がるのん」


 そういってバナナの皮を剥いて中にはデジタル時計のような時刻表示が出ていた。


 11:33と……


 なかなかよくわからん能力だな……と僕は思った。


 あと食べれるけどバナナのようなチョコレートのような鉛筆のようなものも出した。


 黒鉛なのに甘いというか木の部分はビスケットだし……


 なんだこれ食べ物限定なのかナナナの能力ってしかもバナナだし……

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