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第105話 三年前●零神学園の日常その一



 七星ナナナは姉の七星七美を起こしていたところだった。


「お姉ちゃん起きるのであるぞ…この無能なナナミねぇ起きるのだ!!」


「もう少し寝る~寝る~~~寝る子は育つのだむにゃむにゃ~~~」


「あzこれは起きないのだね……むぅ~ダメか今日もお姉ちゃん寝てる~クソ~」


 しゃ~なしか! 今日はナナカちゃんを誘ってダブル起こしに……まあいいか学校行こ。


 ナナナはナナミを無視して同じ寮のと言うか同室のナナカと共に部屋を出た。


 そして登校途中の雪兎に話しかける。


「雪兎お兄様!! おはようです!!!」


「ゆきにぃおっは~!!」


「なんだ……ナナナとナナカか……相変わらず元気だな」


「なんだとはなんだねるこはそだつよナナナのバナナは美味いのだ~~~!!」


 雪兎は突如としてバナナを黄色い大きくて立派なバナナを生み出したナナナが自分でバナナを齧りだした。


「なんだナナナ……おまえバナナをいつも持ち歩いているのか?」


「ナナカちゃんの分もあるよ~」


「マイリトルベストシスターいつもどうもですナナナのバナナはいつも最高の出来だよね」


「雪兎の分もあるよ」


「おおっ……ありがとうな……」


「雪兎は朝ごはん食べてるの? バナナは最強の朝ごはんというかごはんすらも凌駕する最高のいやもはや神秘だよこれがないと死んじゃうくらいは言いすぎかな……」


 雪兎は死ぬような痛みを知っている。


 この学園に来た理由もそれが一つの理由と言える。


 雪兎には姉がいて妹がいる。


 が姉は5年前の事故で亡くなった。


 たった一人の妹とは生き別れで行方不明だ。


 顔を忘れたとは思えないが離れた妹だった。


 自分より6歳ほど低いと思われる。

 だから生きていたら7歳と思われる。


 でも7歳の妹は一人で生きていけるとは思えない。


 白夜零…いったいどこにいるんだ……生きているのは感だ。


 探す探して見せる。


 零……生きているなら俺に顔を見せてくれ。




 どうしたんですか……ユキト?? 顔が暗いですよいつもですか?


(こいつ脳内に直接……出来る……ナナナの力は出鱈目だ……)


 どっちかというとナナカの力をナナナが代理で使っているというか……つうかナナミねえの力も使っているかな?


「ナナミ……? おまえに姉がいるのかナナナ?」


「お姉ちゃんはいつも寝ています……でもいい姉です」

「区切りますナナカが代理で話します。ナナミ姉さんはナナミは出来た姉です育ちます。育ちすぎます。ただし胸も育ちません。身長も育ちますん。精神を育てるために姉は寝て

います。ナナカにとっても姉です。最愛の姉なんです。だから壊したくありません」


 ナナカは機械的に話すがナナナの目は座っているように目が落ち着いているが遠くを見ている。


 世界を見ているかの如くナナナの目は力強い。


 ナナナって年齢いくつなんだろうか?


 見た目的に12歳ぐらいだが実年齢まで読めない。


 ナナカも妹みたく同じ年齢ぐらいに見えるが……


 まあいいか学園についたあと聞けばいいや。


 学園につく。授業を受ける。


 実技の授業になる。


 ボールを遠くに投げる競技と速く走る競技と反復横跳びに握力にパンチングマシーンに……


 なんか色々とあるな~


 なおナナナはどれも平均的にナナカはボール投げは100メートルで速く走るは100メートルを12秒と子供とは思えない速さ。


 なおナナナは25秒。


 ただしナナナのパンチングマシーンの記録が測定不能となったがとてもじゃないが強そうに見えないパンチだった。


 なお他の生徒の記録もなかなか凄い。


 エンガはどれも高得点でどれもすごい。


 ボール投げも能力を使用して500メートルぐらいの記録を出す。


 100メートル走も5秒台を記録する。


 パンチングマシーンも1000万キロと出た。


 ナギはボール投げが測定不能というか地球を一周して戻ってきた。


 100メートル走6秒02でパンチングマシーンが800万キログラム。


 ナナナはどれもやるきなしだがパンチングマシーンだけ測定不能だがやる気のないパンチにしか見えな。


 ナナカはどれもすごいが出鱈目な能力者がいる中平均より上の中の上だが化け物レベルじゃない。


「ナナカは体を動かすのが苦手なんだな……」


「ワタシをあんな化け物レベルの身体能力を持つ奴らと一緒にしないで……美術と音楽ならウチハツヨイからね」


 ナナカは謎の合言葉を言うように同じ言葉を繰り返す。


「ウチハツヨイ ワタシハイルコノセカイデヒツヨウナニンゲンダカラ」


 ナナカはなんか心配だ。ほっとけない。




 放課後……ナナナとナナカがなんか元気になる。


 そして雪兎を誘う。


「ユキトっこっちだほいこっちだほいこっちこいやってるのほい!」


「なんだなんだいきなり腕掴んで凄い力でひっぱるな……」


「ゆきにぃと同じくらいというか大お兄様であるあの人に会いに行くのん」


「大お兄様?」


「因果律を超える存在……世界を変革する魔導士……大英雄よりも強い異端者」


「なんだそれ?」


「いけばわかるのだ」


 そして校舎のすみっこの狭苦しい空き教室の一室にTTLNNN団と書かれた教室を見つけた。


 TTLNNN……なんだろう団と書かれているが……


 よくわからないのでスルーする。


 扉を開けたら一人の少年らしき男がにらめっこしている誰と?


 よく見たらパソコンとだ。


 しかし周りに気付いてない。


 ナナナが近づいて目隠しする。


「誰ーだ!!!」


「お~~~ナナナか待ってたぞお兄ちゃん一人で小説書いてたから寂しくて寂しくて」


「ナナカもいます」


「もちろん忘れてないぞお兄たんはいつもナナカの心のお兄たんだ」


「あの~あなたは……」


「ん……お前は……誰だ……?」


 普通の青年のような少年は振り向いて雪兎と相対する。


 これが運命の出会いだった。


「んっと……名前は俺から名乗ろうか……俺の名前は…………」


 一呼吸おいて話し出した。


竹谷竹琉たけやたけるだ! よろしくな少年!!!」


 なんとも真っ直ぐな男だった。

はい竹谷と言えば……詳しくは作者の別作品ワールドリバースなんちゃらをお読みになればわかります。というかお父さんですね竹男のお父さんです竹琉は。

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