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第99話 惑好廻福

現実世界のこくこうも良くならんかなと思う日々です。


「イルミナ……俺と惑好こくこうを結んでくれないか?」


「国交ということは、お前と同盟関係を組むということか? そうだな?」


「少し違う。惑わすのこくと好きのこうだそれで惑好だ」


 イルミナは理解してないようだ。


 こんな非常事態であるからこそ俺は簡素に説明した。


 そもそもルビも振るしな。


 惑好チュルムーンと読む本来は。


 異世界人に教えてもらった。信頼の証を持つという意味で、男と女との間の主従契約のようなものだ。


 行使者と従者もとい使い魔もだが莫大な魔力を得ることができて、お互いにリンクがシンクロして息がぴったりになる。


 それだけではなく、チュルムーンを行うと従者にはカードが生まれる。


 そのカードは不思議な心器アーティファクトに変化するのだ。


 そんな契約を行うとしている。


 なおすでに俺は惑好チュルムーンをみんなと澄ましている。


 蒼威と想美と虎音とらね黒運くろんとリスティと魔夜ちゃんとしている。


 もちろんこの前のヒカリとの間にしたのもその惑好チュルムーンだ。


 あの時は説明など一切なかったよな。


 ただ心空とはまだしてない。


 俺はしておこうと言ったのだが、心空が嫌がった。


 ちゃんとこういうことはちゃんとした場所でと言われた。


 なおアグニスともマリンともアルマゲルともスランともマイカともしている。


 

 そんなこんやで緊急を有する俺はイルミナをひったくって人気のないところに潜んだ。


 




 

 

 ふぅ~~~~~~~~~落ち着いたな。俺は岩陰に潜むように住宅地の人が避難してもういない家にこっそり侵入してイルミナを正面に座らせた。


 

「イルミナさんやい……俺と惑好チュルムーンしてくれる気になったかい?」


「あのあの……そういうことは童は疎くてな……その何をすれば好いのじゃ?」


「承諾してくれるのか……簡単だよ……チュー、キス、…………接吻だよ必要なのは」


「接吻!?? ……………………わかったのじゃ……さっさとすませるのじゃぁ……」


 観念したのか……イルミナは目を瞑り、正面を向いたまま石になったように羽後か無くなっちゃった。


 ちょっと脅しすぎたか…………まあいいか本当にキスがいるのは事実なんだからな。


 俺様は契約に必要な道具と魔法陣と使い魔を召喚した。



「は~~~~い…………呼ばれて飛び出てズバババババーーーーーン……………………な本日最初の一発目を決めようとする性犯罪者はどこのどいつですけねか??? あ~~ん? またあんたなんですか……拓郎仮面様!!!」


「稲荷仮面様だ本名をそのまま仮面をつけているだけじゃないか八咫カラス!!(お前俺の敵なのか?)」



 俺は惑好専用使い魔の八咫カラスのカsじゃなかったキー坊を召喚した。


「キー坊……お前はいつも思うが口が悪すぎないか?? こんなんじゃあ呼び出した方が尻尾を巻いて逃げ出すと思うんだが……」


「何を仰います……稲荷仮面様…………? ワタクシの嘴がこれだけ螺子曲がっているのは生まれつきでございます。これは変えようのない事実なのでございます」


「わかったわもう…………それよりキー坊準備をしてくれ……」


「あいあいさーっと!! 報酬は前払いとして高級魚と高級鶏肉と石鹸と生ごみを少しだけ…………ですよいつも通りにね」


「わかってるよ……たく……石鹸と魚と鶏肉はともかく生ごみ用意する身になってみろ」


 そしてキー坊が準備を終えた。


 そして魔法陣の上に立つ俺とイルミナがいた。


「これでいいのか……? ええとお主の本名は拓郎と言うのでごじゃったな? 拓郎とても頼める身分ではないのだが……やさしく頼むぞ…………」


「ああ。わかってる。やさしくしてやる」


 俺はイルミナを抱き寄せる様に俺の胸の中に埋めてその後堪能した後、唇を唐突に奪い取った。


 時間にして5秒くらいだと思える。唇と唇が触れ合った瞬間は。


 そしてキー坊が叫ぶ。


惑好チュルムーア!!!!!」


 五月蠅いぐらいにけたたましい鳴き声だこの八咫カラスは……


 そして仮の契約が終了したのでイルミナの手元に大声星カードが存在してた。


 今回の手法はあくまでも急場しのぎの仮契約なのだ。


 俺はイルミナに聞く。


「どうだ気分は……? いつもと違うか?」


「なんか体のうち底からボォッーと熱い何かの塊が込み上げてくるような……そんなまさかのこれは…………恋なのか?」


「言っておくがそれは恋とかじゃなくて偽の感情だぞ言うなれば偽の恋と言える」


「偽の恋なのか…………まあ良いのじゃそれででもお主と童が一緒にいれる動機にはなれるからな……さあ行くぞ拓郎!! あいつらを倒しに行くのじゃ!」


「そうだな魔神人の裏切り者がいるようなんだな……気が進まないが倒しに行くとするか」


 俺はイルミナと共に民家を出た。


 そしてあいつら裏切り者である破壊者を探したのである。


 そして一人が俺の目の前に現れた。




「もしかしなくても……イルミナじゃないのか…………? 速くうちの機関に戻れと命令がアビス様から出ているぞ……さあ早く」


「いやじゃいやじゃアビスの元には戻らないぞもう……」


「というわけだ……さあお前の罪を浄化してやる…………ミストさんよぉ~」


「なぜに私の名前を言い当てた…………そうか魔眼の持ち主か……イルミナが可笑しくなったのは貴様のせいなのか…………ならば貴様を倒して、イルミナを取り戻すからな!!」


 俺とミストの闘いが始まった。

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