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けだし、日本国強し  作者: シバたつ
コアラ大陸
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ランズ・エンド防衛戦2

旧ダージリン王国 ランズ・エンド防衛基地


その騒音を発する鉄の乗り物らしきものが、沿岸の大型艦からやってきた。

小島のような大きさの大型艦すら驚くのに、そこからやってくる生物ではない鉄の乗り物

こんなのが存在することに恐怖した。

それが着陸してから鉄の乗り物の中から人が現れた。


「はじめまして、私は日本国の外交官、外交官Bと申します。」


驚いたことに、現れたのは外交官であった。

同時に強力な援軍がやってきたと思った。この戦力を味方に付ければ防衛基地は防衛できると


だからこそ私は全力でニホンなる国を味方に付けようと決心した。


「こちらこそはじめまして、私はこの防衛基地司令長官ドレークだ。貴国が食料船の護衛でやってきたこと嬉しく思う。」


そして次が肝心だ。


「今回の状況は皇国から聞いている、してニホンは我々の味方になってくれるのかな?」


ニホンの外交官がニヤリと反応した。


「もちろんです。我々日本国は貴国の防衛基地を守ることを決意して援軍の派遣を決定しました。だから安心してください。」


それは我々にとって嬉しい言葉でもあり、基地にいる軍人が全滅せずに済むという安心感をもたらしてくれた。


・・

・・・



それから3日後

やつらがやってきた。


■■■


旧ダージリン王国 ランズ・エンド防衛基地 西10km地点


「クロウフォード指令、ランズ・エンド防衛基地まで後10km地点となりました。部隊配置も完了しており

休憩終了後ゴブリンライダーによる先制攻撃を行い、終わり次第地上部隊によるランズ・エンド防衛基地の殲滅でよろしいでしょうか?」


目前まで迫ったところで部下から実質の最終確認だった。


「あぁ~、その流れでよい!我々の圧倒的な勝利の美酒を味わうためにもな。」


「了解です!」


そして休憩終了後


空を飛び、ひ弱な存在どもに空から強襲を仕掛けるためゴブリンライダーが100機飛び上がり東のランズエンド防衛基地に向かって飛んでいった。


ゴブリンの癖に空を舞うとは小癪なことだが、使いようによっては有能な戦力だと認識してる。

ダージリン王国の王都コウチャ侵攻の際にゴブリンライダー200機による空からの攻撃で

王都防衛軍はほとんど殲滅できたからな・・。一方的なワンサイドゲームな感じで楽しかった。

今度はランズエンドでもワンサイドゲームを楽しませてほしいものだ。


・・・


・・



それは起こった。

轟音とともに爆発した・・

突然前方のゴブリンライダーの半分以上が爆発したのだ!


ズドーン!ズドーン!ズドーン!


「な・・ゴブリンライダーが爆発しただと!?」


「何が起きた!!」


私は部下に説明を求めた。


「不明です!突然のことですので・・・」


別の部下がゴブリンライダーが爆発したのとは別の方向を指を指した。


「な・・なんだあれは!? クロウフォード指令、空を飛ぶ何かが大量にこちらにやってきます!」


私は部下の指を指した方角を向いた。


それらはゴブリンライダーの速度を圧倒的上回る速さでやってきた。


「誰でもよい!あれを打ち落とせ!」


そう指示した瞬間にあれは胴体から何かを落としていった。


「何か落としてくるぞ!警戒しろ!!!」


ズドドドーン!!


それは爆弾であった。我々の知る爆弾とは比べ物にならないほどの破壊力だった。


なんだあれは・・!? 


灰色の異なった大きい鳥が爆弾を落としただと!?


馬鹿な馬鹿な馬鹿な


そもそもゴブリンライダーも含めて騎乗用の魔物どもは重いものを運べないのだ。

だからこそ、それらは火炎魔弾を口から発することによって対地兵器としてなりたっているのだ。


あの灰色はなんだ? なんであんなに爆弾を投下できる????


疑問しか思い浮かばなかった。

だけど状況はそれを許さなかった。


「くぅ~、進め~!ランズエンドに進め~!灰色の鳥にかまうな!死にたくなければランズエンドへ向かって殺戮をせよ!」


止まれば、鳥の爆弾の餌にされ、下がれば魔王軍が人類に敗北したという恥になる。

だからこそ止まることも下がることもできん。


ランズエンドを制圧して人類どもを殲滅すれば我々の勝利なのだから! もう目前に目標はあるんだ。

進むしかない。


幸いなことに鳥どもは爆弾を落とし尽くしたのか海の方向へ去って行った。

助かったといいたいが、被害が甚大すぎる。だけど止まるわけにはいかない。


我々は進んだ


進んで進んで

後5kmぐらいだろうか


そう思ったら


ドカーン! ドカーン! ドカーン!


「なっ!?」


「鳥はいないぞ、どっから攻撃がきた????」


ランズエンドまで後10km地点から混乱ばかりと被害が増える一方。

今まではワンサイドゲームで人類など雑魚に過ぎなかったはずがなんだこれは・・?


「報告します!これは人類側の船からの艦砲射撃です!」


馬鹿な!?


「何をいってる。沖合いからにしてもこの地点までは最低でも6km以上あるんだぞ。砲撃が届くわけが無い!」


「背の高いグレーターデーモン部隊からの報告で東側の海から灰色の大型の船を発見、船前方の筒状らしきところから煙が発生したとありました。

おそらく大砲を使った艦砲射撃です。

ですが、私も知りません。大砲の射程はせいぜい2~3kmが限界。報告からの推察でも射程は10km近くはあります。

ありえないことです。」


部下からの報告を受けたが考えることすら許されなかった。


大砲の弾がどんどん着弾していくのだ。


ズドーン

ズドーン

ズドーン


大砲の音がようやく無くなった。弾切れだろう・・・。

見知った部下が私に報告にやってきた。


「報告・・・。我々侵攻部隊の9割以上が全滅しました。

撤退しましょう、クロスフォード指令!、あんな大砲や空から爆弾なんて我々は聞いてません!」


悲痛な面持ちでの報告であった。

もう侵攻する部隊じゃない、我々はランズエンドに一方的な蹂躙のために来たのだ。

蹂躙されるために生贄になったわけじゃない・・。


くぅ・・撤退は魔王軍の恥だ。だが生きてさえいればなんとでもなる。

とにかく生き残ることを考えなくては・・。


「本国に魔信で撤退を報告!報告完了後残存部隊はコウチャまで撤退を開始せよ。」


「了解・・です。蹂躙できないことが悔しいであります。」


「私もそうだ。大砲や高威力爆弾・・・人類側があんなものを持ってるとは・・・」


もう目と鼻の先で人類側の騎士が見えてるのだ。後もうすぐのところなのに・・・くそぉぉぉ


「報告完了しました。」


「撤退を開始・・」パタパタパタパタ


唐突に騒音がなった。うるさい低重音のようなのが耳に響いた。


なんだあれは・・・巨大な白い羽虫らしき存在が複数近づいてくる。

突如羽虫の腹から人族が見えた。

その人族は腹から筒らしきものをこちらに向けていた。


ずどどどどどん


突然羽虫が咆哮を上げて筒から光の弾が打ち出された。

その光の弾が周囲の部隊の兵達に当たり倒れていく・・


なんだあれは!?


その光の弾が私に迫ってきた。


なんだなんだなんだ。


私は一体何を間違えた・・・?


その答えを言うものはなくクロスフォードは74式7.62mm機関銃の無数の弾を受け死亡した。

ランズ・エンドは

江ノ島のような場所と思ってください。

ただし江ノ島の2倍の大きさはあります。

江ノ島と本土を結ぶところは現実のより3~4倍は大きいです。

江ノ島入り口横の温泉施設から駐車場ぐらいまでの距離に高さ3mほどの壁があり

天然要塞の防衛基地な感じです。

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