その1 ワックスウェーバー2
遅くなり申し訳ございません。
あまり進んでないですが、宜しくお願い致します。
フリーダム都市国家 旧首都ワックスウェーバー 冒険者ギルド ワックスウェーバー支部 ギルド長室
ワックスウェーバー
トップ ギルド長
補佐 副ギルド長
都市防衛隊 隊長
しゃくねつのほのおを吐きたいのメンバー全員
陸上自衛隊 害虫対策派遣隊 柳田3等陸佐(一般的にいう少佐)
9人が部屋に集まって会議を行っている
「魔物パニックが発生してるのは確実で現在は冒険者、都市防衛隊との共同で警戒を行ってる最中です
日に日に魔物の数が増大してるとのことは確認が取れて、数日中にこの都市に侵攻してくることは確実です
住人には避難要請を出したですが、行く当てがないため都市に留まってるのが現状です」
副ギルド長が現状の報告を行ってるが、状況としては芳しくはない
柳田が発言を行った
「こちらからは、まず報告致します
スキャンイーグルと呼ぶ無人機を使い、魔物パニックと呼ばれる発生地点周辺の画像と映像を映し出したいのですが
部屋を少々暗くしてもよろしいでしょうか?」
部屋を暗くするという行為の理由が不明だが
ニホン国は、コアラ3か国を魔族から救っていただいた国なため警戒はゼロであった
「わかりました」
副ギルド長が、部屋の灯りを消し、窓のカーテンを閉じた
そして、柳田は持ってきたタブレットPCを一緒に持ってきた大砲株式会社製のミニプロジェクターにつなげ
壁に白い大きい四角い画面を映し出した
「これは、写真や映像などと呼ばれる風景を大勢の方に見せるための装置です
まずは、3日前のダンジョンと呼ばれる場所の周辺写真になります」
壁に空から映し出したであろう、風景画が出てきた
これが映し出された瞬間、しゃくねつのほのをを吐きたいメンバーは全員場所について理解した。
「これは・・私達が行ったダンジョン入り口付近じゃないか!」
「あぁ」
「えっ!? こういうことってできるのですか!?」
「すごいの~ニホン国」
「やばいわぁ~マジやばいわぁ~魔物マジ多いわぁ~」
一部意味不明な発言をしてる方がいるが、おおむねダンジョン周辺の風景で間違いないと
会議参加メンバーは全員認識した。
「周辺に魔物?と呼ばれる害虫が多数いることがわかります
次に見ていただきたいのは、今現在のダンジョン周辺を上空から映像で映し出してる風景になります」
柳田はタブレットPCでライブ映像再生ソフトを起動させて
今現在の映像をミニプロジェクター経由で映し出した
「「こ・・これは!?」」
画面には、無数の魔物がひしめき合ってる状態であった
「これは今現在のダンジョン周辺の映像・・・つまり風景になります
害虫の推定個体数は5万を超えてます」
「「「5万だと(じゃと)(だって~)!?」」」
「はい、上空からの調査によって統率が取れてるとわかりました
今の状況から我々日本人の価値観からの予測で、1週間以内には侵攻は開始されるかと思います」
会議室にいる参加者全員が、この5万を相手に都市を守らないといけない絶望感に押しつぶされそうになる。
「ニホン国は何か対応できるか?
正直私達じゃこの事態は全滅が必然、本当はこの映像見てすぐにでも逃げ出したい
だが、私はギルド長として責任があるから、最後までやれることはやりたい」
絶望の中、ギルド長は援軍でやってきてくれた日本に希望を抱いていた
「そのために派遣されたため、都市を守り切ります!
そして、皆様のご協力が必要です。」
さらに続く
「今回の駆除にあたり我々としての作戦プランをご説明いたします。
ダンジョン周辺の警戒はリアルタイムで行っております
害虫の侵攻が開始された時点で
我が国の空港に待機中の戦略航空防衛隊と護衛のスーパーイーグルにスクランブル発進を要請します。
空港からここまでは1時間ほどの距離になるため、害虫のダンジョンから都市までの距離と想定してる侵攻速度を考え見て間に合います。
目的空域内に到着した戦略航空防衛隊とスーパーイーグルによる空からの爆弾投下を行い
侵攻する害虫の約7~8割を一掃します。
その後、都市北部入り口に展開します、重迫撃中隊の迫撃砲による飽和攻撃を展開します。
ここまで行うことで侵攻する害虫の全体の8~9割は一掃出来てると想定してます。
残りに関して、普通科の部隊と都市防衛隊、冒険者の皆様で一掃することができれば
都市防衛は完了になります
これが今回の我々側のプランになります」
みなが茫然としていた
あの数をニホン国がほとんど対処するということに
会議に参加してるメンバーは全員、魔物を倒した経験もある
遭遇してピンチになった経験もある
負けて瀕死になった経験もある
死にそうなった経験もある
だからこそ信じられないのだ
ニホン国は魔物そのものを軽視してるのではないか?と
そこでギルド長は柳田に確認を取った
「なるほど、そのプランであれば守り切れるかもしれない
じゃが、我々は魔物と戦ったことがある倒したことがある
オーガなんて複数のCランク以上の冒険者が束になってようやく1体倒せるかどうか
ゴブリンなんて組織だって現れれば脅威度はAランク以上
スライムもそうじゃ
信じられないのじゃ、何をもって証明してくれる?」
確かに口頭だけの説明では信じられないですよねと柳田は心の中で思った
「わかりました。それでは迫撃砲の実弾演習を見ていただき
それで判断していただけないでしょうか?
戦略航空防衛隊とスーパーイーグルの投下する爆弾1発は迫撃砲弾の1発よりはるかに威力はありますが
凡その威力の目安になるかと思います」
都市防衛隊隊長が初めて発言をした
「貴国の武装を使った演習ですか、楽しみですね
大きいソードや弓があるわけではないですが、果たして魔物どもに効果があるのか・・」
「そこは見ていただければと思います」
会議は一度中断して、参加メンバーは都市北口の入り口に向かった
柳田は中断した段階で、ワックスウェーバー内にある自衛隊の仮駐屯地に連絡を入れて
120mm迫撃砲を2基、北側入り口まで持ってくるように指示した
・・・
・・
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フリーダム都市国家 旧首都ワックスウェーバー 北側出入口
魔物の多いコアラ大陸では
都市や町は必ず大きい壁で囲っており、地球時代の城郭都市のような作りの都市が存在してる
ワックスウェーバーの城壁は、魔族侵攻の際に1度は崩壊してしまったが、今現在は仮組とは言え復活してる
その城郭都市の北側出入口を出た広い高原の入り口に、会議参加メンバーと後方に野次馬達が集まっており
その集団の前には2基の車輪が付いた大きい筒が展開していた。
120mm迫撃砲は本来、装甲車につなげて運ぶのだが
ワックスウェーバーへ派遣は輸送ヘリを使った移動を行ったため装甲車は持ってこれず
人力で運んできている
「これは120mm迫撃砲と呼ばれる、そうですね・・歩兵が装備可能な最大火力のある大砲です。
射程は大体8kmほどあります
みなさんには威力がどれくらいあるのか理解していただきたいと思いますので
近距離の3kmに着弾するよう発射致します
それでは開始します」
柳田は通信機で迫撃砲部隊の部隊長に発射指示をした。
ズドーン!!
ひゅーん!!
ドーン!!
慣れた手つきで部隊が迫撃砲から迫撃砲弾を挿入打ち上げを行い
3km先に着弾させた
そして着弾した際の破壊音が会議メンバーや更に後方の野次馬にも届き、全員が唖然としていた
その様子を見た柳田はメンバーに話しかけた
「これが迫撃砲弾の威力になります。みなさまの経験則から鑑みて
害虫・・・いや魔物に通じるでしょうか?」
防衛隊隊長が反応した
「あぁ・・あの破壊力であればオーガを2~3体、いやそれ以上はどうとでもなる
あれは魔法か?火属性の魔法の上位級でもあれだけの威力は出せんぞ・・・」
「いいえ、あれは科学の産物です」
「カガク・・・」
「スゲー、スゲー、いやっほおおおい」
一部基地外は騒いでるが、大筋周りは自衛隊の装備に対して納得してくれた。
更に柳田はメンバー全員に宣言をした
「これはまず第一段階です!第二段階はダンジョン攻略にあります!そのためにも
しゃくねつのほのおを吐きたい、あなた方の協力をお願いしたい!」
「ふむ」
しゃくねつのほのおを吐きたいのリーダーであるスライムスレイヤーは普通に反応したが
他は違った
「「なんですと!(じゃと)(いやっほーい)」」
それから会議のメンバーや野次馬が茫然としてる中
ギルド長室へと戻り、自衛隊と冒険者達、防衛隊による共同作戦の作戦プランの筋書が進んだ
それから数日後
スキャンイーグル経由で害虫の群れがワックスウェーバーへの侵攻開始が確認された
そのため、柳田は防衛省に戦略航空防衛隊とスーパーイーグルの出撃を要請した。
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ご高覧頂きありがとうございます。
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tips
・戦略航空防衛隊
本来であれば、戦略爆撃機隊と名乗りたかったが
野党による侵略道具だと騒がれたため、防衛重視のネーミングに致しました。
空母、巡洋艦、駆逐艦など攻撃的なネーミングを全部護衛艦
支援戦闘機という名の戦闘機
これらと同様に攻撃的意味を除外する必要が出てきたため
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重迫撃砲中隊は、3基の120mmRTで中隊らしいですが
以外と少数なことに驚きました。
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更新頻度が遅く申し訳ございません。
コロナの影響で仕事が減りゆっくりできるかと思いましたが
全部の職業に当てはまらず、忙しすぎる日々が続きますた
次の更新は、申し訳ございません未定にさせていただきます。
夏に更新とかしないよう早めにしたいですが、いつ更新できるか計画が立てられません。




