過去の蛮行2
サクサク進めたいが時間が・・・
次話から日本側になります
ヴィラナスドーター王国 王都 北80km
最初は、警戒中のワイバーン隊が発見した
「な!? 大量の鉄の船を発見!やつら我が王国に攻めてくるのか!」
一人のワイバーン乗りが魔信にて王国に報告を行った
よくよく見ると数隻の平べったい甲板の鉄の船があり
そこから数機の戦闘機が発艦しようとしていた
「まさか・・!あの船から戦闘機を発進することが可能なのか!?
似たようなのは、アングロサクソン帝国の航空母艦とアトランティア国の鉄の航空母艦とペペロンチーノ超帝国の竜母艦のみだけだ
まさか・・・アングロサクソン帝国かアトランティア国がダックスフンド帝国のバックにいるとでもいうのか・・・!?」
列強国による代理戦争かと偵察隊隊長は思った
それだと、偵察隊だけでは対処不可能な領域であり王国から主力ワイバーン隊を派遣してもらないと太刀打ちできないためだ
「隊長!敵の船から戦闘機が発艦しました!」
後退を考えたがあきらめた
ワイバーンの速度は250kmしか出せず、仮にアングロサクソン帝国の戦闘機であれば500kmぐらいはある
アトランティア国の戦闘機にいたっては300kmぐらいはある
差は絶望的に大きい、それなら敵飛行機をここで叩き潰す
「隊長より各隊員へ敵戦闘機を迎撃する、各竜は撃破を試みろ」
「「了解」」
絶望的な戦いが始まった
そしてドックファイトが始まったが隊長は気づいた
形がアングロサクソンやアトランティアの戦闘機と異なることに
つまりダックスフンド帝国が自国で開発し製造した未知の戦闘機か!
報告せねば、ワイバーン隊本体が知らずに戦えば途方もない被害がでる
そして隊長が魔信で報告しようとした矢先に1機のシェパード109Tが後ろからダックスフンド帝国製の20mm機関砲の攻撃を行い隊長とワイバーンに無数に当たり死亡した
ほどなくして、偵察隊は全滅した
・・・
・・
・
ヴィラナスドーター王国 王の間
一人の兵士が火急の報告で入ってきた
「報告申し上げます! ワイバーン偵察隊から大量の鉄の船を発見と緊急魔信が入ってきました
その後何度かこちらから連絡をこころみたのですが繋がらず、恐らくは全滅したかと」
とうとう来てしまったか・・・
「報告ご苦労!最初に言った通り王国軍全軍を上げて帝国の侵攻を阻止しろ」
「ハッ!」
今度は別の若い兵士がやってきた
「緊急!緊急にてご報告がございます!!!」
「何事だ騒々しい、落ち着けよ!」
「も・・申し訳ございません」
委縮てしまった兵士だったが次の発言でそんなことはどうでもよくなった
「1時間前、帝国のパン州から帝国兵と鉄の大型な乗り物が大量に我が王国に対して侵攻を開始致しました
パン州警戒のための警戒基地が攻撃を受け基地兵士は全滅
周辺の村や町に攻撃を行いつつ近くの王国基地に向かっております。
敵戦闘機も50機ほど我が王国の領空を侵入しており近くのワイバーン隊は敵戦闘機の攻撃により全滅致しました。
現在我が王国のパン州方面の国土は帝国の支配下に置かれつつあります!」
「なっ!? 早すぎる・・・、宰相!これは非常にやっかいなことになったぞ
想定では1カ月は持ちこたえらえると思ってたが・・・
数時間だぞ?
短時間でこれほどの被害が出るとは・・・・」
昔から補佐をしてくれる宰相も口おしい状態だ
「陛下、帝国がこれほど強いとは想定しておりませんでした
アトランティア国相手にしても1カ月は持つと軍部では試算しておりましたが
ダックスフンド帝国はアトランティア国を上回る軍事力があるとみていいでしょう
悔しいですが、王国は数日と持たないかと思われます」
「諦めるのはまだ早いぞ!王都はまだ落ちておらぬ、落ちておらぬ状況で諦めるわけにはいかない・・
宰相!アトランティア国、ギャクハー王国、オレサマ王国に援軍を要請はできるか?」
「できません、いえ、正確に言えば侵攻速度が速すぎて援軍要請できる状態ではありません」
「ううむ・・・」
「冒険者ギルドに防衛成功したあかつきには、一人金貨2枚の報酬で募集したところ5000人の冒険者は集まっております
王都の防衛は王国兵と冒険者のツートップによる鉄壁でございます」
一般的な国相手ならな・・・
「確かにな、そうなると防衛成功した後の国土奪還をいかにしてだが・・・」
また別の兵士が入ってきた
「緊急の報告でございます!」
「礼儀不要要件だけ申せ!」
「ハッ! 王国海軍の50門級戦列艦50隻全滅しました
最後の報告では、敵の艦砲射撃を受けた敵の艦砲射程距離は10km以上あると報告でした」
一瞬にして顔が真っ青になった
「10km以上だと!?
やばいぞ宰相!、王都の民を避難させよ」
「陛下、どういうことでございましょうか?
10kmほどの射程距離は王国の戦列艦の5倍ほどの射程距離はあり脅威ですが
沿岸部から王都へ艦砲射撃は届く距離ではありませんぞ」
困惑した宰相が言ってるが、そうではないのだよ
「いいか宰相、あくまでも命中率の高い距離が10kmということだろ
戦列艦の大砲の最大射程は2kmだ
だが有効射程は1kmほどだろ
つまり、敵の船の大砲の射程が10kmというのは、あくまでも有効射程だった場合ならどうだ?
動かない目標物に対して精度は必要ない、つまり最大射程なら20kmはあってもおかしくはない
沿岸から王都までは15kmほどで王都は半径は5kmほどだ
帝国の船が王国沿岸まで迫ってきたら、艦砲だけで王都を地獄に変えることは可能だ」
宰相の顔も真っ青になった
「急ぎ避難要請を行います、陛下もご避難を」
「いや、私はここに残る
兵士が王国のために命を懸けてるのに長である私が避難したら申し訳がたたない。
もともとはバカ息子が原因でこの結果になったのだ、だから急ぎ王都の民達を避難急がせよ
あまり時間はないぞ」
「承知致しました」
・・・
・・
・
ヴィラナスドーター王国 地下牢屋
最悪な状況を作った男、婚約破棄と処刑という蛮行な行為が原因だというのに
一切の反省していない
「くそ・・どうして俺がこんなところに・・・
アクヤクレイジョと夫婦になって幸せな王国をと思ってやったことなのに
くそ・・忌々しい蛮族国め、あいつらのせいで俺の人生めちゃくちゃじゃないか
アクヤクレイジョ、今頃はどうしてるんだろうか?」
オオジは牢屋の中で鎖につながれた状態だ、まるで重罪人扱いということでも腹を立てているのであった
「ふふふ・・オオジ様♡」
「へっ!?」
なんと牢屋の柵越しになんとアクヤクレイジョがいた
「おぉ!アクヤクレイジョ助けに来てくれたのか!早く牢屋から出してくれ
俺をいつまでもこの中に入れるなんて父上や臣下どもにキツイお仕置きをしないと気が済まないからな
せっかっく蛮族のルイーズに婚約破棄と処刑という慈悲を与えてやったのに、この仕打ちは許せないからな
さぁ~早くここk・・グホっ」
痛い・・なぜだ?
胸の心臓部分に剣で貫かれていた
「な・・ぜ・・・だ」
「ふふふ、役に立っていただきありがとうございますオオジ様♡
そして用が無くなりましたので死んでください
役立ったので最後に私のことをご紹介したいと思います
アクヤクレイジョという名は偽名です
私は、魔界軍人類諜報部所属のエージェント1でございます。
このたび魔界の魔王でおられるルシファー様の世界戦略の一端の情報収集活動を行っておりました
魔界も技術が進んで人類なんて楽勝~ちょろい~と思ってましたが
人類側も発展を遂げており昔と違い簡単には世界戦略が難しいとわかっただけでも良い情報を得られました
とご紹介しましたので、とっとと死んでください無能王子様♡」
「・・・・・」
ありゃ
「死んじゃったのですね、女性のご紹介は最後まで聞くものですよ?
これだから無能王子は・・と殺した本人が言うべきではありませんね、さっさと魔界に戻りましょう!」
そして王子と牢屋の看守の遺体のみがあり、アクヤクレイジョは消え
生きてるものが居ない状態の静かな場所になった
それからダックスフンド帝国は艦砲と空爆による面制圧攻撃で王都は地獄となり
揚陸艦からの地上部隊によって王国兵と冒険者は蹂躙され全滅
ほどなくして、ヴィラナスドーター王国はなくなり
新たにダックスフンド帝国の領土として君臨したのであった
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ご高覧頂きありがとうございます
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シェパード109は
ドイツのメッサーシュミット Bf109を参考にしていただければと思います
ダックスフンド帝国の空母は
ドイツのグラーフ・ツェッペリン を参考にしていただければと思います




