表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
けだし、日本国強し  作者: シバたつ
ダークエルフ
27/43

編入

ウォンバット諸島 クオッカ村


クオッカ村付近まで到着した本隊は偵察隊を先行で村に侵入させ

残りは警戒を行っていた

そして侵入してから1時間経過した頃連絡が入った


「ドルフィン1よりシャーク1、ジェノサイドは行われている。

村北部方面の広間に大量のダークエルフらしき男性の大量の遺体が無造作に積みあがっており

南部と村の中心部には女性が性的暴行を受けつつ奴隷のような扱いを確認

確認できる範囲で数十人の若い男性は衰弱しておりますが生きていることを確認しました。

映像を送ります」


「了解だ、そのまま隠れて待機

上の判断次第で即座に動く可能性がある、警戒は怠らないようにな」


「了解」


「シャーク1より各隊、警戒しつつ待機だ」


法治国家の暴力装置とはいえ、目の前に民間人がむごたらしい状況になってることに

すぐに行動できないもどかしさを抱えつつも上の判断を待った。



・・・

・・



ウォンバット諸島 南 5km 旗艦 おおすみ型輸送艦


通信士が本国に映像を送りつつ状況の報告を行い、5分後に返事がきた


「団長、本国から連絡あり

この件は刑法2条と第77条の適用による犯罪と認定及び集団的自衛権の適用

緊急時なため即座に対応を行うこと

主導的な犯罪者に関して身柄確保優先、他は民間人の生命の危機にある場合及び自衛官の身体の危機に瀕する場合の行動は可

以上です」


通信士からの報告で即座に予定してたプランを発動することになった

団長の高田は感情を切り分け、作戦に集中することにした

早期の行動が結果的に民間人救出につながるからだ


「こちら団長、本隊と特警隊!本国から指示で作戦プランAの救出及び排除と捕縛が決定した

予定通り本隊は速やかに村の民間人の生き残り救出及び敵の無力化

敵のリーダー格は発見次第生きたまま捕縛

残りの敵は民間人及び隊員の生命の危機に瀕する状態の際、射殺は許可する

特警隊は戦列艦の確保を最優先だ

輸送隊の操縦者は現状待機、ただし不測の事態が発生した際の火力支援の準備だけはしとけ

夜明けまでに完了を厳守とする

速やかに作戦を開始せよ!」


異世界での1日は26時間と地球時代と違い2時間長い

そのため地球であれば夜は18時から翌日6時の12時間だが

夜の時間が1時間長く13時間となり作戦行動に余裕が多少はある

そして本国の日本では1時間多く睡眠時間が取れることで夜勤勤務以外の方の睡眠不足は解消されつつあるのであった


クオッカ村の奪還が開始された


・・・

・・


ウォンバット諸島 クオッカ村


クオッカ村の広さは東京ドーム20個分ほどであり

その場所に島民は集約してると事前の情報であった

そして、隊を3つに分け東西と正面から侵攻を開始した


「シャーク1より各隊、民間人救出及び敵部隊の無力化を行いつつリーダー格のいる場所を確保せよ

ドルフィンは中心部からそのまま南部に展開、沿岸にサソリが向かうため露払いとして敵部隊の無力化を最優先で行え!

サソリは予定通り戦列艦の確保をお願いします」


「ドルフィン了解」


「サソリ了解、敬語じゃなくていいんだぜ?そっちは陸自、俺らは海自だが同じ自衛官なんだし」


「確かにな、サソリに任せる」


「了解!」


精鋭達が行動を開始した


クオッカ村の民家は木造家屋でドアはなくスダレのようなのでドア代わりをしている

そのためドアを蹴り破って突入をする必要がなく

静かに民家に入り口部分に近づき目視で確認を行い

敵がいれば無力化、反撃するようであれば射殺、民間人がいれば最優先で救助を行っていった。


とある家では牢屋のような役目を担ってる場所があり

そこに多くのダークエルフの男性が詰め込まれていた。

隊員の2名が見張りをしてる敵を無力化を試みたが、自衛官に攻撃をしようとしてるため正当防衛で射殺を行い

牢屋からダークエルフ達を救出


またとある家では

敵がダークエルフの若い女性に対して性的暴力を行ってるところであり

自衛官が突入して女性を救助、敵がナイフを持って自衛官に襲い掛かろうとしたため正当防衛のために射殺


似たような行動があちこちで行われて

そのつど自衛官が対応を行っていた。


そしてとある家にいた敵が


「ひぃいい助けてくれ!俺は戦列艦の艦長だ!俺を助ければ艦隊司令に口添えして

お前らもこの楽しい宴に参加させる許可を与えるぞ!!」


「そうか、俺たちもその艦隊司令に会って媚びをうりたいな、教えてくれどこにいる?」


やはり蛮族だな、餌を釣れば簡単だと艦長は思った

会話してる自衛官は、こりゃー目標について答え簡単に得られるのでは?と期待していた

つまり双方メリットのある会話なのであった


「南の広場の大きい家に艦隊司令はいる、俺も一緒にいってやる

安心しろ、俺が口添えしてやれば今日からでも宴に参加できるぞ?(バカなやつらだ、その間にこの蛮族を殺せば・・・)」


「そうか、ご苦労

それで何人の女性を犯して何人のダークエルフを殺したんだ?」


「宴について知りたいんだな?いいぜ教えてやる

この天国のような場所で20人は犯したな、壊れた女は騒ぐわと五月蠅かったから20人全員殺したぜ

気分で犯して、殺したりできる天国のような場所だよ。本国じゃ奴隷にはできるが帝国臣民にはできねーからな」


「そうか、ご苦労」


そして別の自衛官が89式小銃の艦長の頭に狙いをつけて、引き金を引いて肉片となったそれは倒れた。


「屑過ぎる・・、

クラーケン1より各隊、目標リーダー格の場所判明

南部広場の大きい建物にいると情報があった、近場にいるやつは対応を任せる」


「こちらシャチ、近場にいるので対応を行う」


「了解」


報告を終えたクラーケン1は被害にあった女性の状況を確認をした


「言葉は通じると思うが大丈夫か?」


「た・・た・・助けていただきありがとうございます。」


女性はひどく怯えた表情を浮かべ我々を見ていた、


「警戒するなとは無理なことだったな、我々は日本国の陸上自衛隊水陸起動団だ

この村のエリーという女の子から救助要請のもとあなた方の救助に来た。」


エリーという単語に女性は反応した


「エリー・・・エリー・・・!!!!

あの子は無事なんですか!?

大丈夫なんですか!?私の娘です! エリーはエリーはどこ!?」


「落ちついてください。

エリーという女の子については直接会ったわけではないが、コアラ大陸の病院で安静にしてると聞いている。

この村が落ち着けば時機に会えるだろうな」


「そうですか、無事なんですね

良かった、良かった・・」


女性は娘の安否の確認を知って酷く喜び、今までの自分にされた仕打ちに対して思い出したのか

泣きに泣いており、隊員達もどうしたらいいかと困ったようだ


・・・

・・


クオッカ村 南部 広場


「リーダー格らしき存在がいるのは確かだ、だが不味いな」


「どうした?」


「部下らしき存在が、リーダー格に状況報告と対応を求めてるぞ」


「夜明けまであと1時間ほどか、状況をさらに確認してる余裕はないな

突入するぞ、シャチ2 5秒後にスタングレネードを入れろ

リーダー格と部下を無力化して捕らえる、中にいる被害の女性はスタングレネードにビックリして気絶しちゃうかもしれないが

致し方ないな」


「了解」


ハンドサインでカウントダウンを行い

0になったところでスタングレネードを部屋に投入した


大音量のキーン!!!という音がなり


シャチの二人は突入した


予想外のことに敵の二人も倒れていたのだった

非殺傷兵器であるスタングレネードを知らないものにとっては訓練を受けてない戦闘員も変わらないということだろう


「目標確認、捕縛に入る」


リーダー格の男と部下の捕縛を行い

とらわれてた女性の救出に成功した


「シャチより本部並び各隊、リーダー格の確保成功繰り返すリーダー格の確保成功」


「サソリより本部各隊、戦列艦の制圧完了」


これによってクオッカ村奪還は完了した


・・・

・・


ウォンバット諸島 南 5km 旗艦 おおすみ型輸送艦


「作戦完了、死傷者ゼロです。完璧であります」


「ご苦労、初の実戦は成功だな、防衛省には良い報告ができ、水陸起動団の重要性が一段と上がることになるだろう

国難から脱却できたとはいえ、日本の近い場所でこのような悲劇が起きてる事実は遺憾であり

平和への活動がますます困難になるだろうな

だからこそ常日頃の訓練が重要だろう。帰国後はまたビシビシと鍛えてやらねばな慢心は禁物だ」




数日後



長尾驢県 オパホテル 


クオッカ村のエリー達は当初は病院で過ごしてたが、回復したため

クオッカ村が安定するまで長尾驢県に留まることになった

これは日本政府が彼女らが将来的に日本に良いイメージを持った親日派になってくれればという考えもあったためだ


エリー達は長尾驢県唯一のビジネスホテルであるオパホテルに宿泊をして、日本文化を学んでいた

エリー達にとっても日本という国は自分達が生まれ育った国と全く異なった文化であり興味津々な思いで学んでた


そんなある日、エリーと付き合いがある二ホンの軍人ヤマダ・ハナコからクオッカ村にいる敵を排除完了という連絡を貰った。

エリーのお母さんの生存確認が取れた

ただ村が今大変な状態だから二ホンから復興が終わるまでもう少しとどまってほしいとのことだ

エリーのお母さんもケガをしており、治り次第エリーに会いに来るとのことだ


日本側としては、クオッカ村の状況と生きてる女性が今までどういう扱いをされたかを考えたら

未来のある子供達に報告はできないため、ケガをしたためという方便をとっている


更に数日が達、エリーのお母さんと他の子供達のお母さん達が長尾驢県に来日して

オパホテルの宴会場「カンガルーのマーチ」で感動の再開を果たした


もちろんマスコミも来ており、大量のシャッターがたかれていた。

亜人という存在を日本国民が否定的にならないように、積極的にマスコミを経由してアピールすることで

認知度と高感度を上げるイメージ戦略を行ってるのであった


「お母さん無事でよかった。」


「エリー会いたかった」


「ママ~」


子供と母親の感動の再開のため良いムードの中で行われていたが、クオッカ村でのジェノサイド

これに関して一部の自衛官がマスコミにリークをしてしまい

クオッカ村での出来事が明るみになった。


それから政府が記者会見を行い

クオッカ村から脱出したエリー達のこと

国ではないため、偵察で自衛隊を派遣したこと

ジェノサイドが起きていたこと

国会承認不要の刑法2条適用による敵部隊の排除を行ったこと

後でバレるとわかってたため、ジブチ基地の転移したことも報告


一時期世論は荒れたが、最終的には全面的に容認された

野党だけは自衛隊の暴走と騒いだが、エリー達がマスコミの前で自衛隊に感謝を述べることを言ったとたんに自衛隊行動を容認することで野党側も実質容認に回った


そしてクオッカ村の村長はペペロンチーノ超帝国の部隊によって殺されてしまったが

亡村長の妻と娘が日本にクオッカ村含めたウォンバット諸島の日本国の支配化を求められた


最初日本は反対の立場をとったが、コアラ大陸のオイニ、ダージリン、ジェンダーから

ダークエルフ達を日本の保護下にしてほしいという要望があった

亜人種は世界的に見て立場が低くみられるため、差別的なことをしない日本の元が一番安全であり

ペペロンチーノ超帝国は亜人種を奴隷にして先のジェノサイドを亜人種に対して当たり前のように行う国家であることが

捕虜にしたエッチナピアを尋問したことによって判明した

そのために、国会では最初は揉めに揉めたが

主権国家に属してるわけでもなく、日本に対して非常に友好的な種族であり、ジェノサイドの被害者という立場もあったため

ウォンバット諸島の日本に編入が国会承認のもと決まった



駆け足気味になりましたが、だらだらやるよりか

一気に進めたほうがいいかなと思いました。


4月は1話更新できるかどうかになります。


コロナが流行ってますが、実際コロナが流行ってようが仕事が忙しいです。


ダークエルフは某作品では諜報などに特化してるなど

諜報員に特化した種族という側面があるみたいですが

その側面になった起源はどこなんだろう?とふと思いました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ