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けだし、日本国強し  作者: シバたつ
ダークエルフ
23/43

決定

仕事のイライラが募ってて発散のために書いてみました。


長尾驢県 西200km ウォンバット諸島 クオッカ村


私の名前はエリー、ダークエルフ族の村長の娘

何百年以上前にコアラ大陸の魔王侵攻で当時のダークエルフ達が船で逃げて遭難してたどり着いた島

無人島であったが当時の村長がウォンバットと名付けて、ウォンバット諸島となった

そのうち生き残りで村を形成して名前をクオッカと名付けた

そんな島と村が大好きだ!

ただ退屈であることには変わりないが、それでもみんな仲良く過ごして私は幸せ

だけど、それは突然終わった。


それは突然現れた

大きい木の船とたくさんの筒状の何かを積んだたくさんの船

それらが、島の沖合にたくさん存在して大人たちが警戒を始めた

一部の大人たちが浜辺で警戒をしてたら、大きい船から小舟を数隻出てきて

それらが浜辺に到着した、その小舟には人間がいっぱいいた。


「我々はペペロンチーノ超帝国のえらーい人だ、蛮族よ!食料と女を寄越せ!

腹が減ってる、性欲を発散させたい!だから急ぎ準備せよ!命令だ!」


なんと、私たちを蛮族と蔑んで命令をしてきたのだ

一部の大人たちが怒って武器を持ち人間達に襲い掛かった

だけど、人間達は木の棒上の何かを大人たちに向けた途端

ドン!と音がなった

鳴った途端に大人たちが倒れたのだ

恐怖した


「やはり蛮族か、超帝国にして東方大陸最強の列強国がちゃんと教育せねばならんな

ここは今日から超帝国の島で女は我々の性欲発散の道具として重宝してやろう!

部隊に通達、蛮族に対して教育を行うと!」


「はっ!」


沖合の船の筒状の何かから大量の煙が出た

その途端にヤンおじさんの家やその周辺が爆発した。


ひゅううううん


ドドカーン!!!


怖い怖い怖い

私は完全に恐怖した、足が震えて動くことができなくなった。


「エリー、他の子供たちを連れて反対側の浜辺にある船でコアラ大陸へ逃げなさい!

東側に行けばコアラ大陸はあるから、魔族や魔王がまだいるかわからないけど

助かる見込みがあるとしたコアラ大陸に逃げることよ。

いい?あなたは子供たちの中でも年長者なんだからしっかりしなさい!

急ぎなさい!あまり悠長にしてる余裕はないから」


近くにいたお母さんが慌てた声で私に急がせた。

お母さんは別の子供達のお母さんと一緒に武器を持って人間達に反撃の準備をしていた。

あの筒状の何かに対抗しようとしてる

無謀だ、死んでしまう・・・


「ダメよお母さん、あの筒状の何か飛び出した物の破壊力は見たでしょ!ヤンおじさんの家や周りが簡単に吹っ飛ぶほど爆発したのよ!

お母さんも一緒に逃げよ!勝てっこないよ、あんな恐ろしい人間達に」


「ダメよ、あなたたちが逃げるだけの時間を稼がないといけない。

私たちにとって子供は宝であり大事な家族よ、良く聞きなさい。

私たちは死ぬつもりはないから安心して、だから子供達を連れて逃げなさい!いいね?」


嘘だ、浜辺の大人たちが簡単に倒れたのに・・

だけど、反論してもお母さん達の決意は固い

お父さんはどこに行ったんだろう?きっと人間達に対して反撃してるに違いない。


「わかった、死なないで約束だよ?」


「ええ、お母さんがエリーとの約束破ったことないでしょ?」


「うん」


そして私は子供達を連れて反対側の浜辺にある船二隻に乗り込んだ

船といっても、魔地と呼ばれる魔力を蓄える装置で動かすタイプと人力を併用で稼働できる

村唯一の2隻しかない遠洋漁業に対応した船だ


乗り込む前に数人の大人たちから3日分の食料をもらった。

コアラ大陸に向かうための東側はどういけばいいかわからない。


「天測航法を使えるエルがいる。エルに東側を計測しつつ向かえば着く!」


「わかったわ。ありがとうオジさん、死なないで・・・」


「あぁ、任せとけ!絶対に人間どもを駆逐してお前たちを迎えに行ってやるから!待ってろ!」


「うん」


虚勢を張ってるのはわかる、私たちを心配させないために


「急いで!時間がないわ。 みんなが乗り込んだら発進よ!」


そしてエル・・私にとって妹分に存在だけど、エルに計測をしてもらい東に進路を取り進んだ


それから3日が経過がして食料が尽きた。

コアラ大陸が見えない、村の大人たちが心配だ。

一部では不平不満を言う子達も出てきた。


「お腹すいたよ、お姉ちゃん!」

「おうちに帰りたいよ・・・うぇぇええん」

「ぼくたちはどうなるの?お母さん!!助けてよぉ~」

「エル姉ちゃん!まだぁ~? しっかりしてよ!」


エルに対して文句を言う子まで出てきたのだ、もう一隻の船もきっと同じように不平不満だらけだろう


更に3日過ぎた。


半人力のため、船を漕ぐための男の子達がみんな倒れていった

原因は私でもわかる、食料が尽きて漕ぐことに集中して体力がどんどん奪われ

そして倒れたのだと

他の子供達もぐったりしている。

みんなが、「お腹空いたよ、喉が渇いたよ」と言うだけになった。


最悪なことにエルが倒れた・・・


東側に向かう方向がわからず、魔池が底を尽きかけ、食料がなく、みんな倒れた

私達はここで死ぬんだろうか?


お母さん・・・



あぁ・・・神様・・・もしいたら、せめて他の子供達だけでも助けて上げてください。

年長者の私は死んでもかまわない、子供達を・・・



そして前方に白く大きな船?らしき存在を見つけた

その船から大きい音が鳴って五月蠅かったけど

私も3日間何も食べてない

白い船を見つけたと理解した途端に意識を失った。



・・・

・・



日本国 霞ヶ関 首相官邸 緊急閣僚会議



転移して1年以上経過に伴いようやく国内が安定した途端に”緊急”閣僚会議の招集があった

なおかつ野党やマスコミに気づかれないよう”秘密”の緊急閣僚会議だ


「急に集まっていただきありがとうございます。

まずご報告を申し上げることがございます。

3日前に長尾驢県の西側沖合50km地点で木造船2隻を海上保安庁所属、巡視船れいめいが発見しました。

臨検を行ったところ、亜人種らしき存在の子供100名ほどが餓死寸前と壊血病寸前の状態で発見されました。

緊急を要するため長尾驢県の病院に緊急搬送を行いました。

現在は100名は回復に向かっており、その子供達のリーダー格で名前をエリーと呼ぶそうですが

エリーから事情を伺うことができました。

長尾驢県の西200kmほどにある諸島からペペロンチーノ超帝国の侵略から逃げてきたとのこと

現在その諸島がどうなってるかは不明、衛星で諸島の実在は確認を取れ

数隻の戦列艦らしき存在も確認取れました。

長尾驢県から200kmと非常に近い場所で、侵略ないしジェノサイドが起きてることは非常に問題であり

事態の対応のため緊急閣僚会議の招集を決定いたしました。」


「その亜人種はどの種族ですか?」


「ダークエルフと呼ばれます。コアラ大陸に確認を取ったところ

大昔の害虫侵攻の際の害虫エリア付近に住んでいたダークエルフの存在はあり全滅したと歴史書には記載があったとのこと、

まさか海を経由して逃げ延びていたことに向こうは驚いてました。」


「ふむ、仮に侵略を受けた、ジェノサイドが発生していたとなり

自衛隊を派遣にするにしても、国会を通さないとダメでは?

コアラ大陸の派遣の際でも強引に行って野党側がいまだに批判してるのが現状で派遣を決定するまで時間はかかると思うが?」


「そもそも侵略やジェノサイドが発生してるのかいささか疑問であります。

あくまでも子供達の証言でしょ?真実性があるかどうか不明等です。子供達の意見だけで自衛隊派遣は論外かと」


「だが、自国の領土から200kmに島があり生き物がコミュニティを形成して

殺し合いが起きてる、これは問題ありかと」


「困りますね。せっかく国内が安定に向かっており周辺の文明のある国家と国交を結ぶ準備を進めてるというのに・・・」


「首相、我が国の精鋭中の精鋭である水陸機動団を派遣してみてはどうでしょう?

長尾驢県に訓練のためを名目にすれば、国会承認は不要です。

輸送艦で諸島まで派遣を行い、夜に調査を名目に上陸を行い

侵略ないしジェノサイドが起きてる場合は敵部隊の制圧を行うというやり方はありかと

可能であれば戦列艦の鹵獲も行いたいと思います。

指揮官クラスを捕縛することができれば

侵略ないしジェノサイドを行ってるペペロンチーノ超帝国はどういう帝国なのか

国交を結ぶに値する国家なのか警戒すべき国家なのか判断材料になるかと思います」


「その意見は悪くはないな、それでなら国会を通す必要性がないな、みなはどうだ?」


「「異論なしです」」


「この案で決定だ防衛大臣、速やかに対応を行ってくれ」


「承知致しました」


日本のウォンバット諸島に対しての介入が秘密裏に決定した。

評価者数:16人

ブックマーク登録:111件

誠にありがとうございます。


不定期の更新になります。

よろしくお願いいたします。


諸島のモデルは

バミューダ諸島になります。


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