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けだし、日本国強し  作者: シバたつ
ダークエルフ
22/43

新たな幕開け

日本国 霞ヶ関 首相官邸


「害虫本拠地殲滅完了、自衛隊の死傷者はゼロ及び戦車2台が横転しており復旧作業中とのこと以上です。」


防衛省の職員から緊急で上げられた報告だ。


「よくやった、ご苦労!

次はコアラ大陸のトップ達との条約締結そして、害虫のエリアだった範囲を得ることだな

条約がダメだったとしても、害虫エリアの確保は確実にせねば日本が終わる。

外務大臣には期待しているぞ?私は握手して調印のみで済む流れで済ませたいものだ。」


「難しいことをおっしゃる。ですがやりましょう。かの国とて我が国の技術を受け入れて依存しつつある

その依存から脱却できる技術を持ってるわけではないので、こちらに優位に動くでしょう。

ただ、現状国交を結べたのはコアラ大陸の3か国のみ・・・。

地球時代の中国西南市位置に近い場所にある文明のある島

そして、その島から更に西のカシュガル当たりに位置する大陸、確かぺペロンチーノ超帝国と呼ばれる列強国

その先にも文明のある大陸や島国が多くあり、日本としてはそれらの国家とは最終的には国交を結びたいですな。

ですが、稼働できる衛星での情報を基にするとコアラ大陸との関係で日本が安定してからでないと

方や弓や兵、方や銃やチャリオット・・・地球の文明に当てはめると

差が大きく、覇権主義だらけと日本の平和的外交で現代では起こりえない出来事が起きる可能性もある。それを避けるためにも国内安定が最優先です。」


「ふむ、確かに一気に外交を広げたとしても対応ができなければ日本が没落するだけだな。」


「文部科学省大臣として、優先的に世界の全容を判明させるために異世界観測衛星打ち上げの準備を行っております。

皆様ご存じの通り来週に打ち上げ予定です。

これで稼働できる衛星でわかる範囲の異世界の地形だけじゃなく世界全体の詳細がこれをもって明確になります」


「経済産業大臣として意見を述べます。外務大臣の意見を支持します。

まずは国内の安定を図るべきです。それでなくても転移によって恐慌寸前になってるのも事実、コアラ大陸という日本の経済活動でプラスになる場所で経済復興及びコアラ大陸の住人の知識レベル並び技術レベルを上げ、生産工場などを設立したいと考えてます。

それでなくても、今回の害虫駆除の件で燃料の備蓄総量をかなり消費しており、早急な油田開発と産油を行いたいと考えてます。

国内での産油にも限界がありますので」


「そこは各自に任せる、この国難な状況でコアラ大陸は宝の山だからな。刺激をして宝の山が拒絶されないよう注意を払ってくれ」


「防衛省大臣としては、事前に案内してある通りです。

案内以外で一点報告があります。

ジャポン皇国の港エドワン経由で国交のある国と貿易再開に動いてるようです。

その貿易を経由して文明のある国の情報を得たいと考え

皇国に陸上自衛隊中央情報隊の現地情報隊を派遣しており

情報収集及びこちら側の情報源提供をしてくれる現地協力員の確保に当たらせてます。

時間はかかるでしょうが、国内安定するまでには報告ができるかと思います。」


「わかった。日本はスパイ天国と言われるほど対情報戦に関してもろいからな・・

異世界転移により我が国の技術を欲す国が出てくるだろう、弓や槍や剣の世界に機関銃なんて登場すれば戦いは様変わりしてしまうからな、対策が必要だ各省庁と協力しつつ対策案を出してくれ

合同情報会議で調整しつつ内閣情報会議通してでも構わないし合同情報会議後でも構わない、報告してくれ」


「承知いたしました」


そしていくつかのやり取りを行い閣僚会談は終了した



・・・

・・



ジャポン皇国 皇都オワリ 天守閣


「報告を申し上げます。二ホン国から先ほど魔王討伐完了したと報告がありました。」


報告が終わった瞬間、3人が一瞬だけ間抜けな顔をしてたのであったが

それをしてしまうぐらい驚きのことであった


「「「おおぉ~」」」


「ようやく・・ようやく終わったのじゃの」


「うれしいです。私たちの手で魔王討伐ができなかったのが残念ですが」


「ええやん、魔王倒せたさかい!次は復興や!っとその前に私たちが二ホンに向かうことになってましたね」


「うむ、外交官Aからの事前に取り決めの魔王討伐後の二ホンの魔王支配下を二ホンが得ることなどじゃったな

もともと魔族どもの住処で私らのどこかの支配下にあったわけじゃないからの」


「そうですね、私たちに対してはこれまで通りの食料と資源を二ホンに提供と引き換えにインフラ整備など様々な支援を行ってくれるという破格な待遇は変わらずで申し訳ないくらいです。

ですから、魔王支配下の領域を二ホンが得たとしても我々としてはお礼が足りないから申し訳ないです。」


「ええやん、二ホンはええ国だよ。優しいし信用できるし!ペペロンチーノより信頼できるさかい!

合衆国計画もそうだし、忙しくなるでぇ~!」


かしましい三人の若いトップが話し合いを行い、日本と正式な条約締結や魔族の支配下の日本国の支配下の了承など

双方とともにメリットのあることであった、

とくにオイニやアールグレイが町娘のようにきゃーきゃー騒いで周囲から暖かい眼差しを受け顔を赤くするなど可愛い部分を見せつつ

つつがなく進んだ。





1年後





日本国 長尾驢県 長尾驢市 第十二管区海上保安本部


新たに領土を獲得した日本の新しい県名長尾驢県だ

大陸の名前がコアラとまるでオーストラリアのコアラを連想させたことから

オーストラリアに住んでるカンガルーの漢字読みを県名にしたらと案が出され

意見公募をしたところ、圧倒的な支持があり

県名を長尾驢県に決まった。

国土は北海道よりも大きく、資源豊富な場所である。


民間の技術者、土木作業員など様々な業種の方が新天地で成功を収める!という勢いで移住してきた。

本土の不況によって仕事の受注が低迷してたところに

長尾驢県の開発という大規模な国策事業に多くの大中小零細企業が参加していった。

ジャポン皇国、ダージリン王国のランズエンド開発は自衛隊そして防衛省関連企業のみで行ってたため時間がかかったが

万単位の日本人が長尾驢県に集まっており時間がかかる開発が急激に進んでいった。


とくに最新の3Dプリンター技術で作れたコンクリート住宅は非常に格安で

今まで持ち家も持てず賃貸住まいだった所得の低い家庭にとって

新天地で土地代も安く軽自動車を買う値段で土地と一軒家を得られ更に仕事もあるということで

家族で移住してきてる方もいるくらいだ。


その長尾驢県の北側で害虫駆除のために上陸地点として活用された大陸の最西端の岬は

現在海上保安庁と海上自衛隊の海上保安本部と基地がある。

長尾驢県は海上保安庁の第十二管区と新しい管区に指定されており広大な領土の領海の警備活動を行っている。


第十二管区には転属替で来ている巡視船れいめいがある

広大な海域を警備するには小型中型では能力不足なためであった

海上保安本部に巡視船れいめいから緊急の連絡が入った


「こちられいめい、謎の木造船2隻を発見

警告をしたところ応答がないため臨検を行った。

臨検の結果、意識不明で倒れてる亜人種が100名ほど発見した。

衰弱してるのもと思われるため緊急搬送を行いたい判断を仰ぐ」


日本にとって新たな展開が始まった


評価者数:13人

ブックマーク登録:106件


誠にありがとうございます。

100名以上の方が登録していただいてることに感謝を申し上げます。


私信

仕事が忙しくなってきたため更新頻度だいぶ遅くなります

今月もう1回更新できれば行いたいと思ってます

可能性でありますが、よろしくお願いいたします

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