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けだし、日本国強し  作者: シバたつ
コアラ大陸
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害虫の親玉駆除2

害虫の親玉駆除2


コアラ大陸 西方 魔王城 上空


「イーグル1より各イーグル隊へ、現状敵部隊の対空兵装確認取れず。

敵基地滑走路らしき場所からゴブリンライダーが発進しようとしてる、これを優先的にたたく」


「了解」


爆撃機編隊護衛のF-15XJ数機は、先行して魔王城上空に到着して対空兵装の無力化を試みたが

対空兵装は発見されず、ゴブリンライダーが発進しようとしてる滑走路のみを脅威と判定した。


そして2機のF-15XJから、52発のMk82 500ポンド無誘導爆弾を投下した。


ズドドドーン!!!!!


その滑走路からグレーターデーモンの使役しているゴブリンライダーが大量に発進しようとしてたが

無数の爆弾により滑走路ごと破壊しつくされた。

これをもって魔王城・・害虫の本拠地の航空優勢を確保した。


「イーグル1よりハウンドシャークへ、航空優勢を確保した。

こちらは残りのオードブルを提供していく。メインディッシュの提供は任せる以上」


「ハウンドシャーク、了解

各ハウンドシャーク隊へ、予定通り投下を開始する。

ハウンドシャーク2と3は本拠地総本部までのメインストリートに展開してる害虫にに対して

1と4から6は総本部に対して

7から10はバックアップだ、効果が薄かった部分に対して指示があり次第攻撃開始せよ」


「「了解」」


灰色の大きい飛行機、試作型戦略級爆撃機 BP-1の2機による

本拠地入り口から総本部までの大きい広い通りに待機中の無数の害虫たちに対して大量の無誘導爆弾を投下した。


ズドドドーン

ズドドドーン


畑を耕す感覚で大量の無誘導爆弾が爆発していった。

ポカーンと口を開けてBP-1を見上げてた害虫であるグレーターデーモンやゴブリン達は

突然の爆発音と共にこの世から意識を永遠に失った。



・・・

・・


コアラ大陸 西方 魔王城 王の間


私は慌てて王の間から飛び出し外を見た


「な・・・」


唸る低重音が響き

1度も鳴ることのなかった魔王城全体が警戒モードに移行するアラーム音が魔王城と周辺全体に響き渡った。

そして数機の戦闘機らしき存在が突然高速に現れて、大量の爆弾をゴブリンライダーの滑走路含めて爆撃した。


「あれは・・・ルシファー様のところで研究開発中の魔導式圧縮魔素の戦闘に特化する飛行機ではないか!

ルシファー様が我々を裏切ったのか・・・?

いや違う、なんだあの赤い丸の模様の付いた飛行機は・・?」


我々魔王軍といっても作られた存在、本当の意味での魔王

魔界を統べる王で在られるルシファー様こそ魔王と名乗る存在

だが1万年前の魔神戦争において神に敗れた以降、一部の我々のような生体兵器のみを残して

魔界へ帰られてしまった哀れにして崇高な王

他世界の技術者の魂を奪い、その知識から魔導式圧縮魔素の発動機を開発行い

音の速度に匹敵する飛行機を作り出し

ドラゴンなどを超える最強の空の攻撃力を得たと聞いている。

だが、数百年前に聞いた話では、プロペラと呼ばれるクルクル回るのを搭載していると聞いていたが

あれはなんだ?プロペラがないぞ・・

それになんだ?あの破壊力のある爆弾は・・・


まさに混乱の極みであった。

だが、混乱してる余裕はなかった。

最初にやってきた飛行機から遅れて10機の更に大型な飛行機がやってきた。

翼には合計4発の発動機を搭載した恐ろしく無機質な存在が


そのうちの2機の腹から、最初にやってきた飛行機以上の爆弾を投下したのだ。


ズドドドーン!!!

ズドドドーン!!!


そして大量の煙が立ち上った。


「くそぉぉぉおおお」


私は言葉を発するだけしかできなかった。

なぜなら、別の3機の飛行機の腹から大量の爆弾が魔王城に向かってきたのだから

そして私という人格はそこで終わった


・・・

・・


コアラ大陸 西方 魔王城 上空


爆撃隊は予定通りメインストリートと本拠地に対しての爆撃を成功させた。

爆撃機編隊は護衛のF-15XJと共に本拠地周辺を周回しつつ状況確認を行った。


「予定通り成功したが、バックアップは不要だったか・・?」


ハウンドシャーク隊の隊長は成功したなと内心喜んでいた


だがまだ早かった。


「イーグル1よりハウンドシャーク1、敵本拠地からハイヴの存在を確認できた。こちらは対地攻撃は機関砲のみで

ハイヴに対して威力不足でできない。そちらはどうだ?」


「ハウンドシャーク1よりイーグル1、こちらはまだ第二次攻撃対応は可能だ。

第二次攻撃をもってハイヴの無力化を試みる。

ただし、失敗の場合は護衛艦の艦砲射撃と地上部隊の飽和攻撃をもって試みることにしたい。」


「イーグル1了解」


「ハウンドシャーク1より護衛艦2隻と害虫駆除部隊へ

敵本拠地からハイヴの存在を確認できた。第二次攻撃をもって対応するが失敗の場合

艦砲射撃と害虫駆除部隊の主砲をもって対応を試みてほしい。」


「こちら護衛艦こんごうの通信士、了解。速やかに対応準備をする。」


「こちら護衛艦あきづきの通信士、了解。」


「こちら害虫駆除部隊の部隊長了解した。第二次攻撃完了後、第一目的地から主目的地へ向かう」


「ハウンドシャーク1了解」


「ハウンドシャーク1より各機へ、聞いてた通り第二次攻撃を開始する。

バックアップの7から10はハイヴに対して攻撃を開始、攻撃終了後速やかに帰還する。

攻撃兵器を使い果たしたら、ただの的でしかないからな」


「「了解」」


爆撃機によって大量の煙が昇っていたが時間がたつにつれて晴れていった。

そして害虫の本拠地の跡地には白い大きい柱・・つまりハイヴがあったのだ。

王都コウチャの害虫駆除の際凄まじい大きさのハイヴがあり、2000ポンド爆弾を数十発使うことで撃破もしくは無力化をできたが、

500ポンド爆弾の大量運用で果たして可能はいまだ未知数であった。


周回を辞めて3機のBP-1が本拠地跡地へ向かった。

爆弾倉が開き無数のMk82 500ポンド爆弾が投下された


ズドドドーン!!!

ズドドドーン!!!

ズドドドーン!!!


ハイヴの数倍の大きさの煙が立ち上りあたりは再度煙で覆われていった。


「ハウンドシャーク1より各部隊へ、我々はこれより帰還する。」


「イーグル1了解、3機を偵察任務に就かせ、残りはハウンドシャークの護衛しつつ帰還開始する。」


多数の航空部隊は日本へと帰還していった。

3機のF-15XJが再度周回を行い状況確認を開始した


煙が晴れてハイヴは確かに無くなっていた、だが

緑色の大型物体が空へ上り空中に留まった。



・・・

・・



コアラ大陸 西方 魔王城跡地


拠点の完全壊滅を確認


実験体A-01の心肺機能停止を確認しました


実験体A-01の肉体の消滅を確認しました


これより実験体を緊急セーフティモードへと移行します。


セーフティモード”ジェノバ”へと移行します。


もともと魔王フランツは人間に近い外見をした色黒の男であった

だが、先ほどのBP-1の爆撃機により死亡して

ハイヴ攻撃のための第二次攻撃によって肉体は消滅した。


そして、肉体が消滅したであろう場所から緑色の物体が生まれ急速に大きくなった。

細胞分裂したかのように徐々に物体は大きくなり

目鼻口らしきものが出てきた。

人の形に近いが、それでも大きくことなっていた。

手らしき部分が触手になっており足の部分らしきところも触手になっていった

物体は3mほどの高さまで成長を遂げ、そして完了したのか空へと飛んでいった。


セーフティモード

魔界の某技術者によって作られた生体兵器A-01、これに対して自己防衛機能として取り付けられた機能の一つである。

生体兵器、魔界、某技術者についてはまたいづれの機会に説明


その物体は地上から飛び上がり空中に留まった。


「セーフティモード”ジェノバ”機能展開中、自己防衛機能のため自動攻撃モードへ移行」


最後の戦いが始まった


・・・

・・


コアラ大陸 西方 魔王城跡地 上空


「イーグル1より各機、緑色のアンノウンに対して機関砲で対処を試みる。各機攻撃を開始せよ」


「「了解」」


F-15XJにはM61 バルカン砲という地球時代でも70年以上も販売されてる大ベストセラーの兵器が固定で搭載されてる

装弾数は450~512発ほどである。

もともと機関砲を使う状況は地球時代では皆無に等しかったため、日本では対地訓練用のみで使われてるぐらいであった。

そのバルカン砲を搭載してるF-15XJの機関砲が火を噴いた。


「「「FOX3!」」」


ブーン!!!


ものすごい重低音が唸りながら目には見えづらい速度で弾が緑色の物体へと向かった。

無数の機関砲の弾は確かにジェノバに当たったが、当たる寸前に見えない壁によって防がれたのであった。


「イーグル1より護衛艦2隻へ、攻撃は失敗した。艦砲射撃を求む」


「護衛艦こんごう了解」

「護衛艦あきづき了解」


その会話が終わった途端に緑色の物体は突然F-15XJに向かって火の弾の攻撃をしてきた。


「な!? アンノウンから対空攻撃来る、全機回避せよ!!!」


数十個の火の弾が高速に迫ってきた、だが無誘導なのか直線のみに進むだけに留まった。

けれども攻撃は終わらず断続的に続けてF-15XJに向かって飛んで行ってる。

それを回避するを永遠と繰り返しが始まった


「護衛艦2隻へ、艦砲中止だ哨戒ヘリを下げさせろ!敵アンノウンは対空兵装を持ってる!」


「な!? 護衛艦あきづき了解 哨戒ヘリを下げさせる」


「害虫駆除部隊よりイーグル隊へアンノウンはこちらでも確認できた。さらにアンノウンから熱源を感知できた。

護衛艦から対艦誘導弾で地面に落とせないか?

落とせれば、こちらでアンノウンは対応できる。」


「こちら護衛艦こんごう通信士、艦長と協議してみる」


「イーグル1よりこんごう、急いでくれあまり悠長に回避してる余裕はないからな

帰還の燃料も考えると、そう長く留まれない」


そうこうしつつ、5分ほど火の弾の回避を続けてるイーグル隊であった


「こんごうよりイーグル隊、害虫駆除部隊へ 理論上可能なため

あきづきと共同して対艦誘導弾をアンノウンへ打ち込む

イーグル隊は対艦誘導弾に注意、害虫駆除部隊は爆風に注意してください。」


「イーグル1了解、イーグル隊もう少し粘るぞ!」


「害虫駆除部隊了解、気にせず進めてくれ俺たちはこの程度では負けはしないさ」



・・・

・・



コアラ大陸 最西端の岬 沖合 護衛艦こんごう CIC


「対地戦闘よーい!」


「対艦誘導弾発射よし!」


「対艦誘導弾4発発射開始せよ!」


「対艦誘導弾発射!」


護衛艦の真ん中あたりにある斜めに突き出てる左右合計8発分の筒のうち4発の筒から突き破って轟音と共に

超音速艦対艦誘導弾が飛び上がった。

まず一定の高さまで上がり速度もその域に達してから

一気にマッハ3以上の速さでアンノウンに向けて突き進んだ。

本来であれば17式対艦誘導弾を使うべきかもしれないが、アンノウンはバルカン砲を防ぐだけの防御力はあるため

確実に防御力を突破した攻撃が必要になる、そのため最新の対艦誘導弾である超音速艦対艦誘導弾の使用が決定された。


同様に護衛艦あきづきからも4発の超音速艦対艦誘導弾が発射されて合計8発の超音速艦対艦誘導弾が

アンノウンに向かって行った。



・・・

・・



コアラ大陸 西方 魔王城前メインストリート入り口



「主目的地に着いたが、さすが爆撃機だ

害虫が駆除されてる、動く害虫は・・・あのデカ物以外いないな」


害虫駆除部隊後方の上空から8発の誘導弾が凄まじい速さでやってきた。


「海自の方は仕事早いな・・」


轟音と共に8発の誘導弾がデカ物に当たった。


ズドドドーーン!!!!


凄まじい破壊力のある音と爆風が発生した。

いくら5kmほど離れてるといえ凄まじい光景だった。

イーグル隊に向かって飛んで行ってる火の弾は突然止んだ。


「や・・やったか!?」


赤外線画像に切り替えるとアンノウンは対艦誘導弾の攻撃を受けて空中から地面に落ちていった。

それで終わったわけでもなく、立ち上がろうとしていた。


「ちっ、生きてやがる。なんてしぶとい害虫だ。

各部隊へ、アンノウンは地面に落ちた。射程範囲内まで移動開始、射程範囲内に入ったら

攻撃を開始せよ!」


「了解」


アンノウンの対空攻撃が止んだためか空の3機から連絡が入った


「こちらイーグル1、帰還までの燃料を使う羽目になるため我々はこれより帰還する。

害虫駆除部隊の幸運を祈る グットラック!」


「了解」


害虫駆除部隊はアンノウンに向かって移動を開始した。

アンノウンまであと3kmほど


「各隊、アンノウンの射程に入った!攻撃を開始せよ!!」


害虫駆除部隊で展開してる10式戦車群から

対戦車用10式120mm装弾筒付翼安定徹甲弾が発射された。


ズドーン!!


大量の徹甲弾がアンノウンに当たり、アンノウンは叫び声を上げている。

同時に戦車群後ろに展開してる89式装甲戦闘車及び87式自走高射機関砲の大量の35mm機関砲の雨あられがアンノウンに向かって発射された


ズドドドーン!!!

ズドドドーン!!!


無数の弾がアンノウンに当たった

2~3分ほど雨あられがアンノウンに降り注いで

機関砲の砲身がこれ以上持たなくなるため攻撃停止した。


「攻撃やめ!」


各隊の攻撃は停止した

現代では、なかなかお目にかかれない砲撃戦だ


とある戦車長が赤外線画像でアンノウンを見てたら

突然、アンノウン全体の温度が急速的に上がり


そして・・・・爆発した。


ドカーーーーーン!


その爆風は3km離れてる害虫駆除部隊まで届き戦車を壁にしていた89式装甲戦闘車及び87式自走高射機関砲は無事であったが

10式戦車のうち2台が爆風によって横転してしまい行動不能になった。



・・・

・・



コアラ大陸 西方 魔王城跡地



「セーフティモード”ジェノバ”機能展開中、自己防衛機能のため自動攻撃モードが失敗」


「対応不能、ジェノバ機能損傷率が高いため機密保持のため自爆を行う」


「カウント10・・・5・・・1」


「自爆開始!」


自衛隊側にはジェノバモードになった魔王フランツがなぜ自爆したのか

そもそも魔王の名前すら自衛隊側は知らず

何も知らないまま戦闘が開始され、何も知らないまま魔王は負けたのであった。



・・・

・・



魔界 某所 某場所


「ルシファー様、家畜どもに置いて行った実験体A-01ですが、先ほど自爆モードに切り替わり自爆しました。」


「ほぉ、あれを倒せる存在が家畜どもにいたのか・・厄介だな」


「は!その通りであります。それは昔の我々でしたらの話ですが」


「そうだな、チキュウと呼ばれる世界の技術者の魂を暇つぶしに手に入れてみたら技術知識の塊だったのが幸運だったな

我々の知識不足で開発は遅れてるみたいだが、完成したんだろう?」


「はい、ベアは完成しております。その技術を応用した魔導式圧縮魔素の発動機を搭載した戦闘機なども開発を行っております。」


「ふむ・・1万年は我々は弱かったから負けたが技術が進めば、後数十年で家畜の世界を支配下に置けるな」


「は!その通りであります。我々は無双の魔軍であります、陛下の敵は我々の敵です!」


「ふふふ・・うれしいことを言ってくれる。期待してるぞ?」


「は!」


ジェノバモードになったとはいえ、超音速艦対艦誘導弾

ベースになってるASM-3を8発受けても動けるのは化け物ですね。

こんな敵ですら、雑魚扱いにしてる魔界の住人はどんだけ強いのでしょうね(ぇ

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 21話でF-15が機関砲使用時のコールをFOX1としてるけど空自のFOXコールは1が中距離空対空ミサイルで2が短距離空対空ミサイル、3が機関砲だったかと。
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