害虫の親玉駆除1
2020年1月19日
再編成前の第一大隊特科部隊のバイク搭載の迫撃砲
迫撃砲から84mm無反動砲M2に変更
戦役後ダウングレード化による日本に対しての脅威度を減らす前提になります
害虫の親玉駆除1
コアラ大陸 最西端の岬
ブーンと轟音とともに黒い歪な形をした船が大型の鉄の船の口から排出され
岬に向かって進んでいる
その黒い歪な形をした船、日本側で言うところのエア・クッション型揚陸艇だ
そして、大型の鉄の船は海上自衛隊で数少ないおおすみ型輸送艦1隻である
護衛に2隻の護衛艦が随伴している
魔王討伐のために第7師団から臨時編成された害虫駆除部隊がランズ・エンドから遥々大陸最西端までやってきた
最西端の岬へ上陸を行い
編成後第一目的地まで移動
その後、爆撃機による害虫の親玉らしき存在がいる可能性が高い本拠地含めて絨毯爆撃による面制圧を行い
完了後に第一目的地から害虫本拠地に前進を行い
地上部隊である害虫駆除部隊による親玉掃討確認を行う、
仮に生存していた場合は地上部隊の戦力をもって撃破することになっている
念のため護衛艦2隻から支援砲撃の要請は可能な状態だ
最西端の岬から害虫の本拠地まで距離は23kmほどであり
護衛艦の主砲であるMk45mod4の有効射程24km内ギリギリである
輸送艦に装備されてるエア・クッション型揚陸艇・・・LCAC-1は何度も輸送艦と岬を往復しつつ地上部隊を岬に届けていった
岬には、この世界に同等の技術力を持った兵器があるかはわからないが
日本最先端技術で作られた10式戦車
砲塔は使いまわしだが、本体部分まるっきり最新のものになってる89式装甲戦闘車
一部のマニアからガンタンクと恐れられてる87式自走高射機関砲
先の王都コウチャからの害虫駆除のために活躍した部隊の一部であるのだ
「部隊上陸と編成は完了しました」
「ご苦労、予定より若干時間に余裕あるため焦る必要はない
爆撃機編隊はあと1時間で到着する
目的地まで移動を開始!」
「了解」
轟音と共に数十台の機械化部隊が害虫の拠点近くの目的地へと移動開始した
・・・
・・
・
コアラ大陸 西方 魔王城 北 250km
王都コウチャからの害虫駆除の中核をなした爆撃機BP-1
今回も害虫駆除のために活動している
目的である害虫の親玉らしき存在の拠点含めた絨毯爆撃
護衛にF-15XJが付いている
「・・・了解した、こちらも作戦に関して問題はない、予定時刻に爆撃を行う」
「了解」
爆撃機編隊と害虫駆除部隊は連絡を密にすることで、情報共有化とともに
衛星と偵察機のみの情報以外にも注意をはらっていた
なにせ異世界ファンタジーなところで魔法があり人間を捕食する害虫の存在があり
それらは、日本から1000km程度のところにあるのだから・・
恐怖でしかない
「ハウンドシャークより各機へ、目的地までもうすぐだ
目的地は我々にとって未開な場所であり何が起こるかわからない
地上部隊は第一目的地に到着しており現在我々の出番待ちの状態だ
目的地から対空攻撃の可能性も考慮しつつ各機注意をはらえ、護衛のイーグル達に期待する」
「イーグル1よりハウンドシャーク、期待に応えるさ」
「了解だ、各機準備を開始せよ!」
「「了解」」
・・・
・・
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コアラ大陸 最西端の岬 沖合 護衛艦あきづき CIC
「艦長、害虫駆除部隊は予定通り第一目的地に到着、待機に入ってます。
爆撃機編隊は、艦の後方約200キロメートルにいます、予定通り後25分ほどで爆撃を開始するとのことです
「了解だ支援砲撃要請の可能性もある、カモメには爆撃が完了後すぐ発進を命じる」
「了解」
あきづき型護衛艦に搭載されてる、哨戒ヘリであるSH60K
そのヘリのコールサインはカモメである
地球時代では散々対地射撃訓練を行っているためスムーズに動いている
「!? レーダーに反応あり! 目標探知、この目標はゴブリンライダーと思われる
あきづきに真っすぐ突っ込んで来る」
緊張が走る、場合によってはこちらで対処する必要性がある
「こんごうに連絡、目標はこちらで片づけると」
「了解」
「艦長!配置に付けます・・・対空戦闘用意!」
「対空戦闘用意!」
ピコーン ピコーン
艦内にはアラーム音が響く
「各部対空戦闘用意よし!」
「主砲、シースパロー、対空戦闘用意よし!」
「目標 真っすぐ突っ込んで来る」
「先ほどの目標、真っすぐ突っ込んで来る、強硬偵察の可能性高い」
「目標熱源探知」
「了解、対空戦闘 CIC指示の目標・・・攻撃始め!」
「シースパロー発射始め」
「発射よーい 撃て!」
VLSの蓋が開き、1発のスリムな対空誘導弾であるシースパローから轟音と煙とともに射出された
「シースパロー発射よし! インターセプト10秒・・目標破壊!」
「後方更に1機探知、ゴブリンライダーと思われる、あきづきに真っすぐ突っ込んで来る」
「了解、主砲で対処する・・・主砲打ち方始め!」
「主砲発砲!」
ズドーン!
轟音と共に一発の砲弾がさらに後方のゴブリンライダーに向かって行った
「ターゲットキル!」
「目標破壊!」
「攻撃やめ! 主砲打ち方やめ! シースパロー発射やめ!」
「対空戦闘用具納めます」
「了解!」
「対空戦闘用具納め!」
「「「対空戦闘用具納め!」
偶然だろうが、実戦では何が起きるかわからん
訓練の積み重ねの重要性を再認識だな
・・・
・・
・
コアラ大陸 西方 魔王城 王の間
「魔王様!! 緊急の報告でございます!!」
無能な3大魔人が戻ってきたら消し炭にしてやろうと決めた時だった
「なんだ、無能どもが戻ってきたか?」
「いいえ、敵です
ゴブリンライダーから大型の船を3隻見つけたと連絡があり偵察に向かわせたところ
魔信からの連絡が途絶えました、すぐに第二のゴブリンライダーを派遣したのですが、離陸後すぐ撃墜されました」
「なんだと? 人類圏側の決死の特攻か?陸がダメなら海からか、バカではないだろうが無謀だな
ランズ・エンドは落ちたが生き残りが決死の覚悟で来たってところだろう、だがゴブリンライダーが撃墜されたのが気がかりだな・・・」
また別の部下がやってきた
「ほ・・・報告!魔王城の前方から人工的な大型の鳥が数十機やってきます!」
「人工的な大型の鳥だと!? それはルシファー様のところで研究開発中の・・いや・・
おい!それにはプロペラは付いていたか?」
「プロペラとは何でございましょうか?」
「使えない無能だな・・翼にクルクル回っているものだ」
「いいえ、そういうのはありませんでしたですが警戒すべきかと」
「あれではないのか・・、そうなるとルシファー様がこの世界で活躍されてたときの遺産を人類圏が再現したか・・?」
熟考に走ろうとしたところ
轟音が王の間に届いた
ブーーン!!!
唸る低重音が鳴り響いた
「敵襲!敵襲!」
魔王城全体が警戒モードに切り替わった
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誠にありがとうございます。
最西端の岬はスペインにあるイギリス領土のジブラルタルと思っていただければと思います。




