王都コウチャの害虫駆除2
多分今年は最後の投稿になるかと
短いですがよろしくお願いします
王都コウチャの害虫駆除2
旧ダージリン王国 王都コウチャ 上空
「先行しているイーグル隊から報告だ、敵害虫の航空目標の無力化は完了、制空権優勢を確保した」
「各機に告ぐ、目標まで残り約10kmほどだ。投下準備開始せよ」
コウチャ側からはランズ・エンド侵攻失敗の経緯があったためグレーターデーモンが使役しているゴブリンライダーを使った
周囲警戒を常に行っていた。
コウチャの害虫駆除に際して先行してAAM-5 2発を護衛に装備しているF-15XJの数機がコウチャに突入を行い
ゴブリンライダーを一掃した上、ゴブリンライダーの発進基地らしき部分に対して
低空からMk82を大量にプレゼントした
それから主力のBP-1含めた爆撃機編隊が登場する
王都コウチャに存在する害虫駆除のために編成された大規模な爆撃編隊、その中核をなすBP-1
試作機ながら、試験運用は短期間とはいえ悪くない結果を出していた。
P-1をベースに爆弾倉が大幅に拡張され、各機の倉が大きく開放した。
「ハンマーは目標攻撃に、残りは投下開始せよ!」
「「了解」」
BP-1の両翼に搭載されてる、爆弾倉に大量に抱えてるMk82 500ポンド爆弾
F-15XJに搭載されてる26発のMk82
これらが畑を耕すかのように害虫がまとまってる部分に対して投下を開始した
ズドドーン!!!!
ズドドーン!!!!
「ヘッドクォーター、投下は完了した各機帰還を開始する」
大量のMk82を投下し終えた後は石垣空港・ランズエンド仮空港へと帰還していった
ハイブ破壊のために編成されたF-35Bのハンマー隊10機が両翼に搭載されてるMk82 2000ポンド爆弾を急降下爆撃の要領で
大きい柱状になってるハイヴに当てていった
まるで第二次世界大戦のころのような攻撃の仕方であったが、GPSもみちびきも使えない現状ではいたし方がないのであった
だが、ベテランパイロットであれば難なくできる芸当であったため
全機は目標を外すことなく当てることに成功した。
「ハンマーよりヘッドクォーター、目標の破壊に成功した。これより母艦に帰還する」
これらにより、第一段階である爆撃機編隊による絨毯爆撃とハイヴ破壊が完了した。
・・・
・・
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旧ダージリン王国 ランズ・エンド防衛基地 作戦司令部
「凄まじい・・・・」
アールグレイとドレークはモニターで見る航空宇宙自衛隊と海上自衛隊によるコウチャに対しての絨毯爆撃をリアルタイムで見ていた
絨毯爆撃という言葉の意味をよく理解してなかった二人、この映像を見て絨毯爆撃とは恐怖そのものであると感じた
空からの攻撃はダージリン王国が保有するペガサスという羽の生えた白馬に騎乗して空から攻撃することはある
それでも、雷魔法ライトニングや火魔法ファイヤーボールを空から打ち込む程度で
大規模戦闘級や大規模戦略級魔法を単独でペガサスに騎乗して行うことは不可能であった。
だが、ニホン国の兵隊達はアトランティア国の機械飛行機よりも大型な灰色の機体を使い
腹から大量の爆弾を投下していったのであった。
1つの爆弾でも映像を見る限り凄まじい威力であり、数人のエルフ達でようやく実現可能な
広域火魔法ダイナマイトファイヤーより更に強い破壊力で
それが数百と連発して起きたのだ
本来はしてはいけないだろうが魔族どもに同情してしまった
同情したことに対して反省をしているドレークであった
「さすがニホン国ですね。これだけ強力な魔法兵器?は初めて見ました
私としてはコウチャに魔族がいることは許せませんのですっきりします。」
「アールグレイ様、まだ作戦の第一段階であり・・これからが本番ですよ?」
小耕地様に指摘を受け舞い上がった気持ちが一瞬にして冷静になりました
「そうでしたわね、第三段階完了でコウチャから魔族がいなくなってる予定ですから
まだまだこれからですわね。失礼しました」
「いえいえ、祖国を憂う気持ちはわからないでもありません
・・・・
通信士、全隊に通達
作戦は第二段階へ移行
第7特科連隊は攻撃開始せよ!」
「了解!」
第7通信大隊の隊員達は慣れた手つきで通達を行った
・・・
・・
・
旧ダージリン王国 ウバ山入り口付近
「第7特科連隊、攻撃開始せよ!」
「了解」
ウバ山は魔族侵攻前は非常に静かでのどかな場所であった
コウチャに住む住人がハイキングとして
近くの村の村民が薬草を求めて
訪れるような場所であった
今は魔族侵攻のため荒廃してしまった場所であるが、そこにはこの世には存在しないような
大きく鉄の塊が大量に展開して配置されてた
その鉄の塊の先には大きく長い筒が山の頂上へ向けており
ある種の異様なたたずまいであった
その鉄の塊は99式自走155mmりゅう弾砲
陸上自衛隊が誇る最高の自走式りゅう弾砲である
ウバ山頂上に観測班が配置されてた
頂上からコウチャ全域が見渡せるためだ
第一段階での絨毯爆撃で起きた爆弾による煙が弱まり
残存する害虫が多く点在している場所が判明したことにより、計測を行い即座に
射撃指揮所に連絡がいった
「各機攻撃開始!」
ズドーン!!
ズドーン!!
ズドーン!!
各りゅう弾砲は射撃指揮所からの指示により目標に向かって
大量の155m砲弾が打ちあがり
コウチャへと向かった
「だんちゃーーーく・・・・・今!!」」」
コウチャの上空数百mほどに火の玉が生まれ爆発した
その火の玉はあちこちに生まれ、見るものによっては幻想的に見える
だが、これは地獄の業火であり
火の玉が爆発した後は榴弾の弾殻が大量に地面に向かって飛び散っていった
りゅう弾砲のりゅう弾は
弾殻に包まれてる炸薬が爆発して、バラバラに砕けていった弾殻が飛び散り
その飛び散りによって地上部隊に損害を与える恐ろしい兵器の一つである
99式155mm自走りゅう弾砲の危害範囲は何と40m前後はある
つまり
火の玉が生まれ爆発していったところは最低でも半径40mは甚大な損害を与えることが可能なのだ
それが無数に起きてるため害虫は効率よく駆除されていってるのであった
「撃ち方やめ!」
20分かけて各りゅう弾砲が12発ほど打ち終えた
コウチャの全域には大規模な地震や火災が起きたごとく
大量の煙が立ち上がっており、第一段階の絨毯爆撃よりも多かった
まさに害虫駆除なのだ。
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まことにありがとうございます。