王都コウチャの害虫駆除1
年末年始といいつつ
時間がまた取れたために書きました。
次回の更新は未定にしときます
仕事が不規則で忙しいと思ったら余裕あったりと・・・わけわからん
日本国 沖縄 石垣空港
滑走路には10機の灰色の大型飛行機と1個飛行隊の20機の灰色の戦闘機が離陸待ちをしていた
その大型飛行機の外見は海上自衛隊哨戒機のP-1に酷似している
その大型飛行機の名は、試作型戦略級爆撃機 BP-1
日本の歴史上初の国産戦略級爆撃機である。
P-1ベースの改良とコンピューターシミュレーションを駆使することで
短期間で実用化を可能にした、急ごしらえの爆撃機である。
今回は、コアラ大陸の旧ダージリン王国王都コウチャに存在する無数の害虫駆除のために
国内の生産工場で大量に製造されたMk82無誘導爆弾を大量に搭載している。
護衛兼戦闘爆撃機として随伴するのは灰色の戦闘機
F-15XJである、先のランズエンド防衛戦で活躍した部隊でもある
戦略と戦闘の爆撃機による王都コウチャに対しての大規模な絨毯爆撃を行い
害虫の半分以上を駆除する、これが彼らの任務である。
それらは長さ2000m幅45mの大型滑走路に向けて順番に並んでおり
随時発進を行い上空にて合流と編成を行い
王都コウチャへと向かったのである
石垣島に住む多くの民間人は大量の飛行機の離陸による騒音で迷惑だなと思いつつも
成り行きを見守っていたのであった
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旧ダージリン王国 ランズ・エンド防衛基地 仮ランズ・エンド空港滑走路
日本の陸上自衛隊施設部隊が総力を挙げ完成させた滑走路
本来であれば民間人も入れて行うべきであったが
陸続きの場所であり安全が確保できないため、陸上自衛隊の施設部隊以外の他部隊の人員を活用することで間に合わせた。
その滑走路に、本土から1個飛行隊であるF-15XJの20機がやってきた
現在は爆装準備に入っており、完了次第
石垣空港から爆撃編隊と合同で同時投下を行う予定になっている
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ジャポン皇国 皇都オワリ 貿易港 エドワン
現在、日本とジャポン皇国のシーレーン防衛のために展開している護衛艦いずも率いる
第一護衛隊群の旗艦である護衛艦いずも
この護衛艦に搭載されてる艦載機であるF-35Bの10機にGBU-31から誘導弾キットを取り外した
Mk84 2000ポンド爆弾を各B型に2発づつ搭載の準備を行っている
異世界転移後GPS及び国産の衛星みちびきの使用が不可能な状態なためパイロットの技量による精度の高い攻撃を行うためだ
攻撃対象は、ハイヴである
元々、爆撃機と第七師団のみで対処する予定だったが、アールグレイからの情報提供によるハイヴの存在
防衛省はこの存在を無視することが出来ず、ハイヴのみを撃破する専門の部隊として
いずもの艦載機が選ばれた
現状日本国の保有する防衛兵器において最大の破壊力を持つ兵器の一つである
20発をハイヴに当てることで潰せるとコンピューターシミュレーションの結果が出たためだ
ただし、日本しいては地球の物理的なものに対してであり
ハイヴと呼ばれる魔素の塊に対して効果があるかどうかは未だに不透明であったが
ランズ・エンド防衛戦や先のエンジョイ防衛戦において自衛隊兵器が魔素から生まれるグレーターデーモンなどに効果があると判明はしているので通じるであろうと確証のない根拠のもとで決まった
そのため爆装準備を行っており、完了次第
爆撃機編隊による絨毯爆撃と同時にハイヴ攻撃が行われる予定になっている
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旧ダージリン王国 王都コウチャ 東20km ウバ山入り口付近
王都コウチャとランズ・エンド防衛基地の間には小さい山が一つある
その名はウバ山だ
日中は非常に気温が高く
夜は非常に寒く霧が発生する
それが年間に渡って続いており不思議な場所の一つである。
それこそどこぞのフレーバーな感じであるかのように
その入り口には第七師団の第7特科連隊所属の99式自走155mmりゅう弾砲が大量に展開をしており
砲身は山の先に向かれている
ウバ山のコウチャ方面側に
第七師団所属の
各戦車連隊
第11普通科連隊の89式装甲戦闘車装備の部隊
第7高射特科連隊の第1から第4高射中隊
これらの部隊が隠れて展開して待機をしている
爆撃機による絨毯爆撃、特科連隊によるりゅう弾砲飽和攻撃による大火力面制圧攻撃が完了後地上部隊として突入するためだ
日本が誇る最強の機甲師団
現代の技術がふんだんに使われてる兵器でコウチャから害虫駆除ができるか?
これからの結果が答えとなる
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旧ダージリン王国 ランズ・エンド防衛基地 作戦司令部
自衛隊施設部隊の協力のもと大幅に強化された防衛基地
そしてコンクリートが多く使われ以前のような原始的で中性ヨーロッパの前線基地のような見た目から
近代化された基地へと変わっていった。
その作戦司令部には
司令長官 ドレーク
七師団師団長 小耕地
ダージリン王国 王女アールグレイ
この3人を中心に大量のモニターと第七師団所属の第7通信大隊の隊員達が
前線の部隊との通信のやり取りを行っている
本来最前線であるランズ・エンド防衛基地に国家元首であるアールグレイが来ていい訳ではないが
「私、ニホン国の戦いを観戦したいと思います
王女として、そして未来のために直接ニホン国の戦いを見てみたいと考えており
更にランズ・エンドの拡張工事がどのように完成されたのか見る義務と責任があり
防衛基地の兵士達に慰問したいと思います。」
その無理難題を外交官Aに頼み込み、アールグレイの直接の護衛騎士数名を共に
ランズ・エンド防衛基地へと無理やり訪れた次第であった
慰問を終えたアールグレイは当然のごとく作戦司令部でドレークとともに小耕地から作戦概要の説明を受けてた
ドレークは目の前に麗しきアールグレイの存在に酷く緊張していたのであった
ある意味責任と欲望の重圧に負けそうになっていたのはまた別の話だが
「まずはコウチャに対して、石垣空港とランズエンド空港及びジャポン皇国エドワンに展開中の護衛艦いずも
これらから発進される戦略爆撃機、戦闘爆撃機、戦闘機によるコウチャに対して絨毯爆撃を行います
戦闘機に関してはハイブという、こちらの画面に見ていただければわかりますが
白い柱に対して攻撃を行いこれを潰すことが目的の専門部隊です」
アールグレイとドレークは現在スキャンイーグルがコウチャの上空限界高度に飛びそこから写して出している
廃墟と化した王都コウチャに存在する白い柱の映像をモニターで見ている
「これほど大きいハイブは始めてみました。
そしてコウチャがこのように廃墟になっていて
無数の魔族達が展開してるのは心苦しいものであります。父は私をジャポン皇国へ逃がすために残っておりました
ですが、城のあったところにハイヴがあるということは亡くなったとみていいですね・・・」
年若い娘といっていい年齢のアールグレイにとって現在のコウチャはショックでもあった
「アールグレイ様・・心中お察しします。ですがだからこそニホン国にコウチャから魔族を排除することを頼んだのではないですか
我々はこのようなことが二度とないように強くなること、これが陛下に対してできる反省であり償いであります。」
さすがのドレークもコウチャがこのような廃墟になっているとは思わずショックを受けていた
そして王国民はもう誰もいないのだなとはっきりさせられた
「心中を察しますが、早期殲滅で亡くなった方に対して悔いがないようにしたいと思います。
そのためのコウチャに存在する害虫殲滅であります」
「はい・・・わかっております。是非とも小耕地様よろしくお願い申し上げます」
「はい、お任せください!
作戦の続きを説明します
絨毯爆撃とハイヴつぶしが完了後、ウバ山入り口に展開しているりゅう弾砲による面制圧砲撃を行います
これによりコウチャに存在する害虫の8割以上は潰せる予定となっており
最後にコウチャ側の山の麓に戦車などの部隊が隠れて待機しており
これらの地上部隊をコウチャに突入させ残党する害虫駆除を行い、コウチャに存在する害虫を完全排除完了予定になります
以上が作戦の概要説明です」
「司令部としては、貴国ニホン国に対して異議はありません。コウチャから魔族の殲滅をよろしくお願いします」
「私はコウチャから魔族の殲滅を見届けます、それが私の責務であります!
ですのでダイナナシダンに期待しますよ!」
「承知しました」
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旧ダージリン王国 王都コウチャ 北50km
コウチャから北へ更に海が見えるところの上空には、この世と思えない灰色の鳥達やってきた
それは石垣空港、ランズ・エンド空港、護衛艦いずも
これらから発進した飛行機群だ。
そしてこれらは悪魔のような害虫どものを駆除するためにやってきた
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ありがとうございます、非常に嬉しい限りです。