第一大隊VSグレーターデーモン2
第一大隊VSグレーターデーモン2
旧フリーダム都市国家 ジャポン皇国入り港町エンジョイ 西 300m地点
500m時点で300名いた仲間も現在100名ほどに減っていた。
最初は3000名で防衛してたはずが、グレーターデーモンを討ち取ったのはたった2体だけ
あまりにも絶望的で我々は魔族に負けるのではないか?という恐怖が伝染していった
「たすけてくれ~」
「死にたくないよおおお、いやあああ」
「ひぃぃぃぃ」
周りはグレーターデーモンに食べられる仲間の姿がそこかしこと見れた・・・
「やばいやばいやばい俺も食われて死ぬのか・・・」
戦線を放棄して逃げようかと思い振り返って逃げることを開始した直後
自分の頭を誰かに捕まれた・・・・
「痛い・・痛い・・・」
横目で見たら・・・グレーターデーモンが口を開けて俺を食べようとしてる姿であった
「あぁ・・死にたくない死にたくない 誰か助けて助けくれええええ」
叫ぶことしかできなかった、死にたくない、こんなところで俺は終わるのかと
食べられる瞬間になり諦めた、神はいない誰も助けに来てくれない俺は死ぬんだと
そう思った瞬間
ドカーン!!
突然大きな破裂音が響いた
口をあけたグレーターデーモンが突然動作を止めた
助かったのか・・俺は・・・?
☆☆☆
「グレーターデーモンの波だなこれは・・だが、急がねば・・特科連隊準備完了したか?」
「はっ! 砲撃準備完了です」
カンガ・ルー達は部隊展開を大急ぎで終わらせて攻撃準備に入ってた
少し先には大声で助けを求めつつグレーターデーモンに食われていく仲間が見れた
見てるだけじゃない、助けられる範囲は助けてグレーターデーモンを殲滅する!
これ以上死んでいくやつらを見たくないというカンガ・ルー意志の表れでもある。
「特科連隊の砲撃による攻撃が完了後、残りの部隊は残存友軍の救出と残党のグレーターデーモン狩りだ!」
「「「「「了解」」」」」」
準備万端の第一大体の返事とともに
「連隊!打ち方開始せよ!」
「「「うちーかた開始!」」」
日本から供与されたバイクと呼ばれる2輪の乗り物に大砲をつけた兵器であり、扱いやすい移動式大砲である。
各バイクには12発の砲弾が乗せており打った後すぐ砲弾装填で打つことができる便利なものだ
これが30台も供与してくれた日本には感謝だ、これさえあればグレーターデーモンだろうが司令クラスのアークデーモンだろうが
4大魔人だろうが魔王だろうが勝てる!とカンガ・ルーは意気込んでいる
それもそうだ、日本側が供与したのは
スーパーカブ110をベースに強度を強くして現役自衛隊装備の84mm無反動砲M2をそのまんま乗せたバイクなのだ
現役自衛隊装備の84mm無反動砲M2の敵人員に対しての榴弾がグレーターデーモンのような害虫に負けるはずがないのだ。
地球時代に似た実例があったのだ
なんとフランスが開発したベスパ 150 TAPというバイクに75mmに無反動砲を搭載した変態チックな兵器だ。
自衛隊制服組の1人がマニアックな知識で出して
技研がスーパーカブベースに84mm無反動砲M2で作ってみたら、1週間で完成してしまったということだ
技術流出防止法で本来であれば輸出はできなかったが
バイクに無反動砲を付けることで無反動砲のメリットのほとんどをデメリットにして
移動式害虫駆除機という形にしてしまったのだ
現役普通科部隊の主力装備の一つなため
戦役後はメンテナンスという名目でダウングレード化することによって潜在的脅威度を減らすことにしている
ダウングレードモデルは現在信和工業が急ピッチで開発中である
ズドーン!!!
ズドーン!!!
ズドーン!!!
第一波砲撃は前線の友軍後方のグレーターデーモンに全弾着弾
「第二射うてええ!!!」
そして12射まで打ち終えた。
12射までの砲弾合計360発はグレーターデーモンに当たり
3分の1を撃破完了した。
「砲弾残存ゼロにあります!」
「了解だ、残りの全部隊に次ぐ!友軍を救出しながらグレーターデーモンを殲滅よせ!」
「「「「「了解!」」」」」」
「アルファー隊は俺に続け!まずは友軍の救出だ、ブラボーチャーリー隊は弓で援護、アルファー隊!全体着剣開始!」
「着剣完了!」
「援護了解!」
「アルファー隊突撃いくぞ!」
「「了解!!」」
アルファー隊はナイフを片手に突撃していった、
以前の3カ国の通常武器である剣ではなくナイフなのだ、これには訳がある。
日本には剣を製造する能力はあるが、それは刀であり大量生産はできない。
そこで自衛隊の正規装備の一つである89式多用途銃剣が注目された
当初は3カ国の国防担当の貴族役人達は難色を示したが
軽量でありミスリルソード並の切れ味があるとわかり導入を要請したことによって決定された第一大体の主力近接武器だ
これも技術流出防止法で本来は駄目なのだが、調理用ナイフという名目にすることで可能にした
ブラボー隊、チャーリー隊はアルファー隊の支援のため弓矢を放った。
ブラボーチャーリーはハイエルフ、エルフによって編成された部隊で弓の扱いに特化した人種だ
その上、風魔法と併用することで射程をなんと300mまで延ばしている。
ただし、この弓もなんと日本からの供与武器なのであった
以前のエルフ達の使用する弓の射程はせいぜい50~100mが限界であった
最強ギルドジャスティス・ウィングのシュトハ・キャンベラが500mという化け物じみた射程を持っていたが
あれは例外だ。大多数の弓を扱う人はみんあ50~100mが限界なのであった
それを日本が壊した。
コンパウンドボウと呼ばれる有効射程が150m、最大射程が200mという脅威の弓であった。
更にエルフ達の風魔法によって射程を100mほど延ばすことに成功しており
最大射程は300mになった。
つまり現代技術と魔法のハイブリットなのである。
技術流出防止法で本来は駄目なのだが、競技用の弓という名目にすることで可能にした
ブラボー隊、チャーリー隊は各100名づつ、アルファー70名の部隊、特化連隊は30名と
第一大隊は遠距離攻撃による徹底的な面制圧を得意とする部隊なのであった。
最強の弓であるコンパウンドボウから放たれる矢はすべて300m先のグレーターデーモンに命中した
その隙にアルファー隊は食われそうになった友軍、怯え留まってる友軍の救出を開始した
「おーりゃーー!」
アルファー隊の隊員の1名が友軍を食べようとしてるグレーターデーモンの腕を89式多用途銃剣で切り落とした。
グレーターデーモンが腕を切り落とされて動揺してるうちに友軍の1名を抱えて後方に移動を開始した
「大丈夫か!? もう大丈夫だから安心しろよ」
「た・・たすかった・・ありがとう」
グレーターデーモンも腕を切り落とされた動揺からすぐ回復して後方へ移動しようとしてる隊員と友軍にもう片方の手で掴もうと迫った
その瞬間
そのグレーターデーモンの頭に弓矢が刺さり、そのグレーターデーモンは倒れた
他の場所でも同じように救出と矢の攻撃のコンボによって
70名ほどの友軍を救出することに成功した
そしてブラボーチャーリーは引き続き矢を放ちつつ、グレーターデーモンの殲滅を続けた。
結果
グレーターデーモン1000体殲滅完了
エンジョイ防衛隊70名生存、冒険者全滅
第一大隊被害ゼロによるワンサイドで勝利を収めた
また気が向いたときに更新します
評価いただきありがとうございます。