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一年の掲示板  作者: 愛徳 曇ヶ
一束目
5/9

第伍枚 結果

「それでは第一回総島寮臨時総会を始める!」という神谷の合図で、良く分からん臨時総会が始まった。「で、何すんの?」と木ノ葉。「まず一つ目。あと1分で掲示板に寮ごとのテスト結果が発表される。総島寮は4番目だ。」「いつの?」と俺が聞く。「冬の統一考査だよ。あったろ?」確かに一年の時にそんなテストがあった。何人かが「本校を見返してやる!」って言っていたのを思い出した。「おっ来たぞ!」まずは本校のまかぎ寮。A組だ。と、いきなりグラウンドがどよめいた。千手(ちて)、という女子が5位であったからだ。常に学年トップをひた走っていた千手が5位に転落したのだから、どよめくのも無理は無い。次に発表されるのは本校の宝梅(ほうばい)寮。G組だ。そうそう、一つ言っておくと、本校は9クラス全370人で、クラス替えは無い。そしてクラスと寮が連動している。話を戻そう。G組にも伊勢という中々の頭の奴がいるのだが、そいつも19位と二桁に沈んだ。3番目に発表されるのは塚口寮。本校のC組だ。どうやら俺らは分校トップバッターらしい。そして塚口寮の発表が終わり、ついに我らが総島寮。発表直後にざわつくグラウンド。それもそのはず、神谷の彼女江田川(えだがわ)が一位をもぎ取ったからだ。「凄いじゃん江田川!」「イコ、やったよ!」イコというのは偈ヶ音のあだ名で、名字のいこがね、という読みからきている。江田川の能力は一度見た文字を二度と忘れない、というもので、暗記分野で彼女の右に出るものはいない。続いて掲示板には神谷の文字。彼は23位であった。3番目は木ノ葉。10位。いつもこのくらいの位置に居座っている。続いて海月。彼女はあまり得意ではないのだが、辛うじて三桁回避の96位につけた。5番目は王獅(おうし)。彼の能力は存在する文房具、刀、棒を異空間から取り出せる。100m10秒02という記録を持っており、陸上部と思われがちだが、実は生粋の棒術部。中学では日本建築研究部なるものと兼部していたらしい。そして勉強は…「王獅。お前後で勉強合宿だ。」「えー嫌だぁ…」「うるせぇ!決定事項!」「ひえぇ…」そこには301位の文字が。「いつ?」「帰ってすぐ!」「まじか。黄田、まじか。」「まじだ。」黄田(きだ)というのは王獅と言い合っていた奴だ。能力は人間を治癒出来る、というもので、それには自分のエネルギーを要する。「そういう黄田はどうなんだよー!」まだ続いてたのか。「ふっ、掲示板を見ろ!」そこには9位の文字。「どうだ王獅、参ったか!」「なん…だ…と…。」「はい、そこまで!次四扇だぞ。」と神谷。四扇(しおう)は王獅が好きな奴だが、四扇自身は3年前に姉が死んでからもう恋はしない、と決めているらしい。能力は風を起こせる。「王獅、私が教えてあげよっか?」「うるせぇ!まぁ頼むわ。」「任せて!」どうやら18位だったらしい。続いて偈ヶ音。55位で本人は相当落ち込んでいた。次いで(しん)。黄田の彼女で、能力は水の勢いを操れる。なんと4位で興奮していた。その次は俺。少し出来たとは感じていたが、まさか14位とは思っていなかった。最後は左真似。68位とまずまずだった。教えてやろうか?と聞くと、「分かんない所だけ」と言われた。まぁ夜に分校共同自習室で教えるか。そんなこんなで終わった発表。その後、連絡事項を聞き、全員で昼飯を食べ、教室に戻って、終礼。一旦寮に戻って用意を整えたら、総島寮でAグループとBグループに分かれて、自由時間に望月(もちづき)市一大きい総合施設「財部ゼネラルプレース」(たからべぜねらるぷれーす)へ行くことに。俺は矢真野、海月、木ノ葉、偈ヶ音、左真似とAグループで動くことに。だけど何か嫌な予感がする…?

どうも、がぃぶと書いていながら名前変わった丹鶴です。一束目はこれにて終了です!二束目もお楽しみに!

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