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王道ヒロインは頑張っている。  作者: 121
青ローブ《異世界人?》
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第六話

いつもどおりお兄ちゃんに交渉を任せる。

ぼくは人と話すのが苦手だから。


でもお兄ちゃん。レン君の機嫌が良いのは誰でも分かると思うよ?

笑顔もいつもの薄ら寒いものじゃなくて、本心からの、って感じだし。


そういえば、ローズさんは前からあんなに小さかったっけ?

なんか思い出せないなあ。


「ねえ、話聞いてる?」


「もちろん!」


お兄ちゃんの話を聞いていない訳ないじゃん。


「レン君がどこにいるかだよね。レン君には多分もうすぐ会えるんじゃないかな」


「ちゃんと聞いてたね。疑ってごめん」


いいよ。お兄ちゃんだから。


レン君にはすぐ会える。相手が心でも読んでいるのかってぐらい。

でも、距離的にありえないんだよね。

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