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王道ヒロインは頑張っている。  作者: 121
先生《異世界人》
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第十三話

「なんで、お前はいつも思い出してしまうんだよ」


声が聞こえてきた。


これがレイアの声か、と思う。


「歴史を繰り返すことは避けたい。ここは引いてくれないか」


このやりとりもう何回目だろう。

何回目?まあいいか。今気にすることではない。


「無理だ」


「やっぱり駄目なんだな。では記憶を消去する」


それは不可能だ。オレの記憶は永遠に残る。


「訂正。思い出せなくする」


ああ、そういうことなんだろうな。


「じゃあな」


・・・・・・



「いつもお前はそう言う。私が間違ってるとでもいいたいのかよ!」


この声をオレが聞くことはできない。



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