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第七話
読んでみた。
この、登場人物のレイアって人がなんか気になる。
というか知っている気がする。
『君が図書室にいるなんて珍しいじゃないか』
学園長だ。この頭に響く音を出しているものは、賢者の発明品らしい。
「少し調べ物をしていたんだ」
『・・・へえ、その本か。久しぶりに見た。十五年くらい前に書かれたものだね』
なんでそんなものを十七歳の奴が知っているんだろうな。
「この、レイアって奴を知っているか?」
『レイア?なんかどっかで聞いたことがあるような。ああ、うちの秘書が言ってたんだ!思い出した。秘書に詳しく聞いてみるかね?』
「そうさせてもらう」
いい加減、学園長その口調やめればいいのに。




