56/152
第四話
うーむ。
先輩とやらにどこかで会った気がする。
オレの記憶に間違いはあり得ない。
「彼は複数の時間に存在可能、というスキルを持っていた気がするから、いつも変わらなくある場所ってことでいいと思う」
「そうなんだ」
先輩で誰か分かるってことは、こいつの正体も知っているのかも。
まあ、そいつ自信がそうやって名乗ったという場合もあるが。
「ありがとう!」
いつの間にか敬語じゃなくなっているぞ。
情報聞いたからもういいや、ってことだろうな。
昔もこの口調だったしな。
「じゃあね」
「ああ」
あ、消えた。




