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第十九話
謎のロリ
やっとついた。
疲れた。
私の走るスピードは遅いんだ。
あ、闇属性魔法に捕まっている。
よし、秘書の魔力を上げてあげよう。
えいっ!
《はやく助けてあげて》
「え?あ、ハイ」
自分の魔力が上がったことぐらい、この間抜けな王女でも分かるはず。
「え、えーと。光よ、闇を照らせ《ハイライト》!」
・・・それ、初級魔法じゃん。
ま、いいや。闇の拘束も解けたみたいだし。
精神魔法もかけてたみたいだけど、私の愛するこの人には耐性がついているからね。
「あ、ありが、と、う」
え、ちょっと待って。倒れないでよ。
返事をして!




