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王道ヒロインは頑張っている。  作者: 121
副会長《魔王》
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第十一話

学園長が戻ってきた。


なんだか慌てている。


学園長が慌てるなんて珍しい。


「学園長、どうしたんですか?」


秘書さんも気づいていたようだ。


もう一度いうが、学園長が慌てるなんて珍しい。

何があったんだ。


『い、いや、なんでもないよ』


やっぱり、らしくない。


何かとんでもないことが起こったぽい。


《ヤバイ、ヤバイよ。止められなかった、ゴメン》


頭の中に声が反響してきた。


学園長だろうか。

でも、声が違う。


どういうことなんだろう?

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