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第十話
学園長の携帯が鳴っている。
「ちょっと、すまん」
学園長がいなくなった。
今ここにいるのは秘書さんとローズ(偽)と俺だ。
折角なんで、秘書さんに気になることを聞いてみようっと。
「あの転入生のクラスの担任、あれは何ものなんですか?」
「さあ?すいません。あたしにもわかんないです」
秘書さんにもわからないだと!
心を読んだからこれは確かだ。
ますます怪しい。
あの人、たまに心が読めないんだよな。
俺の精神魔法をかわせるだけの力があるとも思えないのに。
バックに何か大きいものでもいるのか。
だとしたら、何を隠しているんだ?
是非知りたい。




