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第九話
過去編
いろいろ考えてみたけれど、俺はいったいどうすればよかったのだろう。
やっぱり、殺人鬼は殺しておくべきだった気もする。
あいつは何を考えているのかわからない。
魔法を防がれる。
学園長に言った方が良いかもしれない。
でも、学園長も心が読めない。
油断してはいけない。
父さんは知っている。
何処で知ったのかはわからないけども。
父さんはあいつをかなり恨んでいるようだった。
何故、殺さないのだろう。
・・・俺はその一件があって、灰電の養子になった。
ローズが帰ってくる筈が無いのに。




