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第二話
大き過ぎるでしょう。
最初に思ったのはそれでした。
ここまで大きくする必要はあるんでしょうか。
「三つの学園があるのでここまで大きいんですよ」
「へえ」
それは知らなかったです。
確か、私が入る所は私立魔法学園です。
「私が入る所以外は何をするんですか」
「料理と剣術を学んでいるらしいですよ」
「料理だけ異質ですね」
「学園長のご意向なんですよ」
「学園長は料理が好きなんですか?」
「さあ?唯、どちらも共学の筈なのに、
女子校、男子校と化しているんですよね」
え、ええー。騎士学校に通っている友達がいるんですが。
ここの学園ではないから、大丈夫ですかね。
「まあ、何処も似たようなものですけどね」
だ、大丈夫ではなさそうですね。




