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王道ヒロインは頑張っている。  作者: 121
友達役《樹》
148/152

第十五話

伯爵令嬢


「え、えっと?田中さん?体調はどうなっているのかしら」


「すこぶる快調だよ。忌々しいくらい」


わあ。怖い。ってどうすればいいのよ、コレ。

保健の先生はいなくなっちゃたし。


「とりあえず、教室に戻ろう?ね?」


「・・・うん。分かった」


よし、とりあえず誰かに押し付けることが出来るかもしれないわ。


「ねえ、怖いものを押し付けないでよ?」


「もちろん!おいていくだけよ」


「おい、やめろ」


あはは、ごめん。でもあんた田中さんの友達じゃない。




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