135/152
第二話
傍観者
「ありすは、なかなかない確率で生まれてきた奇跡の子供ですし、麗亜がいなくなっても、下僕が少なくなるだけですし、問題ありません。というか、あの偽魔王ははやく倒してあげて下さい。なんか可哀想です」
「ありがとうございます」
「今すぐ連れてきますね」
ようやく、この時がきた!
「なんだよ?」
「今回は貴女に協力して頂きたいのです。もちろん貴女の協力もしますけど」
そう言って笑っておく。
相手は訝しげな顔をする。
「この人は信用できないように見えて以外と信用できますよ?」
おい、それはかばっているのか、ディスってるのかどっちだ。




