134/152
第一話
傍観者
今すぐにはトラブルは起こらないだろうし、麗亜に会いに行こう。
「《精神の世界へレッツゴー!》」
思うけど、この詠唱はなんだろうね。
作った人がふざけていたんだろうな、とは思うけど。
そして多分作ったのはあの天使だと思う。
「こんにちはー!麗亜さんいますかー?」
「いますよ?連れてきましょうか?」
黒髪金色の目で十二歳くらい、学園長と瓜二つの人が聞いてきた。
「ありがとうございます。アリスさん!麗亜さん連れていってもいいですか?」
さて、どうなるのか。
「いいですよ。ありすという新しい実験道具ができましたし」
おお、即答。




