128/152
第十四話
傍観者
さて、緑電緑君はこれからどうするんだろー。
「私が悪かっんですよね。知っています」
む、赤電か。
それについてはなんともいえない。
多分世間的に見れば、赤電はものすごくいいやつだけどな。
一応そのことを言っておくかあ。
「・・・。二人ともこの本を読むことをお勧めします」
そう言ってみんなの知らない童話を渡す。
「きっと面白いことが起こるでしょう」
はやくこの場所から立ち去ろう。
学園長にローズのことを聞きに行くか。
もうそろそろ聞いたら教えてくれることだろう。
なんで、あんなに慌てていたのかってね。




