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第十話
またですか。
「副会長さん、仕事は大丈夫なんですか?」
「一月分終わらせてありますからね」
すごい優秀。
「女子寮に着きましたよ。
番号は聞いていると思うので、そこに行って下さい」
「ありがとうございました」
「では、さようなら」
えーと、14-96で、ここですね。
「わー!!」
「!由美さん、ちょ、ちょっと、苦しいです」
「ご、ごめん」
ふ、ふー。危うく死ぬところでした。
「で、どうしてここに?」
「この寮って二人部屋でしょ!」
「は、はい」
「それで、もう一人のこの部屋の住人が私なんだよ!」
「部屋決めはくじ引きだったんですか?」
「そうだよ!だから私は運が良いってことだよ!!」
私の運の良さのような気もしますが。




