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第十一話
図書室から帰る途中。
「貴女に今までいろいろしておいてなんだけど、許して下さらない?」
「あなたもお父様に無理強いされていたんですもんね。許すことはできませんが、友達になることはできます。・・・なってくれませんか?」
え、ほんと?
「もちろんっ!」
「え、いいんですか。ありがとうございます」
「お礼をいうのはこっちのほうよ!本当にありがとう」
あなたみたいな友達がいるなんて心強いし。
「お父様の説得、頑張らせていただきます」
これから、お父様を怖がらなくてもよくなるかもしれないわね!




