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New Another World !!  作者: 子ハルコ
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世界の救世主?1

まだ完全ではないが、自分が白い世界に来たことは確かだった。

朦朧とした意識でもそれはわかった。

浮遊した感覚、両手足の感覚が自由に動く。

それだけで、白い世界にやってきたのがわかった。

しかし、今回はハッキリするのが遅いような気がした。

気がしたというより明らかに遅かった。

思い当たる節で言うと、いつもより動悸が激しかったくらいだった。

それが原因か?と、思っているうちに前方から人の気配がした。


「やあ、こんにちは。」


と、どこかで聞いた声だった。

目がまだ霞む状態であり、その声の主の顔ははっきりと見えない。

「あー、まだ落ち着いていないみたいだね。ゆっくりでいいよ」

穏やかな口調でその男は言った。

女ではないことはわかる。

「もしかして、朝の男か…?」

つい、疑問に思ったことが口から零れた。

「そう、正解だよ。何時間ぶりかな?」

意外にあっさりとした口調で返答した。

「そろそろ慣れてきたんじゃない?目も見えてきたでしょ?」

男がそう言うととほぼ同時に灰海の目は覚醒し、それまでのボヤが嘘のように消えた。

「やあ、初めましてだね。」

「ああ、初めまして。」



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