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New Another World !!  作者: 子ハルコ
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4

急に白い空間が、割れる。

足元より遙か下から、まるで硝子のように。

世界が崩壊し始める。

声は、出せなかった。

落下するとき、あぁ、もう目が覚めるんだなと、悟ってそのまま重力に身を任せる。


カツンカツンカツン


高い音が響いた。


カツンカツンカツン


近づいてくるようだった。

「(誰かいるのか…?)」

正直驚きを隠せなかった。

だって、こんなことは初めてだったから。

今まで自分一人だけだったはずなのに、いきなり人影が現れることなど今までになかったのだ。


「今夜、君を迎え入れよう。それまで、さよならだ。」


中性的な声が脳内に響き、その男は笑顔でひらひらと手を振った。

灰海にはそれがまだ理解できなかった。


「うぅ…」

白い天井が目一杯に広がった。

あの世界とは違う、病院の天井だった。

ちらりと、ベッドの横に据えてある時を見る。

時刻は、午後の1時ほどだった。

朝ごはんを食べたのがだいたい、8時だったので5時間弱寝てしまっていた。

意識を落とすといつもこんな感じで、長時間寝てしまうことが多い。

今回に至ってはかなり長い方だった。

しかし、あの男いったい誰なのか?

顔は見えなかったが、声は聞こえた。

でも、その声は全く聞いたことはない声で、中性的な声だ。

何にせよ、あの白い空間、世界に初めて人が出てきたことに驚きだった。ふぅ…、と深い溜息をついた。



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