第三十五話 閑話その二 『集結する討伐隊』
・この話は前回の続きではありません。ちょっとした外伝になります。
~前回のあらすじ~
道は開けた。
外から見えるのは、すっかり冬支度の木々達。
夏にはあんなに葉っぱを咲かせていたのに、いまでは素っ裸で可哀想。
逆に、外を歩く人達は夏よりも多く服を着込んでいる。そんな光景を見ると、やっぱり人と植物は違うのだとしみじみ思う。
ここはジンピューロ王国のロズー村。細かく言うと貴族領域のシュガーネ家。
自分の部屋から退屈そうに外を眺めているわたくちは、ラズナティーニ・シュガーネと言うでちゅわ。
普段だったらそんな景色を見てはしゃいじゃうところだけど、今のわたくちはブルー。机に肩肘を突いて、ため息なんかもしちゃう。
「ら、ラズお嬢様。余所見してちゃまずいですよぉ!」
そして、わたくちの隣でオロオロしているのは、フットマンのガラト・ムチリー。最近ではメガネをかけて、落ち始めている視力を補っているようでちゅわ。
どうやら生まれつき視力が弱かったらしく、今後は目を強化するための魔法を学んでいくようでちゅわ。
わたくちは、そんなガラトのメガネを、軽く指で弾きまちた。
「あうっ! や、止めてくださいよぉ。メガネずれちゃうじゃないですかぁ~」
「だって、退屈なんだもん」
「退屈って……。ラズお嬢様、今何をしているのか分かっています?」
「外を走り回るのを我慢する遊び?」
「違います」
「じゃあ、ガラトのメガネ弾きゲーム?」
「全ッ然、違います!」
ガラトは、机に置かれた巻物を叩いて、
「お勉強ですよ、お・べ・ん・きょ・う! 学校行って恥かかないよう、一緒に勉強しているんじゃないですかぁ!」
そう大きな声を出した。すると、教卓前にいる教師が振り向き、鋭く睨みつけた。
「……ガラトくぅん?」
「! すっ、すいませんんん!」
怒気が含まれた声に、ガラトはペコペコ頭を下げた。その動きは洗練されていて、やり慣れていることが素人目にも分かった。
うんうん、さすがわたくちのフットマン。ちゃんと謝罪できるのは、主人として誇り高いでちゅわね!
「……もう、ラズお嬢様のせいですからね?」
「ガラトが何言ってるのか、ちょっと分からないでちゅわ」
「うぅ、そこは分かってくださいよぉ……」
肩を落とし、項垂れるガラトを尻目に、わたくちは再び窓の外を眺めました。
寒い風が吹いてはいるが、絶好の遊び日和だと思いまちた。
「やぁ、お久しぶりです」
「……こんにちわ」
「久しぶりでちゅわ! レオ! ウィート!」
「お、お久しぶりです」
いつも集まる小さな広場で、わたくちとガラトは久しぶりに仲間と会いました。
ニグルの姓を持った、アクトゥース家の次男、レオーニ・ニグル・アクトゥース。如何にも貴族らしい、立ち居振る舞いをする少年。愛称はレオ。
そんなレオのフットマンが、寡黙な少年ウィート・シレマ。彼は体術に秀で、魔法を使わなくても強いでちゅわ。
前はよく一緒に遊んだものでちゅが、最近はめっきり遊ばなくなりまちた。
いえ、正確には遊べなくなりまちた。
「本家はどうでちた?」
「最悪ですよ。どいつもこいつも、自分が利益を得るために他を蹴落そうと企んでいます。派閥争いも健在で、父上派と叔父派が互いに密偵を放って弱いところを調べさせているんですよ。それだけならいいのですが、息子である私にも取り入ろうとしてくるんです。ホント、人の住むところじゃありませんね」
「……? レオのお父様と叔父様は蹴り合いをしていまちたの? リングから蹴落としたら勝ちの遊びでちゅか?」
「うーん、ある意味ではそうですが、実際には行いませんよ」
「それは残念でちゅわ……」
多少苦笑いをしつつ、どこか楽しそうなレオ。
それもそうでちゅわ。レオは学園入学が決まってから、アクトゥース本家の方で半ば監禁されていたのだから。
『アブルーニャ学園に通えるのは五歳から。来年の誕生日で五歳になる私は、今すぐ入ることはできません。それならば、入学までに本家で知識を深めるべきだと、ナフィー帝国のアクトゥース本家に呼ばれたのです。私としては反対なのですが、本家の意向なので逆らえず、私は行くことにしました』
わたくち達を前に、済まなそうにこう言ったのは、もう数ヶ月も前。『七貴族』に名を連ねるアクトゥース本家ならば、素晴らしい環境で魔法を学ぶことができると思う。
しかし、レオの召集には裏があり、レオのお父様がアクトゥース内の派閥争いで少しでも有権者を集めたかったらしく、呼び出したらしいの。
親の喧嘩に子供を連れ込むなんて……酷い話でちゅわね。そのせいでまた、友達が離れていってしまったわ……。
そして、そのとばっちりを受けたのは、他でもないわたくち。
「その蹴り合いゲーム、早く終わらせて欲しいでちゅわ! なんでわたくちまで……」
「仲のいいアクトゥース家の次男が、本家で勉強をしている。だったら、自分の家の娘にも勉強をさせないといけない。だからラズとガラトは勉強漬けの日々……そういう流れでしたっけ?」
「そうでちゅ! わたくち勉強なんて嫌でちゅわ! わたくちには体を動かす方が性にあっていまちゅの!」
「でっ、でもラズお嬢様。いずれ騎士になるには、魔法は必須です。その魔法の勉強を疎かにしては、お兄様方のような、立派な騎士には――」
「あーっ、もう! 分かってまちゅわよ!」
「うあっ!」
痛いところを突かれて、八つ当たりでガラトのメガネを弾きました。どうも彼の丸メガネは、弾きがいがあるメガネでちゅわね。
「騎士になること、それがわたくちの夢でちゅわ! そのために魔法の勉強が必要なことも分かってる! でも、でもわたくち、まだ遊んでいたいの!」
わたくちは自分の矛盾する思いを、皆へぶつけまちた。ちょっと子供っぽいと自分でも分かっている。けど、これが本心。
すると、レオが小さく笑い、
「なら、今日は精一杯遊びましょうか。一時的とはいえ、ロズー村へ帰って来れたのです。遊ばないと損ですよね?」
と言ってウインクをした。
わたくちは、ちゃんと片目ウインクできているレオに尊敬の念を抱かずにはいられなかった。
「じゃあ遊びましょ!」
レオの真似をしてウインクしてみるけど、どうしても両目を瞑ってしまう。レオは器用でちゅわね。
こうして、わたくち達は久しぶりに広場を駆け回った。普段勉強漬けで溜まったストレスを晴らすように。
「またいつか会いましょう!」
「……散」
レオが手を振り、ウィートが礼をしまちた。二人を乗せた馬車は、あっという間に水平線の向こうへ、消えていってしまう。
時刻は夕暮れ。太陽が沈むのと同時に、気温も下がるようで、さっきよりも寒さを感じまちゅわ。
やっぱり、外で遊ぶなら夏でちゅわね。こんなに服着たら動きづらくて敵わない。
家までの帰り道、ふと思い出が蘇りまちた。
「……エーリとメイド、何やってるのでちゅかね」
エーリ・アルンティーネとそのメイドの……メイド。
二人はわたくちの家の隣に住んでおり、幼い時からの知り合いでちゅわ。
けれど、今は住んでいない。二人は一足先に、学校へ入学したから。
今日の遊びは楽しかったけど、やっぱり全員揃うのが一番楽しいでちゅわね。
「もう二ヶ月以上経ちますからね。向こうで友達を作って勉強しているんじゃないですか?」
「……そ、そう、でちゅわね」
ガラトの言葉に、わたくちは酷く動揺しまちた。
友達が作って勉強……。あの二人なら、すぐに友達ができるだろうし、多分その通りだと思う。
でも、でもそれはなんか、悔しい。分からないけど悲しい。
置いていかれたようで、わたくちの知らない二人になっていそうで。
二人の作る輪に、わたくちも早く入りたい。
「おいら達はレオ様が入学する時に合わせて入学するので、やっぱりそれまでには友達できていると思います」
「……あー」
「ちょっ! 無言でメガネずらさないでぇ~」
「ふん!」
主人に追い討ちをかけるようなフットマンにはお仕置きでちゅわ。まったく、まだまだ躾が足りないようでちゅわね。誇らしいというのは取り消し。
「……でも、また結成できますよ」
わたくちが不機嫌に頬を膨らませていると、ガラトが突然そんなことを言った。
思わず、ガラトの方を見て立ち止まる。
「化物討伐隊です。エーリ様もメドナさんもメンバーなんですから」
「ガラト……」
広場の井戸事件から始まってできた討伐隊。上の兄様が結成していた騎士団に憧れて作った組織。
あの頃は楽しかった。貴族領域をあれやこれやと走り回った。
今では、メンバーは散り散りになり、討伐隊は休止状態。
でも、学校で再会できたなら、それはきっと何よりも楽しい遊びができるだろう。
わたくちの中で、メラメラとやる気が燃え始めまちた。こんなところで燻っている場合じゃないでちゅわ!
「……よし、行きまちゅわよ!」
「へっ? 行くって、何を――」
「決まってまちゅわ!」
わたくちは、ガラトの手を取って、
「家でちゅわ! いっぱい勉強して、腕を上げて、討伐隊を再結成するんでちゅの!」
「え、えぇっ!?」
そう宣言しまちた。これは自分に対する宣言でもあるの。
学校へ入ったら真っ先に討伐隊作って、皆で遊ぶのでちゅわ!
「さ、行くでちゅわよ! メガネ!」
「が、ガラトですよぉ!」
「ガラネ!」
「混ざっちゃってる! 混ざっちゃってますよ!」
………………
馬車に揺られること数時間、私は目を覚ました。
何日もかけてたどり着いたのは、ナフィー帝国。ロズー村のあるジンピューロ王国よりも遥かに大きい国である。
昨日は大都市ピレオスにある宿へ泊まり、そこから数時間程度でこの国へやって来ることができた。
道中、ついうたた寝をしてしまった。これではいけない、これから先は気を引き締めていかないと。
「……もうすぐでお屋敷へつくようです、レオ様」
「そのようですね」
私は、窓から移り変わる景色を眺めた。
これからまたあの空間で暮らさなくてはならないと思うと目眩すら感じる。しかし、それを少しでも出してはいけない。できるだけ無邪気な子供を演じるのだ。
その方が、派閥争いに巻き込まれることが少なくなるだろう。
「(やれやれ……。こんな幼い子供でも、嫌な空気を感じ取ってしまうというのに。大人達は盲目だ)」
世の中には無能な大人が多すぎる。特に本家の人間は権力しかない能無し連中だ。
だから私は、さっさと大人になり、アクトゥース家から離れようと考えている。幸い私は次男坊だ。面倒くさい後継は兄貴がやってくれるだろう。私を後継にしようとする者がいるならばいくらでも切り捨てよう。覚悟ならばある。
思えば、アクトゥースに生まれて良かったことは数えるくらいしかない。ただ、ニグルの姓は何かと役に立つので、できれば捨てずに生きていきたいものだ。
私の夢はその程度。ニグルという第二の姓を受け継ぎつつ、アクトゥースから分離して新たな家を作る。ラズのように高尚な夢を抱きたいものだが、それはこの夢を成し遂げてからだろう。
先は、まだまだ長い。
そんな子供らしくない思考に耽っていると、窓から外で元気に遊ぶ子供達の姿が見えた。
その様子を見て思い出すのは、先程までの皆との遊びだ。ラズは相変わらずお転婆で、ガラトはそんな彼女に振り回されていた。久しぶりに童心へ返ることができたし、いい息抜きになった。
しかし、一つ心残りなのはラズとガラトへかけた迷惑だ。私が本家に呼ばれて勉強することになったせいで、関係ないラズとガラトにも勉強を強いる結果となってしまった。そんなの私の本意ではない。
かけた迷惑の分、何かお詫びをしたいところなのだが……何が良いだろうか。
お互い貴族なものだから、高価な品や貴重な物を贈っても意味がないし、豪華な食事も喜んではくれないだろう。
次に二人と会うのは、私の誕生日だ。そしてその誕生日に、ラズとガラトも一緒に、アブルーニャ学園へ入学試験を受けに行く算段だ。
できれば、その誕生日に何か二人が喜びそうなお返しがしたいものだ。
何気なく風景を鑑賞していると、同行している護衛の者が、唐突に話しかけてきた。
「そう言えばレオーニ様、最近面白い話があったのですが」
どうやら私が退屈していると勘違いをしているようで、何か私が興味を持つような話をしてくれるようだ。
窓から目を離し、ゆっくり護衛に向けた。
「面白い話? 貴様、自分からハードルを上げてはいませんか?」
「レオーニ様の思索をわざわざ妨げてまで話しかけたのですから、ハードルが上がって当然でございます」
「ふむ、話に自信があるようですね」
私は、退屈しのぎになれば良いと、護衛に話すよう促した。期待はあまりしていないけれど。
「流民領域での話なのですが……怪鳥マモンというのはご存知でしょうか?」
「ああ、もちろん」
私は、マモンと戯れたのを思い出した。
あれは中々心躍る戦いだった。初級魔法が通じないのには驚いたものだ。
あとから調べてみると、マモンは低級の『結界魔法』、『廉価の障壁』を展開しているらしい。
効果は、自分に対して放たれた魔法を劣化させる。
例えば、私が初級魔法の火の弾丸を放ったとしたら、奴に触れた途端に初級より下の魔法等級程度に劣化させられてしまうのだ。
魔法等級に初級以下はないので、魔法自体消え去ってしまう。だから私の魔法が通じなかったようです。
鳥畜生の癖に、中々良い結界魔法を使うじゃありませんか。低級魔法だったら初級魔法に、中級魔法だったら低級魔法にランクダウンできるのですから、汎用性が高いと言えるでしょう。
いずれ私も、廉価の障壁について習得できるよう勉強してみることにしよう。
「なんでも、数ヶ月前にマモンが流民領域で暴れていて、田や畑を荒らしていたそうなのです」
「……数ヶ月前、ですか」
「? どうかしましたか?」
「いや、なんでも。続けてください」
貴族領域へマモンが現れた時も、大体数ヶ月前だった。時期が被っているのは偶然か?
「そんな時、まだ幼い異種族の子供達が――そうですね、レオーニ様を同い年くらいの子供です。その子供達が協力してマモンを討伐したというのです」
「……なんと。それはすごいですね」
私とウィートが協力しても倒せなかったマモンを、異種族ではあるが、同い年の子供達が倒した。
討伐に何人も大人が必要とされている怪物をだ。正直、私は驚きを隠せないでいる。
「今では、子供達は英雄視され、領域の有名人なようなのです。最近、貴族領域にもその噂が流れているようで」
「偶然知ったというわけですか」
「その通りでございます」
こういった噂話には、多少なりとも尾ヒレが付くものだが、それを抜きにしても興味深い話だと思った。
恐らく、退治されたマモンは、私達が戦ったあのマモンだ。そう言える理由も幾つかある。
まず、時期が被っていること。次に、貴族領域から流民領域まで移動できる距離であること。マモンなんてそうそういるものではないことも理由に入る。
何より、
「(あのマモンは、かなり傷を負っていましたからね)」
ウィートによる打撃で、全身に相当な深手を負っていた。あれだけダメージを負っていれば、子供達でも相手にするのは難しくないだろう。
つまり、流民領域の英雄達は、私達のアシストを経て討伐したのだと仮定できる。
そう考えると、面白いことに気が付いてしまう。
「(確かあの時は、エーリの依頼で動いていましたね)」
そう、きっかけはエーリがとある事件について協力してくれと頼んできたところから始まった。
しかも、内容はマモンの退治ではなく、マモンの捜索及び連行だった。
おかしな依頼だな、と思いながら臨んだものだが、この噂を聞いてようやく補完できた。
エーリは、マモンという魔物が暴れているということ、それが貴族のペットであること、今貴族領域のどこかにいるということを説明してくれた。
何か意図的に、隠されている部分があるんじゃないだろうか?
「(例えば、マモンが暴れていた『場所は流民領域』で、それが貴族のペットであり、『下手に傷つけられず』、『貴族領域へ逃げられてしまい』、今貴族領域のどこかにいる、というのはどうでしょう)」
随分しっくりとくる説明じゃないか。エーリが動く理由としても、異種族が貴族のペットを痛みつけたとあっては、流民と貴族の間に溝を作ってしまうだろうと思ったから、とかが妥当でしょうか。
つまりあの日、エーリは逃げられて困っていた子供達のために、奔走していたことになる。ははっ! 中々粋なことをしているじゃありませんか、エーリは。
まぁ、今回の噂は、結果的に飼い主の貴族がいなかったから問題にはならず、今頃流民領域で大々的に取り上げられたという顛末でしょうか。
「(弱ったマモンを前に皆が集まった時、マモンは不自然な動きをしてその場を離れていった。その後をエーリが追うという構図でしたが、以上の考えから、エーリがマモンを魔法で連行していたと見た方が正しそうですね)」
前に覚えた違和感が、ゆっくりと氷解していくの感じる。それと同時に、エーリに対する対抗心が生まれてくる。
やはりエーリは、私以上の魔法を使えるようですね。何か隠しているような言動、仕草でしたからね。
彼こそ、私と張り合える好敵手になり得る……!
「どうでしたか、レオ様」
「……ん、ああ。面白かったですよ」
「期待に添えられたようで。ありがとうございます」
私は、護衛に声をかけられて、我に返った。
結果的に有意義な話だった。こうやって過去の謎が解明されるのは清々しいものだ。
……しかし、続く護衛の話によって、私は別の謎が湧いてきてしまった。
「今度、その小さな英雄達のパレードをするらしいです。なんでも、英雄達は流民領域で唯一魔法が使えるらしく、領域をあげて魔法学校へ入学させるとか」
「……魔法ですって?」
「はい」
魔法はそう簡単に会得できるものではない。現に、貴族領域に住む子供の中で、公にしているのは私くらいしかいない。誰か優秀な魔法使いが付きっきりで教えないと、思考のブレる子供相手には難しいだろう。
異種族で魔法の使える英雄、そんな英雄達を助けるために動いていたエーリ。
……ふふっ、まさかエーリ、貴様が?
「今度パレードをやるらしいですよ。皆で見送るんだそうです」
「正確な日付は?」
「それがですね、レオ様の誕生日の日らしいのですよ。だからわたし、この噂をレオ様に話そうって思っていたのです」
「……」
私は、いつの間にか拳を強く握っていた。
いいことを思いつきました。これはラズにとって最高のお返しとなるでしょう。そして、私にとって――。
再び、窓の外を眺め、口元を緩めた。緩めずにはいられない、ワクワクが止まらない。これがあれば本家でも楽しくやっていける。
最高の誕生日に、なりそうだ。
次回から<三日目>です。




