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世界のどこか どこかの世界

目を開けると、そこに広がっていたのは草原だった。空は青く澄みきっていて空気はおいしい。私は大きく深呼吸をした。

 隣には、一瞬だれかと思うほどさわやかに笑う横山くんがいた。


「こんなにきれいな場所がこの世界にあったなんて!」

 私は感動のあまり思ったことをそのまま口にしてしまった。横山くんが「クスッ」と鼻で笑う。

「鼻で笑うなんてひどいよっ。」

私が冗談まじりで言うと、横山くんは声を出して笑った。

「ほんとに美由は純粋だな。そのままの美由が好きだよ。」

・・・そんなにスラリと好きって言うなんて、きっと横山くんは私をからかっているのだ。そうに違いない。からかわれていると分かっていても嬉しい。というか照れる。私は照れ隠しに笑った。

 そして横山くんも笑っている。こんなに美しい場所で笑いあうことなんて人生で最初で最後かもしれない。


 この草原で横山くんと一緒にいる時間は事実かと思えないほどに幸せな時間だった。

 ・・・事実かと思えないほどに。ちょっと待てよ。私たちはさっきまで学校にいた。不思議な廊下を通り、巨大で美しい扉の向こうに来たはず。しかし、扉はどこにもない。辺り一面草原で他には何一つない。


 ここはいったいどこ? 私たちは瞬間移動でもしたのか? いやいや、そんなことがあるはずない。

 まずい展開になってしまった。どうすればいいのだろう。どうやら横山くんも今更ながらこの状況に気付いた、のだと思う・・・。眉をひそめて何かを考えている。

 今は、ここがどこなのか私たちはどうするべきなのかを考えよう。


 二人して考え込んでいると、何者かが近づいてくる音がした。


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