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どこかへ通じる廊下で二人

 誰かの足音が聞こえ私はハッとした。怖くて顔をあげられない・・・。

「杉原・・・」

聞き覚えのある低くて穏やかな声。横山くんの声だ。


「ごめんな。」

どうして謝るの。横山くんはそんなに優しい人だった?


「杉原は来るって思ってたよ。」

何を言っているんだろう。その言い方やめてよ。横山くんは憎たらしくて私を怒らせるような人でしょう?


「怖かったよな。暗いところ苦手なんだもんな。」

どうしてそんなこと知っているの。私は人に弱みをみせたことなんてないのに・・・。

何もかも見透かされている様。


「こんなものはずそう」

横山くんは私がかけていた眼鏡をそっととった。

横山くんの顔が曇りなくはっきりと見える。いつもはぼやけていた彼の顔は少し赤らんでいる。


「俺の前では強がらなくていいから。」


 横山くんは私を抱き寄せた。横山くんは私のすべてを知っている。そう確信した。恥ずかしいと同時に嬉しい気持ちがこみ上げて来る。

 彼は私をゆっくり立ち上がらせ、手を取ると前へ進み始めた。


「前へ進もう。後ろには闇しかないから。」


 横山くんは落ち着いて言った。しかし、まだ私は自分の状況を理解できていない。私は目を泳がせながら横山くんを見つめていた。

 彼は前をむいたまま話し出す。


「君だけをここへ連れてくるために話し合いを抜け出したんだ。話し合い中なら君は必ず俺を探すと思ったから。 予想的中・・・。」

横山くんが「君」と言うとなぜだかくすぐったい。

 私は何でもすぐ疑問に思う癖があるらしい。私は横山くんはどうして私をここへ連れてきたかったのか考えていた。



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