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作者: りんご

「なんで!なんでなんだよおお」

俺は 菜等さいとう 勇気ゆうき


「G・Wが三日間!?

もうそれ、G・W=大型連休じゃないじゃん!!」


俺は、力なくため息をついた。

「せっかく、せっかく予約入れてたのにぃーー!!

あのかの有名なホテルAの、滅多に買えない割引チケットが

手に入ったというのに!キャンセル料は100%取られるんだったんだよなぁー」

俺は、大声で呻いた。

だからといって、G・Wが6連休になるわけではない。

と思った時、呻くのを止め、無気力になった。


「だいたい学校も、ふりかえをしてくれればいいんだよっ!無親切な。」

いつのまにか、他人のせいにしていた。

「直樹はいいよなぁー、優しい先生だから、軽く休み取れるじゃん。」


「バカだなー。俺は、この3連休ずっと家で勉強だぜ。」

「はえっ!? な、なんでだよ。」

「姉キさ。マジでうっせーんだよ。

・・まぁ、もうそろそろ始めていかないとだめだしな。高校受験を経験した姉キの気持ちもちょっと分かるよ。」

「何を始めるのか!?」

「塾だよ。お前全然やりそうにないな。」

「当たり前だ。俺は部活に生きるっ・・・・・な、なんだよその目。」

「でもなー、内申点って結構高校入試に関わるらしいぜ。」

「その時にがんばりゃいーじゃん。」

「バカだなー。ここらへんの成績も内申点に影響してくるんだぞ。

特にこの前の定期テスト、あれはやばかったんじゃねーか?

学年で98%以下だった、●点。」

「●が一個足りない!!」

「あぁ、そうか。●●点。」

「●一つで結構変わってくるんだよぉっ!恥かかせんなっ!」

「もう恥かいてるぞ。」

「・・・」



「・・ともかく、俺は塾行く。

行きたくなったら来いよ、てかその前に俺に言え。

友達紹介で、俺とお前に2000円図書券!あ、俺って言ったの消しとけ。・・つまり、お・・に2000円図書券もらえるんだ!」

「は?」

つまり、直樹も2000円図書券がもらえるのだ。

目的はそれだ、こいつは図書券が欲しいんだ。勇気は確信した。

「ぜってーいかね。」

まずなんだ!図書券なんているか。本より、ゲームも買える券のほうがずっといいじゃないか。

ゲーム商品券5000円くれるなら、塾行きも少しは考えるかもしれないが。(目的はそれか!?というか、塾でゲームの券なんてもらえるわけがない。勉強の場だ。)


「ま、ちょっとは考えとけよ。」

そう言って、塾のチラシをどっさり置いていった。(言い忘れていたが、ここは俺の部屋だ。)

「じゃ、またな。」

「お、おう!」


勇気はため息をついた。

「バカな俺なんかが塾に行けるわけがない・・」

そっと呟き、塾のチラシに目を通したーー

’5点でビリだった僕が、90点へ!’

「はいっ!?」

チラシにむかって思わず叫んだ。

’・・・小学2年生 男子’

なんだ、小学校かい。てか、小学生から普通塾行くか?

まじめなら分かるけど、5点の奴だろ・・。

「俺だって・・小学ン頃は60点だったんだ・・!頭良かったんだョ!(え?どこが。)」

はぁ、俺は誰にむかって話しているのやら・・

・・誰もいない、区切られたスペースで。



プルルル・・ルル・・・



「電話だっ!!」

・・電話に気づいたのは、15秒後。

一向に相手が電話を切らなかったのと、留守電に切り替わらなかったのが救いだった。

「はい。菜等です。」

”あ、ゆうちゃん(勇気のニックネーム)!?”

当たり前だ。この部屋は俺の持ち家だから・・・・・いちいちつっこむのはやめよう。

「あ、もしかして・・」

「さっちだよ!赤野あかの 美沙みさ!!」

「久しぶりだねっ!」

美沙=さっちは、俺のただ一人の女友達だった。・・てか、小学ン時だ。

今更二年ぶりに、何の用だ!?

「ゆうちゃん中学なのに、もう一人暮らしなんでしょ!すごーい。

よく私立の試験受かったね。」

いや、それはいくらなんでもありえない。実は、男子校の試験なしの中学(普通はそんなんあるかっ!)

に行ってるんだ・・いえる訳がないっ!

「・・用はなんだ。」

「あ!そうそう。実は今、ゆうちゃんのマンション(とも言いにくい限度だが。)の下にいるんだ。

ちょっと降りて来れない?」




「ゆうちゃんっ!!」

さっちは、明らかなきれいな美女になっていた。

誰もが目をひくほどのオーラがする。

「・・さっち??」

「覚えてないの?」

「い、いやそうじゃなくて。きれいになってるなぁって。」

確かに、小学のときの面影もある。

「私ね、私・・」

さっちは、思い悩むような顔をして言った。

「私、レスラー選手になったの。」

勇気は一時理解出来なかったが、

「ええぇぇぇ!!!」

「あー、そう言うと思った!だから言いたくなかったんだよ。」

「・・ふふ・・・・ぷぷ・・っあはははは!!」

「さっちがレスラー??ないない。どこからそんな嘘を持ち込むンだよっ!」

「やっぱり信じてくれないの?」

「あったり前じゃん!できるってなら証明してみなよっ!」

「・・分かったわ、証明してやろうってんじゃないの!そうよ、そうよ!!

                     ああっっっ、とりゃあぁぁっっ!!!」

この美少女が俺にパンチして、

体を投げた!?(今考えただけでも恐ろしい光景だ。)のにはびっくりした。


というかそのせいで俺は体数箇所に傷や打撲を負うはめになってしまった。

そもそもレスラー選手という事を信じておけばよかったのだが。

 


「それで、代役をお願いしたいの。」

この言葉から、俺の人生は大きく変わっていってしまった・・




「私レスラー選手でしょ?」

「・・あ?うん。。」

「だから大会に出なきゃいけないの。」

「・・だから、なに??」

「まだ分かんないの?」

「うん。」

「・・・。」

「・・・。」

「私立受かったなら、やっぱゆーちゃんも努力したんだと思う、

ゆーちゃんが受験するなんて思ってもなかったから。」

どーいう意味なんだ。

「いや、それは・・」

「だから、代りにテスト受けて欲しいわけ。」

「は??」

「ゆーちゃんなら全然大丈夫な範囲よ。」

「いやいやちょっと待・・」

「webでリアルタイムで行われて、パスワード50ケタ入力すればゆーちゃんが代りにできるから。

私と偽って。私レスラーの大会の日とかぶっててさ。」

「あのさ、ちょっと誤解してるよ。俺は受験・・」

「がんばったんでしょ、知ってるよ。直樹から聞いた。」

おのれ直樹、そこまでして俺に焦らせ塾に行かせる気か・・

「そう、それと・・」

そういってさっちは茶封筒を取り出した。

「これ直樹がゆーちゃんに渡してって。

絶対これを渡したら確実にテスト受けるって言ってたけど、どういう意味なんだろうね。」

中に入ってた物は、想像通りだった。

塾のチラシと、申込用紙。

あいつはどんだけ図書券が欲しいんだっ!!

「ね、受けてくれるよね!?」

うるうるした目で言うなっ!!


「ありがとうー!

あ、言い忘れてたけどこれ、偏差値70レベルぐらいかな。

ゆーちゃんなら楽勝よっ!」

「えええええええ?????」

「じゃねっ!」

ピンピン飛び歩く後姿は、ときより鬼のような、レスラーのような、そんな気がした。



話がまとまってなくてごめんなさい。

これを機に、ほかの作品一部消しました(笑)

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― 新着の感想 ―
[一言] 脈絡無さ過ぎる・・・ でもハッピーエンドでは涙が止まらなかったっ・・・! 腕が上がっていれば、もっと多くの人を感涙させれるかも!!
[一言]  確かに、まとまりがない感じですね。  しかしストーリーなどは面白く楽しく読ませてもらいました。  もう少し余分な部分を付け足してみてもいいと思います。
2011/04/29 23:41 退会済み
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